にゃんズの母

「老猫。桐ちゃん17歳、青(せい)くん14歳」「あたし。お洒落大好きアラ還暦」「母。86歳、方言と訛り×認知症要介護1」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、ケンカして、人生一度きり。前向きに生きるためのブログ。

2020年07月

ご飯も食べさせてもらえないのか?!(穏やかな認知症)

穏やかに過ごしている・・・かもしれないデイサからの返答だったけれど。
あたしにすれば、何が穏やかなのかよく分からない。

亡き父もアルツハイマー型認知症と診断を受けていたが、
介護度は要支援2。だったような。
記憶があやふやだけど、自分のことは全部できていた父だった。
歩行はよちよち歩き(ペンギン歩き)だったけれど、杖も使わずに何かに掴まることもなかった。
離れて暮らしていたので、細かいことまでは判らなかったが、むすめ達が言うには特に変わったところもないと言っていた。

ただ、次女が言うには。
自分たちは仕事で日中家にはいない。
その昼の間に何が起きているのかは判らないが、帰宅すると母美代さんに対して大声を張り上げていることもあったらしい。
その大声も、向ける相手は母だけで、むすめ達にはいつもと変わらぬ優しい祖父さんだったらしい。

介護度は、母美代さんの方が上。
美代さんも、孫・ひ孫には優しい。

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昨夕5時半過ぎ、眠いと言いベッドに入った美代さん。
起きてきたのは、7時過ぎでトイレへ。
晩ごはんを食べるかと訊いたが、「眠いし具合も悪いから要らない、また寝る」と。ならば自分の分だけと用意したのだが、それを観ていた美代さんはいきなり

「おめだげ食べるのが?なしてオレの分はないのよ」

「え?だって具合悪いし要らないって言ったでしょ!」

「オレはそったなごど言ってね。ご飯も食べさせでもらえねのが?!」

・・・はぁ~、なんなの!食べないって言ったじゃない・・・

「でもあなた、確かに食べないって言ったよ」

「言ってね!腹減った。オレの分も用意してけろ」

たった今、食べないと言い。
その後すぐに、食べないとは言っていない。
こんなことばかりが続いている。

自分が何を言ったのかも憶えていない。
それも、最近では理解済みだが、流石に「食べさせてもらえない」には、愕然とする。
こういうことも、全てあたしが上手く切り抜けていけばいいのでしょうね。
とは思っても、出るのはため息。

食べるか食べないかを訊く必要はなく。
とにかく用意する。
そして、食べてもらう。
これが正解なのだろうね。

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夕方の話。
デイで使ったタオル類は自分で洗濯機に入れさせている。
ただ入れるだけ、それも忘れているので、

「洗濯物、洗濯機に入れて」

「わがってら」

「わかっているなら、入れて」

「せんたぐ物入れろって言うども、2がいさ上がって、そどのせんたぐ物入れろって言うのが?」(外)

洗濯機に入れることが、一瞬で2階のベランダから洗濯物を取り込む話になった。
全部あたしがやれば、問題ないのか。

美代さんができることは、食べて寝て出してだけ・・・か。


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穏やかな認知症と、言われて

このところの美代さんの、記憶の衰退は著しい。

今朝のこと。
孫のハヤブサくんの写真を観て、これは誰だ?と、訊いてきた。
※(美代さんのひ孫)

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3年前。
1歳9か月のときに、当時住んでいたアパートで撮った写真。
奥に写っているのは美代さんの腕。
その頃の美代さんは、あたしと同居を始めた頃で、記憶力も今ほど悪くなかったし、2階にある部屋に入るために、外階段の昇り降りも手摺に掴まりながらでも、怖いとは言わずにできていた。

写真の子が幼児であることは理解していたようで、母の妹ミッコさんの孫か?と。
違うよ、あたしの孫のハヤブサくんだよ。と教えると、

「おめの孫?したら、親は誰だ?」

あたしには、娘がふたりいる。ユカとサキだ。
次女のサキのこどもだと伝えると、

「おめさ、こどもいだってが?」

「そうだよ、サキのこどもで、あなたのひ孫のハヤブサくんだよ」

「オレのひ孫が・・・」

ここまで話すと思い出した?ようで、結婚式のときの写真を観て、納得していた。
暫くその写真と結婚式の写真を交互に眺めていたが、いつの間にか自室へ。
朝ご飯(昼だけれど)はどうするのか訊こうとしたが、既にベッドイン。
幻覚、そして今朝のことといい、順調に進行している・・・ということなのだろうね。

