にゃんズの母(しがらみと生きる)

「老猫、桐ちゃん20歳、青(せい)くん17歳」「わたし、お洒落大好き還暦過ぎたおんな」「母、89歳。方言と訛り×認知症要介護3で、田んぼの観える特別養護老人ホームに入居していましたが、現在は在宅介護に戻し、日々奮闘中」(現在は要介護5に進行) ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 人生一度きり、前向きに生きるためのブログです。

2020年12月

認知症だからなんでも許される?違うでしょ~!呟きMAX

2020.12.22(火)

あぁあああぁああぁあああ~~~~~!!!!

イライライライライライラ~~~~!!!!

かわいくない!!!

もーーー嫌!!

あなたは何様よ!!
スーパーマンか!?

やれるかやれないかはやって見なければ解からない。
確かにそうよね。
でもそれは、あなたから聞きたい言葉ではないわ!

あなた、自分の事ができなくなっているのよ。
だからここで、あたしと暮らしているんでしょ。

いい加減に認めなさいよ。
なんで可愛いババァになれないの。
今のあなたはク〇ババァよ。

どこまでやれるかなんて、もういいのよ。
やれることは自分でやって欲しいわよ。
でもね、やって見なければ判らないの世界は、とっくに過ぎているのよ。
やれるかもしれないけれど、やれないからやって頂戴と言われる方が可愛いし、お互いの為なのよ。

昔からそうだったわね。
人の気持ちを逆なでするようなことを平気で言うその性格。
【三つ子の魂百まで】とは言うけれど、まだ87歳だから、先が長過ぎ。
認知症になって自分が言ったことも忘れ、人を嫌な気分にさせることが加速されているよね。でも、それも解っていないし忘れるし。

暴れたり、暴言を吐かないから穏やかと言われるの?
外ではそうかもしれないけれど、あたしにしたら「何なん!」よ。
自分がしていることが、どんなにあたしをイライラさせているか解ってるの?!

「何いしでる?ごしぇやぐな(怒っている・イライラするな)

・・・はぁ!あなたがそうさせているんでしょ!・・・

できないことを中途半端に終わらせ、やってけろ。(やって頂戴)
あたしにだって都合があるのよ。
全てがあなた中心で進んでいる訳ではないのよ。

ただでさえ、あなたを一番に考えて暮らしているのに。
お願いだから、もうあたしを困らせないで。
【老いては子に従え】
このことわざを、あなたは聞いたことがないの。

DSC_0999

 デイケアから頂いたクリスマスプレゼント
 ピンクのトイレットペーパーが2コ


エッセイストのフジタ様のブログに、
【死は神様からのご褒美であってほしい】と、あります。

http://blog.livedoor.jp/uninin_fujita/archives/23664842.html

ご褒美なら、死は怖くなく受けれ安いかもしれません。
美代さんには、いつご褒美がくるのでしょう。


あたしは、可愛いババァになりたいと思う。
できないことは、素直にできませんと言える年寄りになりたい。

そして「ありがとう」は忘れずに。

杖歩行・・・そっか!その手があったか

2020.12.21(月)

ポータブルトイレを検索してみました。
種類は色いろとありましたが、介護用ポータブルトイレと更に絞ってみました。

美代さんは、テーブル椅子に座ることもやっとです。
肘掛け付きでなければ100%難しく、ある程度の高さがないと立ち上がりも大変です。
検索した物は、帯に短したすきに長しと言ったところでしたね。

臭いについても気になりました。
お手入れをしっかりやらないと、部屋に充満し果ては壁などに沁み込むとまでありました。
この家は借家、ズボラなあたしがちゃんとやれるのだろうか。
と、言うか、やりたくないが正直な気持ち。

むすめ達が幼かった頃、白鳥のおまるを使っていました。
トイレトレーニングで、日に何度もおしっこを捨て洗っていました。
それができたのは、何れはトレーニングに終わりが来て、自分でトイレができるようになると思えていたから。

