にゃんズの母(認知症と猫とわたし)

「老猫、桐ちゃん20歳(2023.7.14没)、青(せい)くん19歳。琴ちゃん4歳。黒ちゃん4歳。常くん3歳。連くん1歳」「わたし、お洒落大好き還暦過ぎたおんな」「母、91歳。認知症要介護5で、完全車椅子生活。地域密着型の特養に入所」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 今生は一度だけ、前向きに生きるためのブログです。

2021年08月

雷のトラウマからは、簡単には抜け出せない

2021.8.31(火)

昨夜の雷雨。もの凄かったです。

ピカッ!ゴロゴロゴロ!!
寝ていたにゃんズは頭を上げてきょろきょろ。
「なに?なんなの??」のような感じで、きょどってました。

特に肝っ玉の小さい青くんは、ほふく前進姿でテーブル下まで行き、隅っこでじっとしていました。
子どもの頃に、地震が来たら机の下に身を隠せと習いましたが、青くんもそんな感じでした。

雷にはわたしも弱いですが、わたし以上に弱いのが母美代さん。
昔、それこそ子どもの頃のトラウマがあるようです。
美代さんが言うには、ピカッと光った後、3つ数えるうちにゴロゴロが鳴ったときは、すぐ近くに落ちていると。
これは、子どもの頃の体験記から出た言葉でした。

美代さんの生家には、とても大きな木があったそうです。
ある日その木は雷に打たれ、真っ黒コゲになったとかで、根までやられたので枯れて死んでしまったと。
雷が落ちたその瞬間は昼なのに真っ暗になったと言い、子ども心にとても恐怖を抱いた記憶のようです。

今から80年も昔の田舎の農村でのこと。
当時は電気が通っていたのかもわからないのですが、この話は認知症になる前に何度か聞いたことがあり、古河で一緒に暮らすようになってからも、雷の度に聞かせられていました。
この家に越してくる前にも、大きな雷の音に「落ちるんじゃないのか」とビクビクしていたことがあります。
避雷針があるから大丈夫だと説明しても、避雷針の意味が解らずその説明から入らなければならずで、大変でした。

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美代さんの特養は、車で30分ほどの所にあるので、たぶん青くん同様に怯えているのではないかと想い様子を聞こうかと思いましたが、何かがあれば連絡が来るだろうと、ひたすら止むのを待っていました。
特養からは何も連絡はなかったので、たぶん大丈夫だったのでしょう。


関東のほぼ真ん中に位置するこの街は、海には遠く津波の心配は要らないですが、入居している特養の近くには利根川が流れているので、大雨で氾濫でもしたら・・・それは気掛かりですが、そうなったときにはスタッフさんに任せるしかないのでしょうね。

そう言えば、この街も過去に利根川が氾濫したことがあったそうです。
近くには渡良瀬川も流れているので、水害時には美代さんを背負わなければならないのか・・・そんなことを考えたこともありました。

雷が大嫌いな美代さんですが地震には強くて、ある程度の揺れには我慢できるのです。特に寝ているときなどは、揺れに身を任せていると気持ちが良いとまで言います(苦笑)
東日本大震災の時には昼でしたが、あの揺れで夜だったら、それでも寝ていられたのかしら?


認知症になる以前に、実家で暮らしていた美代さんを雷で心配したことはほぼありませんが、今は、なんと言うか・・・子ども帰りしてしまった美代さんを、親の様な気持ちで心配している。
そんな感じでしょうか。


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読書が苦手な母でも、漫画なら・・・

2021.8.30(月)

初めに、アイヌ民族についてを検索してみました。

https://www.ff-ainu.or.jp/web/learn/culture/together/details/post_14.html


歴史小説が好きで、司馬遼太郎や吉川英治作品はけっこう読んできましたが、アイヌ民族についての本は読んだことがなく、検索したページを読んだだけでは「はい、理解しました」などとは到底言えず、虚しさが残りました。

岩手の県北地区生まれのわたしですが、戸籍を遡ったらアイヌ民族との関りがが出てくるかもしれない。ふと、そんなことを思いました。


以前に紹介した「マンガでわかる!認知症の人が見ている世界」の本を買ってきました。
内職代を貰えたので、そのお金を使いました。

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右側が今日買ったもので、カバーをかけてもらいました。
借りた方は、来月の家族会での返却。