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昨日のデイサの連絡帳に「そちらへは行ったことがないと言い出ました」と、記した。
返答が記してあった。

「色々な方がご利用されていますが、美代さんはとても穏やかに過ごされています」

穏やかな認知症。
認知症と診断を受けてから、もの忘れの薬「レミニール錠」を服用し続けていたが、ある時から荒げた言葉を発するようになり、あたしの心が折れ服用をやめた。
それ以来、あの時ほどの言葉を口にすることはなくなったが、それでも時に「そったにおごるな」とか「オレのごど虐めで楽しいのが?」と、言われることもあったりで、大声を出すあたしが悪いのだと自己嫌悪に陥ることもあった。(今もそうだが)

妹・ソノコの夫の両親もアルツハイマー型認知症を患っていた。
既にふたり共他界しているが、父親の方は極めて凶暴になり、一般の介護施設には入れてもらえず、精神病院へ入所させられたと聞いている。

このまま、穏やかで居るのか、いつの日か突然凶暴化するのかは判らないが
母の行動に、ついつい、

「そんなこともできなくなったの?前はできていたよね!」

もしかしたら、介護するあたし次第で変わるのか・・・
そんな風に思ったりもする。


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記憶とは・・・何?(アルツハイマー型認知症の母の場合)

脳科学者ならば、理路整然とした説明ができるのだろう。

その説明を聞き、ある程度の理解・納得はするだろう。
が、そこに感情が入った時、それを簡単に受け入れることができるのだろうか。

昨日、居るはずのない男性とお喋りをしたと言い張っていた母。
今朝は、8ヶ月ほど通っているデイサに、行ったことがないと言い出した。

「美代さん、起きて。今日は〇〇に行く日だよ」

「〇〇・・・行ったごどないどごだな」

・・・あぁ~、今日はこう来たか・・・

「どうする?行く、行かない?」


ねぷてども、初めでのどごだがら行ってみるじゃ」(眠いけど)

こう言いながらも、
「あそこに行くには、こう行ってああ行くとあの人が居る」と、さも、知っている人の家にでも行くようなことも言い出した。
記憶が、ごちゃ混ぜになっていたのだと思う。

朝食中にもチラッと訊いてみたが、答えは同じで行ったことがない所だと。
・・・うう~、どうしよう・・・
無理に思い出させようか迷ったが、どうせまた言い繕われる。
そんな風に想い、何も言わずに済ませた。

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昨日の朝、入歯安定剤を塗ってあげた。
美代さんが使っている安定剤は、2~3日は保つタイプなので、今夜まで使わせようと思っていた。

朝食にえらく時間がかかっていた。
痛くて噛めなと言い出し、ご飯を半分残した。
昨夜はしっかり食べていたので、栄養面に問題もないと思い洗面所に行かせた。

デイサでは迎え時間の連絡はなく、9時10分~30分の間とアバウト。
10分過ぎに美代さんから「何時ごろ迎えに来るのか?」と訊かれ、これは思い出したか!と、少し安堵。
その後、美代さんが汚したであろう洗面台の確認へ。
と、ゴミ箱の中に剥がしたピンクの安定剤が。
今朝、あたしが使っていた時にはなかった。
起きて入歯を装着する際に剥がしたのだろう。だから、痛くて噛めなかったのだ。

このことを美代さんに言ったが、答えは「知らない、剥がしていない」
剥がしていないのだから、捨ててもいない。
その前に、あたしが塗ってあげたことも憶えていない。
デイサでの昼食が食べられるか心配になったが、そろそろ迎えに来る頃だったので、そのままに。

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母美代さんの要介護度は1。
トイレ後、一人で肌着をズボンの中に入れることができなくなった。
あたしの作業が増えた。


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「寿命」という、考え

あたしは、人として何かが欠けているのかもしれない。
仮にロボットだとしたら、ネジ・ボルトが1本足りない?
そんな人間なのかもしれない。

誰かの言葉だ。
病気で死んでも、事故で死んでも。
1歳で死んでも、100歳で死んでも。
その死は間違いなく死で、それがその人の寿命だったのだ・・・と。
これを聴いて、簡単に受け入れられる人はどれほどいるのだろう。