美代さんはポータブルトイレを卒業したら、その先はおしめでしょう。
まぁ、今でもそれに近い状態ですけれど。

DSC_0995

昨日、起きたのはブログを終えた後でした。
着替えの最中にもう1本杖が欲しい、外用を使えないのかと言われ、あたしは脳天をブチ開けられた気がしました。

・・・そうだよ、その手があったじゃない!・・・

使わせてみると、やはり安定しました。
ピックアップ歩行器はサークル状になっているので出入りが大変ですが、杖2本ならそれもなく簡単です。
手を引いたり杖を使えば歩けるのですから、もう少し頑張ってもらうことにします。(見守りは当然しています)

これまで、どんなに時間がかかっても一人でできることが大事だと言い聞かせてきました。
今でもその気持ちに変わりはありません。
ただ、できなことが増えてきたのは事実で、それについては諦めがついています。

介護はする方の負担が増すことでイライラし、その後は要らない考えに及ぶこともあります。
あたしはズルいので、美代さんがやれるうちは楽がしたいと思っています。

出口・・・玄関への動線が判らないと言ってきましたが、教えるとちゃんと歩きだしました。
教えたことをやれるうちは、まだ大丈夫かな。
とは言え、入歯戦争は継続中です。


止まらない尿失禁、そして睡眠を選ぶ

2020.12.20(日)

昨日、デイサから帰って来た美代さんは、見慣れないズボンを穿いていました。
・・・もしかしてお漏らし?・・・
朝と同じ様にやっとのこと車から降り、デイサ・スタッフのオジサンに腰と腕を支えられ、一歩一歩と中へ。

「美代さん。ズボン、デイのだね。もしかしてお漏らしした?」

「トイレでひっかげでしまった」

連絡帳をみると、そのことが書いてありました。
加えて膝痛で車椅子で過ごしたことも。

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引っかけたのか、お漏らしでズボンまで濡れてしまったのか気になり電話をしました。
施設責任者のSさんは、元はバリバリのキャリアウーマンで、ツアーコンダクターとして、日本はもとより海外の経験もおありで、旅行先で老人が困っている姿を見て介護の世界に転職したという経歴のお方。

ズボンが濡れたのは美代さんが言うようにお漏らしではなく、引っかけてしまったとのこと。そして、膝が痛いのはこの寒さのせいもあるのではないかと。
暖かくなったら少しは収まるのではないか・・・と、言ってくださいましたが、何十年物の関節炎がそんなに簡単には収まるものなのかと想いましたけれど、お礼を述べて電話を切りました。

※美代さんは普段からお漏らしですが、尿取りパッドの交換が遅れて、ズボンまで濡らすということがあります。

生きているのだから生理現象があるのは当然なことだけれど、美代さんのお股は自分の意思ではコントロールできなくなっており、本人曰く勝手に出てしまう状態。
普段から、座っているとお腹の肉でお股が抑えられているので出ないが、立ち上がった瞬間に漏れ出すと言っています。
車椅子で歩くこともなく座りっパで尿意を感じ、便座に座るまでに我慢ができずにと言ったところでしょう。

帰宅後も歩けないと言うので、両手を引いてトイレまで連れて行きました。
ズボン・リハパンを下げ便座に腰かけるように言ったその瞬間にチョロチョロです。
幸い、お尻は便器の中に納まる位置にあったので、汚すことはなかったのですが、目の前でその行為を観るのは辛いものがあります。

「なんでもう少し我慢できないのよ。あたしの身にもなってよ」

「ククク」

「なにが可笑しいのよ・・・」

本当に、なにが可笑しくて笑ったのか、お股を拭いてあげリハパンを上げるまで、クククは止まりませんでした。
我慢ができないことは重々知ってのことですが、それでも敢えて言ってしまいます。言わないと、あたしの気持ちが爆発し手が出そうになるからです。