身内・・・特に親が認知症になるなど青天の霹靂なのですが、わたしの場合は母よりも先に、亡き父が認知症になりました。

認知症ではないかと想ったきっかけがありました。
父は車の免許証を持っていなかったので、出かける際は50㏄の原付バイク。
76歳のある日、田んぼからの帰り道で事故に遭い、高次救急センターに搬送されました。
脳挫傷と左右どちらかは忘れましたが、親指の脱臼で入院。
当時は新聞にも載り、ご近所からは驚かれたようでした。

相手の車のキズの確証があり、事故の原因は100%相手側の過失でしたが、もしかしたらその当時には発症していたのかもしれません。

わたしたち家族は、父の今後の事を考え免許証の返納を提案しました。
断られるのかと想いながら恐る恐る話を出すと、何のことはないあっさりと二つ返事で快諾し、地元の派出所で返納手続きを行いました。

その後暫くして専門医を受診し、認知症の診断を受けたのですが、父は納得できずに母の言うことを聞かないことが多かったらしく、再度大きな病院を受診し、解ってはいましたが認知症で間違いないと。

財布の置き場所を忘れ母を問い詰めたり、パチンコで出玉を誰かに盗られたなどと言ったり、母の言うことに逆らい、いちいち文句をつけていたようですが、むすめ達にはいつまでも優しいじいちゃんだったようです。

父が亡くなったのは79歳の誕生日でしたが、亡くなる前の年には、父と夫・わたしの3人で市の花火大会を観に出かけています。
車の中で、「綺麗だな~」とはしゃいでいた父。
わたしや夫にも優しい父でした。
(母も誘いましたが、出かけるのが面倒と断られています)

そう、父は母にだけ辛く当たっていたようなのです。
軽度とは言え認知症の介護など初めてで、言うことも聞いてくない父を、母もどうしてよいのか判らなかったようでした。

あの当時にこの本に出会えていたなら、本を読むのが苦手な母でも、何とか目を通すことができていたのではないか。
マンガで表現されているので、字で解ろうとする難しさも少なかったのではないか。
そんな風に想います。


この先、もしもわたしが発症したら、面倒くさがりの長女にこの本を読んでもらいたい。
でも、できれば活用することなくわたしの本棚に仕舞ったままで在ってほしい。
色々な想いが頭の中を巡っていますが、ならないために自分できることを、これからも続けていく。
そして、なった時にはささやかな抵抗をしながら、流れに身を任す。

今はこんな考えでいます。


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特養で、新米と孫の面会を楽しみにする老母

2021.8.29(日)

母美代さんは、埼玉県の田んぼが観える特別養護老人ホームで暮らしいます。

1日に面会に行き、コロナ禍で暫く面会ができなくなることを伝えていますが、あれから4週間が過ぎ様子を知りたくて電話をしました。
電話に出たのは副施設長さんで、毎度のことながら穏やかな口調で話されます。

副施設長さんは、毎日朝の巡回をするそうです。
現在の美代さんは食事の介助を受けているということで、少しドキッとしましたが、他の方に比べ動きがスローなので、食事に時間がかかるということと、スプーンを運ぶ手が止まってしまうことがあるようで、その為に介助が必要になっているらしのいです。

美代さんの暮らすユニットは、比較的症状が軽く会話ができるグループということで、隣り合った方との会話もできているということでした。
と、直接会話してみますかと仰ってくださり、移動に少々時間が必要なので、10分後にもう一度かけてくださいと。


「もしもし、誰だかわかる?」

「まやだ」

「大当たり~」

声で解ったのかと想ったら、事前に娘から電話があると聞いていたらしく、娘イコールわたしなので、即答ができたようです(苦笑)

コロナという言葉は解っていたようですが、面会できない理由のことは飛んでいました。
ご飯が美味しくてまた太ったと言っていましたが、食べられることは元気な証拠なので、善かったです。

