昨日の夕方、いつものヨッコさんからの電話が入った・・・らしい。

デイから帰ってきて、自室で何やらしていた美代さん。
特に気にもしていなかったけど。

部屋から出てきた美代さんは、
「叔母様、なぐなったよんた。96歳だったったてよ・・・」
(亡くなったようだ)

美代さんの、父親の末妹。
子どもの頃、一度だけお会いしたことがある。
細身の身体にシワが刻まれた顔。
それしか憶えていない。

「なんで亡くなったの?」

「知らね・・・かれだんでねのが・・・」(枯れたのではないのか)

死因を聞かなかったらしが、葬儀は今流行りの家族葬で済ませるらしい。

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96歳。
大往生だと思う。
でも、どうしても死因を知りたくて、ミッコさん(母のすぐ下の妹)
から聞くようにと母に頼んだ。

何やかやと話が進み、途中であたしに替わった。
詳しく聞いてみると、95歳での死。
末娘が婿取りをし、娘夫婦との暮らしだったそうな。
デイケア・デイサービスの利用や、病院通いをすることもなく、
痩せてガリガリではあったけど、元気な婆様だったそうな。

4日の朝、娘さんがお起こしに行ってみると、布団から身体が半分ほど出た
状態で息を引き取っていたと。
老衰と、いうことでしょうか。

葬儀一切を取り仕切るのは、お婿さん。
年齢的に言っても、兄姉(きょうだい)は既に亡くなっているので、
親類縁者には声を掛けない予定なのだそうな。
そして、そのお婿さんはお焼香に来て頂いた方々の香典は受け取らずに、
お持ち帰りして頂くとも言っているそうな。

ミッコさんは、納骨が済み落ち着いたころに、妹のヨッコさんと連れ立って
お墓参りに行くと言っていた。
「叔母ちゃん、美代さんの気持ちも伝えてちょうだいね」

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美代さんと9歳違いで、95歳の大往生を遂げた叔母様。

あっちが痛い、こっちが辛いと言う美代さんだけど、
食欲が褪せることはない。

たぶん・・・叔母様と同じ様に長生きするんだろうな。
その予感を否定できない、あたしです。


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