DSC_0988

今朝7時前に美代さんの部屋に暖房を入れようと戸を開けました。
日曜日で、外出予定がないのであたしもゆっくりしていましたが、休みの日に限って早起きをするんですね。
スリッパを履きベッドに座り右手には杖。

「美代さん、こんなに寒いのになんで起きてるの?トイレ?」

「寒いども、目さめだ・・・おしっこは、出ね」

本当に出ないのかと確認し、ならば着替えて朝ご飯にするのかと訊くと、寒いから寝るお腹はそんなに空いていないと言うのです。
一晩中の尿取りパッドとリハパンの交換後、二度寝に入りました。

食べることが生きがいになってきている美代さんが、食べない。
食べることよりも寝ることに重きを置いている・・・。

「寝でばりいるど動げなくなるど、おどごの人が言ってらった」

デイケ・リハビリ担当の理学療法士が言っているようです。
それでも、寝ることを選んでいる美代さん。
無理にでも起こし、身体を動かすように仕向けなければならないのでしょうか。

想うことは、美代さんが寝た切りになったら、大変なのはあたし。
ここは、無理をしてでも起こした方が善いのか。
美代さんにとって何が幸せなのか。

特別養護老人ホームですが、今はコロナで見学はできません。
でも、見学無しでも取り敢えず申込だけを先にしておくことが必要なのかもしれない。
そんなふうに思ってしまいます。

PS
午後1:30。まだ、起きません。


歩くことの大切さ そして、ねこ娘の冒険?

2020.12.19(土)

歩かなければ歩けなくなる。

デイのない日は寒いしつまらない。
昨日の美代さんは、結局のところ昼過ぎから夕方6時までベッド上の人となっていました。

寝てばかりいると、身体も動きにくくなります。
今朝は、ベッドから起き上がることもでなかったので手を貸したのですが、美代さんは誰かに身体を触られることが大嫌いな人。
何故か・・・それは、他人(ひと)の手を信用することができないから。
それは娘のあたしにでも同じで、支えているだけなのに、引っ張るな・押すなと大騒ぎ。
挙句の果てには、おっかねを連発。いい加減にしてよね(怒)

やっとのことで起き上がったはよいが、今度は足が動かないのでトイレに行けないと大騒ぎ。
今回もまた、その場で立しょんでした。
いよいよもって、ポータブルトイレを考えなければならないのかもしれません。

歩けない・足が動かないの大騒ぎは、デイサの送迎車に乗り込む際のときもで、1歩がなかなか出ない。
今日の迎えは、いつもの大柄な方ではなく、身長157㎝のあたしよりも小柄なオジサンで、誘導もあまり上手ではなく、車に乗り込むまで全てあたしの仕事でした。

あなたは身体を人に預けることが苦手みたいだけれど、この先どうするつもりよ。
ひとりでできるもんは、もう通じないし、なにくそ根性は解るけれど、もうね無理なのよ。
看る人だって信用してもらわなければ、動きが取れないんだよ。


これは、随分前から美代さんに言ってきたことですが、いつまでも一人でなんとかなると思っているんですね。

DSC_0871

【ねこ娘の冒険?】

送迎車に乗り込むまで、玄関ドアは開けっ放しでした。
美代さんを、何とか歩かせ車に乗せようと必死のあたしでしたが、その間5分ほどは周りのことなど一切目に入りませんでした。

やっと行ってくれたとほっと一息。
洗濯物をベランダに干し、さて灯油を買いに行こうかと思っていたところへ

「にゃ~」


え!?滅多に鳴かない桐ちゃんの鳴き声。
何処?どこにいるの?
炬燵の中、美代さんの部屋、洗面所からトイレ、果てはベランダと何処を見てもいない。
あたしはサーッと血の気が引きました。

何で、何で何処にもいないの!もしかして外!?
ガレージに出入りできるサッシから外を見ると、車の脇に桐ちゃんの姿が。
ここで逃げられては一生の悔いになると思い、慌てて外に出、力一杯にガシッと掴みました。

