月曜日のリハビリ会議で、施設医から「アルツハイマーではありませんよ」と、言われた美代さん。

この言葉は、なにを意味しているのか。
認知症の中に、アルツハイマー型がある。
と、物の本には書いてある。

アルツハイマー型でなければ、その他の・・・例えば「レビー小体型認知症」などになるのか。
それとも、認知症ではない。ということなのか。
認知症・・・アルツハイマー型であると思うも、あたしの心は揺らいでいます。

2年前の脳神経外科受診で、認知症です。と診断されました。
その際、認知症についてを記している本から、ある程度の情報を得ていたので、「アルツハイマー型ですか?」と問うたあたし。
医師は、少し困った顔で「そうです」と答えた。

あのとき、年齢からくるもの・・・加齢による単なる物忘れです。と診断されていたら、美代さんの暮らしも違っていただろう。
嫌々に、ここでの生活をすることもなく、可愛いかわいい孫・ひ孫と一緒に、岩手で暮らしていたはずで、あたしの暮らし方も、前に戻り自由になっていただろう。

加齢による物忘れと、認知症による物忘れの症状の違いは、ネット検索で簡単に出てきます。
あたしも、解らないことは、検索するようにしています。
加齢による物忘れと認知症の違いは
物忘れに気づいたとき、「もしかして認知症かも…」と心配になったことはありませんか? もしくは「歳のせいだから」と気にしないようにしている方もいるかもしれません。
しかし、認知症による物忘れと、加齢による物忘れは別物です。その違いについて見てみましょう。
https://www.sompo-egaoclub.com/articles/fixed/2

検索結果、美代さんの場合はどちらにも当てはまるのです。

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30年ほど前。
当時は実家住まい・家族6人での暮らしでした。
家族旅行で、東京・鎌倉観光をしたことがあります。
その時の写真が出てきたので、美代さんに見せました。
「懐かしいな~」
とは、言わず、
「これはどごさ行ったどぎの写真だ?これ・・・誰だ?」

と、むすめ達やあたしの夫の顔に指を差していました。
都内や鎌倉観光での、むすめ達の写真である事を教えると、
「そが、さっぱりおべでね」と、言ったかと思うと「こごは皇居だな?この大仏は奈良が鎌倉が?奈良ど鎌倉は違うのが?」などとも、言っていました。

確かに皇居の入口には行っています。
あたしはと言えば、全てを憶えている訳ではありませんが、後ろの風景で「あぁ、あそこだ~、懐かし~」と、いった感じです。

その後何日も同じ写真を観ていた美代さんは、「何となく思い出したような気がする」と、言ってきました。
本当に思い出したのか、脳が思い出したようにさせていたのか、定かではありませんが。

母美代さんが、認知症なのかそうではないのか。
分からなくなってきています。
3ヶ月に一度の、かかりつけ脳神経外科の受診日が来月。
・・・もう一度、しっかりと診てもらわなければ・・・

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自分で出来ることがい多い美代さんにとっての幸せは、娘のあたしとの同居ではなく、孫・ひ孫との暮らし。

日付・曜日が分からいことは、そんなに重要ではない。
問題は尿失禁、パッド・リハパン交換と、食事。
むすめ達次第・・・かも・・しれない。

ズルい娘のあたしの考え。
美代さんの介護をむすめ達に押し付けよう・・・。

まぁ、拒否られること、間違いなしですが。


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