にゃんズの母(しがらみと生きる)

「老猫、桐ちゃん20歳(2023.7.14没)、青(せい)くん17歳」「わたし、お洒落大好き還暦過ぎたおんな」「母、90歳。認知症要介護5で、完全車椅子生活。地域密着型の特養に入所」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 人生一度きり、前向きに生きるためのブログです。

2020年12月

大根役者の、怒る娘

2020.12.27(日)

ときどき、亡き父がまだ生きていると思っているようなことを言います。

「オレど一緒に寝でる。まだ帰って来ねのが?」(者)

「え?じっちゃんのこと?」

「じっちゃ、こったにくらぐなったのに、まだはだげがら来ねのが?」
(こんなに暗く、畑)

「買い物しているんじゃない」

おがね、持ってるのが?」(お金)

「じっちゃんは、いつもバイクで買い物に行ってたよね」

「そだ~、じっちゃはバイクさ乗ってらったぁ」

この話はここで終わりました。

こういうこともありました。
この家にはあたしと美代さんだけなのですが、孫娘たちも住んでいると思うことがあるようです。

「あいづらはいづ帰って来るんだ?」

「ん~、今日は帰らないみたいよ。友達の家に遊びに行くみたい」

「ふたり共が?」

「あ、サキはこの時間はまだ仕事だよ」

「そが・・・」

こういう話が出るのは、だいたいが夕食時です。
岩手の実家に居た頃は、長女のユカの帰宅は午後6時過ぎで、次女のサキは7時まで仕事なので帰宅は8時前辺り。
美代さんは、先に一人で夕ご飯を食べていることが多かったようです。

父が亡くなったのは、2009.2.1。79歳の誕生日でした。
既に10年以上が過ぎています。
父が亡くなってからは、娘たちとの3人暮らしだったので、その当時のことが頭に浮かぶのでしょうね。
これらの状態がいつまでも続くわけではなく、しばらくすると「じっちゃは、いづむがえさ来てくれるんだが」(いつ迎えに)と、亡くなっていることを解っている言葉が出ます。

独り言で昔話が始まった時は、あたしは聞き流します。
やっと、できるようになりました。
でも、父や娘たちの事を訊かれたときには、頑張って女優をします。
毎回同じ理由で済ますのですが、聞いた美代さんは納得しすぐに忘れるので、それで良いのだと思うようになりました。

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    デイサービスから頂いたクリスマスプレゼント
    モコモコソックスです

今朝、布団に大きな湖ができていました。
朝方、トイレに起き夜用尿取りパッドを外したようです。
その後はリハパンにおしっこをしたようで、漏れて背中まで濡れていました。

本人には悪気はなく「ごめんや」と、言ってくれますが、世話をするあたしは怒り心頭です。何故なら、つい一昨日もだったからです。
でも、全部忘れてしまうでしょう。お漏らしも、謝ったことも全部。
あたしだけが、モヤモヤの気持ちで居るのです。

ps
昨夜8時過ぎ、布団に入り眠りについた辺りに、ヨッコさんから着信。
この時間帯に電話が来るのは珍しいいことですが、話が盛り上がっていました。
睡眠薬を飲んでいるのに、眠気は何処に行ってしまったのやら。

そして今朝、誰と話したかと訊いてみましたが、電話があったことさえ憶えていませんでした。
それでも、食べることだけは忘れません。

3年前に購入したカーディガンの、前身頃がきつくなりました。



18歳。猫の、三種混合ワクチンの終了

2020.12.26(土)

年に一度の三種混合ワクチン接種と、2ヶ月毎のレボリューションと爪切りを受けてきました。

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診察台に先に乗せられたのは青くん。
いつものように、きょどってましたΣ(=゚ω゚=;)