桐ちゃんは一瞬たじろぎましたが、抱きかかえられるといつもは抵抗するのに、この時だけは身を委ねてくれ、中に。
足の毛と自慢のピンクの肉球は薄汚れていて、身体にはドロボウがぽつぽつと付いていました。(実家の方言で身体にひっつく植物)

家と道路の間には塀があり、そこを通りガレージに行ったようです。
それにしても、家の前はすぐ道路です。
何事もなくガレージに移動してくれたことに、安堵するばかりでした。
ドロボウは、お隣の塀との境に生えていますが、除草剤を撒き見て見ぬふりをしていました。

完全室内猫として生きてきたねこ娘の桐です。
外では生きてはいけないでしょう。

玄関を開けっ放しにしたあたしの落ち度ですが、僅かですが美代さんを怨んでしまいました。
もう少し歩けていたら、もう少しあたしやデイのスタッフを信じてくれていたら。


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桐は、ほんの少しだけ、冒険をしたようです。
普段目にすることのない風景を観、さぞかし楽しかったことでしょう。
でも、桐を探している間、あたしは生きた心地がしなかったことは、言うまでもありません。


寒い家には居たくない 介護施設に母娘で入る?

2020.12.18(金)

ここ何日間は、朝の最低気温がかなり低かったですね。
今朝の我が借家の室温は、5℃でした。
ストーブをつけ、暖まるまでに1時間くらいかかりましたわ(泣)

美代さんの部屋のエアコンは起きる30~40分前にスイッチを入れます。
着替えるときには、十分暖かくなっています。

反射ストーブの灯油代と、エアコンの電気代。
どちらが高いかを比べてみようと思っています。

灯油はいつものスタンドで購入すると、20リッターで1,500円。
朝晩使用で、10日間もちました。

居間のエアコンは、美代さんの部屋のエアコンを止め、ストーブを消したあとの10時過ぎから夕方6時くらいまでの使用です(それ以降はストーブに切り替え)
この使い方で、電気代がいくらになるかです。
他の電気機器も使っていますが、それは先月の電気代で判るので、あくまでもエアコン使用時の電気代を知りたいための事なのです。
結果は、来月の電気代引き落としで。

室温17℃でも、ストールをかけひざ掛けをグルっと足に巻きパソコン作業ですが、年寄りの美代さんは寒いを連発です。
靴下を2枚履かせてボアスリッパ。
炬燵に入りひざ掛けとハンドウォーマー?(デイケからの頂き物)

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それでも寒いと言うので、布団の電気毛布のスイッチを入れました。
何もせずに寝てばかりでは頭がパーになると言い、炬燵に入っていましたが、我慢は限界の様です。
暖まるまでには30分くらいかかるので、それまで刷り込みをしました。

「こんな寒い家に居るよりも、デイやお泊りする方がよっぽどいいでしょ」

「そだ~。こごよりずっといい。おめも一緒にいぐべ(行こう)

一緒に行こう。
これは気遣いの気持ちかしらね。
でもね、あたしはデイやお泊りはできないのよ。
なぜできないかを解っていない美代さんですが、説明して欲しいと言って来ました。

理解してもらえるかも判らないし、第一聞いてもすぐに忘れるでしょ。
と、思いながらも美代さんに解るように説明しました。

あなたの脳みそは病気のために、忘れることが増えて小さくなっているの。
そのことを国が認めてくれたから、デイやお泊りができるのよ。
あたしの脳みそは、病気になっていないから一緒にお泊りはできないのよ。
国が認めてくれたんだから、美代さんは堂々とお泊りすればいいのよ。


自分の脳みそが病気になっていると聞き、やんたなぁと言った美代さんでしたが、それを嘆く様子はなく、その後のあたしの説明を、わがる、わがると言いながら聞いていました。

穏やかな認知症と言われている美代さん。
何れは特養を考えていますが、案外すんなりと入ってくれるのではないか。
期待を込めて、そう思いたいです。


プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
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