実家に忘れ物をして来ました。
母美代さんの日焼け止めローションと、シミ隠しのコンシーラーです。
長女ユカに送ってもらい、届きました。

帰省時に、美代さんが使っている姿は観ていません。
使わなければ、バッグの中に入っているはずの物。
本人も、どこに置きっぱにしたかの記憶もない。
しっかり確認しなかった、あたしも悪かったのですが。
それでも、荷物の中になかったので、実家に忘れたのは間違いない。

台所の電子レンジの脇にあったそうです。
なぜそこ?
たぶん、意味もなくただ置いたのでしょう。

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物がないので忘れてきた。でも、それがローションとコンシーラーであることがピンときていない。
届くまでの間に、
「オレ、何を忘れだのだ?」

送ってくれたのが、金曜日。
月曜日に届くまでの間中、「早く届かないかな~」と待ち遠しい様子。
なのに、そのものが思い出せない。

やっと届いて中を確認した美代さん。
「これ何だ?オレ・・・これを使ってだのが?さっぱりおべでね」

使い始めてから半年以上にはなりますが、僅か1週間ほど観なかっただけで、使っていたことは勿論、その物さえ忘れてしまう。
まぁ、仕方がない。

ユカに、送ってくれたお礼の電話。
「ありがどな。オレ・・・これのごどおべでねくてよ。こったにも忘れでしまって情げね・・・」

この言葉を受けて、ユカは何を言ったか。
「あたしだって、忘れることあるよ。時間が経ってフッと思い出すこともあるから、明日は思い出すかもよ」

「それだばいいども」

電話からの声は丸聞え。
ユカは、優しさで言ったのか。
それとも、何も考えずに言ったのか。
時間が経ち、フッと思い出せるのであれば、苦労はしません。

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何故物忘れをするのか。
美代さんには、ハッキリと言っています。
「あなたは病気なの。物を忘れていく病気。だから、仕方がないの」

「治るのが?」

「治らないよ。少しづつ進行していくよ」

「やんたな~。死ねば治るのが?」

「死んだら、終わりでしょ」

この話、何度もしています。
一瞬、悲しい顔をするのですが、TVを観たりしているうちに忘れてしまうようです。
まだらボケなので、何とな~く憶えていたり、すっかり飛んでしまったり。

物忘れを嘆く美代さんに、上手に誤魔化しの言葉を言えれば好いのですが、直球でしか対応できないあたし。
ユカを見習わなければ・・・。

でも、それも難しいことなのです。


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