「すみません、また凶暴になるかもしれません」

動物看護士のお姉さんに、先に謝りの言葉を。
でも、今回は思ったほど騒ぐことがなく、少しだけおとなしめ。
たま~に、良い子にすることができるようです。

出かける際にバスケットを見ると、これはどこかへ連れて行かれる・・・と、ピーンとくるようで、すごすごと炬燵の中に逃げ、バスケットに入ることを身体中で抵抗するのに、診察が終わると一目散にバスケットの中へ入るという、とってもわかりやすいコです。

次は桐ちゃん。
先生はカルテを見て

「18歳になりましたね」

「はい、長生きだと思っています」

「かなり長生きですよ」

この後、先生は少し考えられて、ワクチン接種はしないことにしましょうと。
桐には、先天性猫ヘルペスがあります。
症状は、常に風邪ひき状態で鼻水がぐちゅぐちゅです。
その症状を抑えるためのワクチン接種でしたが、年齢的に身体に対するメリットデメリットを考えると、負担になるデメリットの方が大きいと言われました。

「100歳の老人に、これまで通りのワクチン接種は必要ないでしょう。今の症状を診るとそんなに変わらないと思いますからね、今後もワクチンは無しです」

「わかりました」

ということで、17年間欠かさず毎年受けさせてきた桐ちゃんの三種混合ワクチンは、昨年で終了です。
18回目の今年は無し。そして、今後も無し。

外に出ることはないので、病気を移される心配もなく、このまま食べて居られれば大丈夫だと、仰ってくださいました。

診察は、爪切りと聴診器とお腹の具合。
そして、レボリューションと三種混合ワクチン。
桐ちゃんは、三種混合ワクチンは無し。

体重は、2ヶ月前に比べ青くんは、0.08g減り、
代わりと言うか、桐ちゃんが0.08g増えていました。

青くんの体重はオーバー目なので、もう少し減ってもいいくらいなのですが、桐ちゃんが減ることは命に関わることなので、少しでも増えていたことが嬉しかったです。
先生も「おっ、少し増えましたね」と、気にかけてくださいました。

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帰りの車の中で、以前先生からかけられた言葉を思い出していました。

~長生きできるのは、環境が良いからかもしれません~

完全室内猫として、外の自由を知らずに生きてきたけれど、それがにゃんズにとって幸せなことだったのかは正直言って判りません。
もしかしたら、あたしのエゴだったかもしれません。

それでも、にゃんズは今日も元気です。


プレゼントは、実用的なもの選びました

2020.12.25(金)

今日はクリスマスですね。
だから何?!なんですけれどね(笑)

昨日、あれからイオンへ行って来ました。
美代さんの手袋とケーキ、それからチキンとお惣菜を買って来ました。

店内は、思ったほどの混雑もなくどちらかというと疎らで、レジ待ちもなくスムーズでした。
最近のあたしは、セルフレジを使うことが多く、そちらも空いていました。
時間が15時過ぎということで、そこまでの混雑にはなっていなかったのでしょうね。
これが17時を過ぎると、仕事帰りのお客さんで、ごった返しということになるのかもしれません。


何種類もある手袋から、選んだのはこれ。

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手首の起毛が指先までびっしり、とても暖かいです。
色は黒とこのブラウンがあり、どちらにしようか一応迷いましたけれど、コートの色がブラウン系なので、それに合わせました。
でも、理由はもう一つ。
黒は、にゃんズの毛が付くと目立つので、少しでも気にしなくて済むかな・・・で、ブラウンにしたという訳です。

値札を取る前に気に入ったかどうか訊いてみました。
美代さんは空気を読まない・・・読めない人です。
嫌な物はあからさまに言います。(認知症以前からの性格)

「どう?これでいい?イヤなら交換してくるけど」

あったげば、それでいい」(暖かければ)

