2021.3.31(水)
昨日は火曜日で、デイサービスには行かない日。
食べて寝て、意味もなくTVをつけての繰り返しの中で、仏壇に立ててある夫の写真を手にし、これは誰かと訊いてきた。
以前のあたしなら、あなたには関係のない人だから気にしないでと突っぱねていたが、昨日は心境の変化?(笑)で、素直にあたしの夫の〇〇だと教えた。
すると美代さんは、
「したら、ユカどサキのお父さんが?こったな顔してだっけが・・・おべでねじゃ」(憶えていない)
顔を憶えていないとは言え、ユカ・サキの父親だと理解できたことが素晴らしい。少し前には二人の父親が誰なのかも解らなかったのだから、その時は褒めてあげた。
が~~~、夫の写真と共に父(美代さんの夫)の写真も立てているのに、その写真のことには「チラッ」とも触れない。
だいたい、仏壇に写真があるということは亡くなっているからなのだが、美代さんはそれを理解してはいない。
思うに、そういうこともあって父の写真を無視するのか、それとも写真を観ても判らなくなっているのか、イマイチ判断が難しい。
そんな美代さんから、夕方久し振りに「じっちゃ、帰って来ねな」という言葉が出た。
「ナガゼギのヨシさんの農場で働いているんじゃない。前にあなたがそう言ってたよ」
これは、ある日のデイサービスから帰って来た際に、送迎車の中で何方かとの会話の延長で出た言葉。それを、そっくりそのまま美代さんに話してみたが、まぁ、当然の如く憶えていないヮよね。
「オレ、そったなごど喋ったってが・・・おべでねじゃ」
.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
晩ご飯の時に、またまた不思議なことを言い出した。
「オレど一緒にご飯食べるわがいやづ、帰って来ねな」(若いやつ)
わが家は美代さんとあたしの二人家族だ、それ以外に誰かが居たら、それは泥棒さんになるではないか(苦笑)
「誰?その人の名前分る?言える?」
「わがらね・・・」
あたしはてっきり父の事を言っているのだと思っていたが、若いやつとなると父ではない。ならば弟のトスさんのことかと訊けば、そうではないと言う。
美代さんにはもう一人弟がいるので、その名前も出してみたがやはり違うと。美代さんの頭の中には、誰が住んでいるのだろう・・・。
ちょっと待って・・・。
美代さんはもう、自分の年齢を言えない。判らなくなっている。
となると、もしかしたらず~っと若い頃の、新婚当時のことが頭によぎったのか。それが父のことだという確信も持てずに【わがいやづ】になったのか。
60年以上も前の時代と、現在を行ったり来たりしている美代さんの頭の中では、あたしの脳では理解できないことが起きているようだ。
健康診断書を特養に届けてきた。
庭に咲いていた花と、施設の外観の写真を撮った。
美代さんが入居する予定の部屋からは、望んでいた田んぼは観えない。
田んぼが見える部屋が空き次第、引越しをしてもらえることになっているが、その部屋が空くということは・・・そう、その部屋の住人がお亡くなりになるということ。
今朝も、靴は何処にあるのだ?と、訊いてきた。
玄関にあるよと教えると、玄関が判らないと言う。
「玄関はトイレの隣」
「トイレ、どごよ?」
真面目に、漫才の様な会話が続くが、話ているあたしには頭痛が忍び寄ってくる(はぁ・・・)
昨日は火曜日で、デイサービスには行かない日。
食べて寝て、意味もなくTVをつけての繰り返しの中で、仏壇に立ててある夫の写真を手にし、これは誰かと訊いてきた。
以前のあたしなら、あなたには関係のない人だから気にしないでと突っぱねていたが、昨日は心境の変化?(笑)で、素直にあたしの夫の〇〇だと教えた。
すると美代さんは、
「したら、ユカどサキのお父さんが?こったな顔してだっけが・・・おべでねじゃ」(憶えていない)
顔を憶えていないとは言え、ユカ・サキの父親だと理解できたことが素晴らしい。少し前には二人の父親が誰なのかも解らなかったのだから、その時は褒めてあげた。
が~~~、夫の写真と共に父(美代さんの夫)の写真も立てているのに、その写真のことには「チラッ」とも触れない。
だいたい、仏壇に写真があるということは亡くなっているからなのだが、美代さんはそれを理解してはいない。
思うに、そういうこともあって父の写真を無視するのか、それとも写真を観ても判らなくなっているのか、イマイチ判断が難しい。
そんな美代さんから、夕方久し振りに「じっちゃ、帰って来ねな」という言葉が出た。
「ナガゼギのヨシさんの農場で働いているんじゃない。前にあなたがそう言ってたよ」
これは、ある日のデイサービスから帰って来た際に、送迎車の中で何方かとの会話の延長で出た言葉。それを、そっくりそのまま美代さんに話してみたが、まぁ、当然の如く憶えていないヮよね。
「オレ、そったなごど喋ったってが・・・おべでねじゃ」
.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。
晩ご飯の時に、またまた不思議なことを言い出した。
「オレど一緒にご飯食べるわがいやづ、帰って来ねな」(若いやつ)
わが家は美代さんとあたしの二人家族だ、それ以外に誰かが居たら、それは泥棒さんになるではないか(苦笑)
「誰?その人の名前分る?言える?」
「わがらね・・・」
あたしはてっきり父の事を言っているのだと思っていたが、若いやつとなると父ではない。ならば弟のトスさんのことかと訊けば、そうではないと言う。
美代さんにはもう一人弟がいるので、その名前も出してみたがやはり違うと。美代さんの頭の中には、誰が住んでいるのだろう・・・。
ちょっと待って・・・。
美代さんはもう、自分の年齢を言えない。判らなくなっている。
となると、もしかしたらず~っと若い頃の、新婚当時のことが頭によぎったのか。それが父のことだという確信も持てずに【わがいやづ】になったのか。
60年以上も前の時代と、現在を行ったり来たりしている美代さんの頭の中では、あたしの脳では理解できないことが起きているようだ。
健康診断書を特養に届けてきた。
庭に咲いていた花と、施設の外観の写真を撮った。
美代さんが入居する予定の部屋からは、望んでいた田んぼは観えない。
田んぼが見える部屋が空き次第、引越しをしてもらえることになっているが、その部屋が空くということは・・・そう、その部屋の住人がお亡くなりになるということ。
今朝も、靴は何処にあるのだ?と、訊いてきた。
玄関にあるよと教えると、玄関が判らないと言う。
「玄関はトイレの隣」
「トイレ、どごよ?」
真面目に、漫才の様な会話が続くが、話ているあたしには頭痛が忍び寄ってくる(はぁ・・・)