親が早くに亡くなっているので、自分は親の分も長生きしなければ・・・そんなことを言っていましたが、父のことは一言も出ず、わたしも敢えて話題にはしませんでした。
部屋から田んぼが観えるはずなのですが、それも飛んでいて、来月には稲刈りがはじまるかもと言うと、「新米が食べられるな」(お米大好きな美代さんらしい)
食べることに意識があるうちは、まだまだ大丈夫でしょう。

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面会ができるようになったら、サキが来てくれことを伝えました。
サキのことは憶えていて「懐かしい」と。
楽しみがあると長生きできるねと言うと「そだな~」

「何か欲しい物はある?」

「・・・漬物食べて」

あぁ~、こればっかりはね。
ご飯・味噌汁・漬物で生きてきたので、頭の中には常に漬物があるようですが、差し入れすることは難しいかな(ゴメンネ)

言葉が詰まるようになり、それを疲れたと表現するので電話を切ることにすると、「疲れではいね・・・」お得意のいい繕いね。

「コロナが落ち着いたら必ず面会に行くから、それまで元気でいてね」

「お互いに、元気でいるようにしねばな」

娘を気遣う言葉に、有り難味を感じます。
傍に付き添ってくださったスタッフさんに代わってもらい、美代さんの普段の様子を聞きましたが、ご飯もしっかりと食べ、穏やかに過ごして居るようです。
トイレに関しては、日中は誘導し夜はオムツにしているとのことで、変わりはないようです。
最後に、これからも宜しくお願いしますと言い、電話を切りました。

※美代さんは隣にいたスタッフさんを「娘っ子」と表現します。
若いアジア系の外人さんで、少しカタコト言葉になるのでスタッフさんではないと想っているようです(苦笑)孫みたいな存在かも。

ガラス戸越し面会ができるようになるのは、いつになるのか。
でも、ひと月ぶりに聴いた美代さんの声には変わりがなかったので、安心できました。
自分を鬼だデビルだと思っていても、人並みに優しい気持ちになれたのは、専門家にお任せすることができたから。

美味しいご飯を食べて、好きなだけ長生きしてもらいましょう。


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ワクチン接種後に感染した方の、症状が知りたい・・・

2021.8.28(土)

1週間が経つのって早いですよね~。
先週の土曜日は、帰省先の岩手からのロングドライブをしていましたヮ。

また内職が始まりましたが、今回は納期が短くとても少ない量を頂いたので、部品に不足がなけれが明日には終わりそうです。

コロナワクチン接種の2回目が終わっていますが、1回目とは打って変わって発熱で二日半は動きの取れない状態でした。
接種部位も痛みや腫れ・痒みも出ていましたが、1回目に比べて腫れの引きが早いように感じています。それは痒みも同じで、今日は全く痒くないのです。

となると、3回目の際は発熱が今回よりも高熱(40度越え?)になり、腕の痛みや腫れ・痒みはない状態になる?
う~ん・・・1回目の痛みと痒みにはかなり悩まされたけれど、発熱よりはマシなのかしら。

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昼頃にTVを点け、チャンネルを変えていたら元スマップの中居さんのお姿が。
コロナの内容だったので暫く観ていたのですが、解説をなさっていたお医者様かな?が、来年の2月頃には3回目のワクチン接種が始まるのではないかと。で、その時期辺りにコロナの治療薬も出てくるのではないかと。

治療薬が出るのならば、2回目接種後の発熱の苦しさと同じものを、敢えて味わう必要はないのではないか・・・と想ったけれど、まだ正式な発表がされた訳ではなですし、来年の話で鬼に笑われるかも。
鬼・・・わたしも鬼娘の一人なので、これは一緒に笑うしかないのかしらね。

それにしても、症状が全く出ない人もいらっしゃるようで、何の違いなのでしょうね。
ある人は、症状が強く出る方が良く効いていると言うけれど、じゃぁ出ていない人は何を信用すればいいのでしょう。

インフルエンザワクチン接種を受けても、普通に罹ったわたし。
お医者様は、重症にならないためのワクチン接種だと仰っていましたが、熱は40度を越えかなり辛かったですよ。
もし受けていなかったら、あの辛さ以上ということ?
キャーッ!恐ろしですヮ。