暖かいことは間違いなしだけど、好みの色とかもあるでしょ。
な~んて、関係ないか。
実用性が一番の考えですものね。

でもまぁ気に入ったみたいで、夕飯までの間ずっとしていました。
思考は幼児と一緒なのかもしれません。

誰が見ても解るようにと、両人差し指に、大きく名前を書きました。
チョット目立ちすぎな感じだけれど、ま!気にしないことにしましょ。

誕生日や、父の日・母の日には、プレゼントは欠かさなかったあたしです。
でも、古河に移り住んでからの美代さんには、改まったプレゼントはしていなかった。
何か欲しいものがあるかと訊きても「何も(ない)と言われ、ならいっか・・・で済ませていたので、今回の手袋は久し振りのプレゼントになります。


今朝も、テーブルに置きっパにしていた手袋に、すぐに手を入れていました。単に手が冷たかったということでだけではなくて、とても気に入ったという証拠でしょうね。
ズルい娘はそう、思いたいのです(苦笑)

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デイサービスから持ち帰ったものです。
自分で作ったのか、それと誰かに作ってもらったのかと訊いても、

「この花は、初めがらあって・・・」

この言葉を繰り返すだけ。
ひとりで作れるはずがないので、誰か(スタッフ)と一緒に作ったのは間違いないのでしょうけれど、もしかしたら作った記憶も飛んでしまった?それとも、初めから作られた状態の物を貰った・・・。
記憶が続かないので、根掘り葉掘りは無理なこと。とは解っていて、もついつい訊いてしまいます。

日付・曜日・時間も関係のない世界。
手袋は、いつ・誰から貰ったのか・・・な~んて、そのうち忘れます。

暖かければそれで良い。
今日も、美代ワールドの中で生きています。


クリスマスプレゼント 本当に必要なもの?

母美代さんの手は、昔から冷たかった。
真冬の岩手の凍えるような日でも、手袋をしている姿を見たことがなかった。
足が冷たいと言い、靴下の重ね履きはしていたが、薄氷の張った漬物樽に手を入れても「手が冷たい」と、言うことなどなかった。

そんな美代さんでも立派な皮の手袋を持っている。
自分で買ったのか、誰かにもらったのかは、あたしは知らない。
でも、その手袋をしている姿も見たことがない。

宝の持ち腐れ・・・とまでは言わないが、どうせしないのなら、あたしに頂戴と言うと、二つ返事で「いいよ」
これは、一昨年のことだったと思う。


最近になり「手が冷たい」と言い出すようになった。
家で過ごす日は、デイケアから頂いたハンドウォーマーをしている。
一昨日だったか、手が冷たいのでこのままこれをして寝たいと言い出した。
動きが取れなくなって危ないからと止めさせたが、余程の想いだったのかもしれない。

今日はクリスマスイブ。
子どもの頃、亡き父が生?のもみの木をどこぞから調達してきて、雪に見立てた真綿や電飾・オーナメントを、父と妹のソノコと飾り付けていた。

その飾り付けに美代さんが参加することはなかった。
美代さんは、イベントごとには興味がなく、お洒落やファッション的なことにも疎く、飾り付けなどにも興味を示すことはなかった。

クリスマスプレゼントはいつも父から(サンタさんだけど、置いといて)
美代さんから貰ったことはない。

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先週、デイサの送迎車に乗る際に、先に乗っていたNさんが、乗り込もうとした美代さんの手を引っ張ってくれ、その時発した言葉が、

「なんて冷たい手なの!寒くないの?」

「・・・・・」

あたしは面目が立たなかった。
親の冷たい手を承知で放っていたが、それをNさんに指摘されたように思った。

美代さんは手袋をしたいとか、欲しいとは言わない。
あたしにくれた手袋のことも、既に忘れているのだろう。
今日は手袋を渡した。
あたしが持っていたアクリル毛糸の手袋。
それを観た美代さんは、

「布の手袋が?」

「毛糸だよ」

渡された手袋だが、指をきちんと入れることができなかった。
むすめ達が幼かった頃、やはり5本の指を入れることができずに、人差し指と中指を一緒に入れることがあったが、そんな状態だった。

