昨日はデイケア日。
4時少し前に帰宅した美代さん。

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部屋でひと呼吸してから居間の椅子に腰かけ、パソコンに向かっていたあたしに、後ろから声を掛けてきました。
「この写真は〇〇おで、ソノコで、オレのこどもだ」(あたしの妹)

・・・????・・・

「このおどごは〇〇おだ。わがるが?おめの父親だ」

・・・ああ、そういうことね・・・

「オレは初めでとふやさ嫁に行った」(豆腐屋=屋号)

「あのね~、〇〇おさんがあたしの父親だってことは解ってるし、あなた初めてってことは何度か結婚してるの?」

「?そでね・・・オレは〇〇おどしか、結婚してね・・・おめ、〇〇おだって知ってるのが?」

記憶が随分と遡り混同したようで、あたしや妹がまだ幼く、顔もわからない頃に父が亡くなったとの思い込みでの発言。

送り盆の日、仏壇の写真を観て、
「このおどごは誰だ?」と、言っていた美代さん。
昨日の発言は、まだかわいい方のようです。

この後も、誰それはど~の・こ~のと続きましたが、全てあたしが把握していたことなので、「知ってるよ・そうだよ」と、答えると「ほ、おめ知ってるのが?」

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ケアマネは聞き流すことを勧めてきました。
認知症の解説本には女優となり、話を合わせるようにと記されていました。
あたしはどちらもしていません。

「へぇ~、そうなの?」と、聴いてあげれば良かったのか・・・あの後自問自答していました。
自分の夫が、いつ亡くなったのかも忘れている。
そんな状態の母の言ってることを真に受けてのあたしの発言は、間違っていたのでしょうか。

むかし・・・父が軽度認知症になった際(要支援1~2)、母に対して「女優」になることを助言したあたし。
今はそんな自分が情けない。

女優になることはたぶん・・・できる。
でも、女優になり話を合わせたのちの、母の言動を気にしてしまう。
まだらボケ・記憶が交錯している母に通じるのか?
そんなことを思うと、簡単に演技はできない。

あたしが女優になるのは、もう少し先のように思います。
美代さんは要介護1。
この1年で、随分と進行したように感じていますが、まだまだハッキリとしている時間の方が多いのです。

主演女優となる日が来るかどうかは、母美代さん次第・・・でしょう。

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