コロナワクチンも、重症にならないためのもの。
感染しない訳ではないということで、わたしのインフルエンザと同じだと思います。
そう言えば、ワクチン接種が済んだ方が感染したというニュースを聞きますが、どの程度の症状だったのでしょうか・・・。
一日の感染者数も重要かもしれませんが、わたしとしてはワクチン接種後に感染した方の症状の方が気になるし、そこの所が知りたいですヮ。

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23日~25日まで、とっても貴重な休肝日(苦笑)で、26日・27日は軽めのお酒でした。
肝臓が寂しがっているかもしれないので、今日はしっかりと頂きましょうか(笑)
とは言っても、昔ほどは飲めなくなりましたけれどね。


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死ぬまで、今ある歯で食べるために

2021.8.27(金)

昨年の秋辺りから、SPT-2という歯周病の治療をしています。
月一で、プラークコントロール・スケーリング・ルートプレーイングなどをしてもらいます。
担当の歯科衛生士さんは、SPT-2のプロと歯科医が仰っていました。
毎回ですが、安心してお任せできる衛生士さんです。

今日はその歯科医院で、少しですが不安なことがありました。
いえいえ、衛生士さんにではなくて、お隣の診察台にいたおじいちゃんにです。

娘さんなのかお嫁さんなのか、付添いとしておじいちゃんの近くに座り通訳?を。
わたしも、母美代さんの通訳で毎回付き添っていたので、あのおじいちゃんも認知症の症状があるのかもしれないと、勝手に想っていましたが。
で、おじいちゃんはいきなり咳き込んだのです。それもかなり大ききめな「ゴホンゴホン・ゲホゲホ」を繰り返し(゚∇゚ ;)エッ!?

あたしは隣の診察台で大きく口を開けた状態で、担当衛生士からクリーニングを受けていましたが、心に中では

・・・いやぁ~~。口を塞ぎた~~~い!・・・

仰向けになっていたので、おじいちゃんがどういう状態で咳き込んでいたのかが判らず、ただただ咳が収まるのを待つのみ。

年齢は判らなかったけれど、そこそこの年だとは想うのよね。
だとしたら、ワクチン接種済みかな・・・。
それに、おじいちゃんは咳き込んでいた時マスクをしていたのかしら。


おじいちゃんは、総入れ歯の美代さんとは違い、まだご自分の歯が残っておられるようで、虫歯の治療が必要だったようです。
歯科医から、麻酔を打たなければなりませんと説明があり、付添いさんが通訳。
すると、おじいちゃんは、

「何で麻酔しなければならないんだ?」

たった今、その説明をしたばかりなのにね(苦笑)


今の時代って、「ケホケホ」とか「クシュン」とかの軽い咳やクシャミでも憚られるのに、あんなに大っぴらに咳き込まれると、周りの人は顔を背けると想うのですよ。
そんな患者さんを相手にしなければならないのだから、歯科医や衛生士さんも大変だとは思うけれど、隣の診察台で大口を開けていたあたしは抵抗もできない状態だった訳で、なんだかなあでした。

あたしも、エヘン虫で喉がいがらっぽくなることがあります。
外出先では極力我慢しますが、そんな時には涙目になったりするので(泣)あめ玉やお茶や水を持ち歩いたほうが善いのかもしれませんね。

治療が終わり診察室を出たのですが、隣のおじいちゃんの周りには歯科医と衛生士さんがおり、顔を観ることはできませんでした。
まぁ、観たところでどうにもなりませんけれどね(苦笑)

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歯磨きグッズです。
左から3番目に写っているのはタフトブラシで、とても軟らかいです。
歯間や歯と歯茎の境目にピタッと入り丁寧に磨けます。
磨き過ぎと想えるくらい磨いても大丈夫と、言われています(苦笑)

肝心の歯については、「綺麗に磨かれていますね」と、毎回お褒めの言葉を頂戴します。
幼い頃から虫歯に悩まされ、抜歯・差し歯・被せたりと、歯には全く持って自信がありません。でも、だからこそ今ある歯を大事にし、入歯にならないようにするための治療です。

歯の大切さについては、美代さんを観てつくづく感じるので、これからも歯磨きを怠らず大事にしたいと思っています。


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2009年に夫を亡くし、現在は独身の長女と5にゃんズとの7人暮らし。 人生も残り三分の一となり、イマを精一杯生きている60代です。
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