「あぁ~もう、違うでしょ。ちゃんと1本ずつ入れて」

土方仕事や農作業で、軍手やゴム手袋の経験はあっても、防寒用の手袋の経験はない?でも、いったい何が違うのだろう。
これは手袋の経験ではなくて、単なる認知機能の低下なのかな。

靴下を履くのは毎日のことなので忘れないけれど、手袋は冬だけのこと。
ましてや普段からすることのなかった美代さんだ。
致し方なしなのかもしれない。

クリスマスプレゼントに、手袋を買うつもりでいる。
中が起毛になっているような、暖かな手袋を探してみよう。

デイサから帰って来るのは、夕方の4時過ぎ。
このブログを書き終えたら、買い物へ。
そうだ、ケーキも買わなきゃ。

そのケーキも、特別好きな訳ではないから、スイーツコーナーにあるような小さなもので十分だけれど、まぁ、気持の問題としてね。

☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;

コロナ禍の中でのクリスマス。
おとなしく控えめに、ですね。


この世は修行の場? 素直に生きたいものです

2020.12.23(水)

何故最初から一言「やって頂戴」が言えないのでしょうね。

ずっとやってもらっているから、それが当然になっているから、あたしが動かないと・・・やってもらえないことを何故?と、思うようです。

昨夜もひと悶着ありました。
あたしが動かなくても、自分でしようとしていました。
・・・あ、そう。できるのならやればいいじゃない・・・
でも、できないのです。
泣きついてきましたが、それでも頭に来たあたしは放っておきました。
と、すると自分でしようとします。
が、結局できずに中途半端なまんま。

「なして始めがらしてくれねのや!」

「だって、自分でやろうとするからでしょ。できるのなら最後までやればいいじゃない」

「こったに苦しい想いしてるのに、おめはそったにオレのごどがにぐいのが?」

「そうよ、今のあなたのことは憎いわね!なんなのその態度は?できないならできないって最初から言えばいいでしょ」

憎い・・・。
母が憎いのか、それとも病気が憎いのか。
たぶん・・・両方。

一人でやらざるを得ない暮らしをしてきた美代さん。
気持ちは解ります。
あたしも48歳で未亡人となり、相談したくても誰も頼る人もなく、全て自分で決断していました。
母親である美代さん相談しても、答えは導きかれないことは解っていたので、敢えて相談もしませんでした。
そのことは娘たちも理解していて、おかぁは何でもひとりでやってきたもんね・・・と言います。

「ひとりでできるもん」
あたしもその一人。となると、果ては美代さんのようになる?
いやいやいや、ダメでしょ。

【人の振り見て我が振り直せ】
世の中に絶対はないと言うけれど、美代さんのようには絶対になりたくない。
100歩譲って美代さんと同じ病気になったとしても、もう少し可愛い病人でいたい。
自分の意思が失われたとしても、介護する人に面倒と思われたくない。

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昨夜の憎いと言われたことが夢見に繋がったかどうか、今朝起きざまに言われました。

「死ぬ夢みでらった」

「あのね、寿命が来ないと死なないのよ。あなたみたいな意気地なしは、首をくくることも包丁で胸を刺すこともできないんだから、迎えが来るまで変なことは考えないことね」

「その通りだな・・・」

人一倍怖がりで痛いことが大嫌いな美代さん。
以前、死に方が判らないと言われ、ご飯を食べなければいいのだと教えましたが、それはできないどうしてもお腹が空いて食べてしまうと言っていました。

仏教の教えに「修行のためにこの世に生まれる」とありましたが、人それぞれの修行のこの世で、美代さんの修行はいつまで続くのでしょうか。

あたしの介護も修行の一環なのかもしれません。
死、以外の神様からのご褒美を頂きたい。
こんな考えを持っているうちは、まだまだ修行が足りないということなのかもね。

今朝のデイケアからの迎えの際、両手を引いて玄関まで連れ出しました。
車に乗り込むまで、杖歩行とタッフから手を引かれるのと、どちらが良いかと訊くと、手がいいと。

今朝は、素直に人の手を借りた美代さんでした。


プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
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