最初にこの話を聞いたとき、
「何て冷たい考え方をする人間なんだろう」と、思った。
でも、時間が経つにつれ考えが変わってきた。

どんな亡くなり方をしても、後に遺された者の悲しみはある。
その悲しみ方は人に因って違うだろうが、悲しみに度合い等ない。
「お前より自分の方が悲しい」
こう言う人もいるが、その悲しみを何で測ってそんなことを言うのか。

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父が亡くなったとき、なるべく泣かないように涙を見せないようにしていた。
泣いてなどいられない、跡取りの自分がしっかりしなくては、弔問に来て下さった方に失礼になる。
そんな、意地のようなものがあった。

夫が亡くなったとき、涙が止まらなかった。
どんなに我慢をしようとしてもダメだった。
それでも、ちゃんと挨拶等失礼にならないようにしていたつもりだったが、後にして思えば随分と娘たちに助けられていたように思う。

災害が起こるたびに思う。
変形性膝関節症で、最近は歩くことを怖がっている母。
この母をどのように連れ出せばいいのか。
いざとなったら、火事場の馬鹿力が発揮され何としても助け出そうとするのか。
それとも、母を見捨て自分だけ逃げようとするのか。

今のあたしには正直言って、
「母だけは何としても助けようと思っていました」
なんて殊勝な想いはない。
冷たい人間なのだと、つくづく思う。
助け出すこともできずに母が亡くなったら、暫くは後悔するのだろう。
でも、それも寿命だとしたなら、受け入れるしかないのだと思う。

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最近、母をデイケ・デイサに送り出すと、どっと疲れが出る。
パソコンに向かっていても怠くて続けられずに、閉じてしまうことが多い。
この体力で、果たして母を守り切ることなどできるのか。
体力維持のためのジョギングも、ウォーキングに戻りつつある。
そのウォーキングも、勝手な理由をつけサボることが多くなっている。

この先、何が起こるかなど判らないが、仮に何かが起きたとして母に死が訪れたとしても、それは寿命だから。
そう、思うこととする。


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誰かがいた。そして、会話した・・・幻覚?

昨夜のことです。

と、その前に。
昨日はデイケ・デイサ共に無しの日。
7時前に起きた美代さんはトイレへ。
そして、二度寝。
再度起きてきたのは11時過ぎで、これはいつものパターンで、特に驚くこともなしですが、その姿は上は部屋着で下はパジャマのまま。
なぜ、下がパジャマのままなのかを問うと、返事は「わがらね」
下も着替えるように言いましたが、いつもの様に「わがった」で、結局一日パジャマのまま。

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昨夜、寝る前に「明日はデイケアの〇〇だよ」と、教えました。
このあと、美代さんから出た言葉に

・・・そっかぁ、こうなったかぁ・・・と、感じたことが。

分かりにくくなりますので、標準語で(苦笑)

「さっき、そこで男の人にも言われた。『明日は〇〇の日だ。何時に迎えに来るからな。用意しておくように』と」

我が家は美代さんとあたしの二人家族。
当然、男の人などいません。
この先は美代語で。

「美代さん、誰が居たの?うちはあなたとあたしだけなのよ。誰に言われたの?」

「わがらね。おどごの人に言われダ」

「だから、誰が居たの?」

「わがらねども、言われダ!」

幻覚ですかね・・・。
集合住宅で暮らしていた頃も、孫娘の姿が観えたと言っていたことがありますが、その時は夢だったのかもしれないと、納得していましたが、昨夜は、頑として男の人が居たと言い張ってました。
そんなこんなで、夜用大容量パッドを出してあげ、取り替えるようにと。

「中に入ってる小さいのを取ってから、これをつけるのよ」

「あ、そだけが・・・小さいのこごさある」

そう言いながら、お股の辺りを手で触っていましたが、何かがおかしいと感じたようで、脱ぐ必要のないリハパン脱ごうとするのです。

「あのさ、リハパン脱ぐ必要ないよ。中のパッドを外してこれをつければいいんだから」

それでも脱ごうとするので、おかしいと思い足首まで下ろしてみると、昼用パッドはあてがわれておらず、漏れたおしっこでズシリとした重さ。
リハパンの脇から尿漏れもあったようで、パジャマのお股もシトシトしていました。
朝、夜用パッドを外したは良いが、昼用をあてがうことを忘れていたようです。
それにしてもです。
日中、何度もトイレに入っていたのに、パッドをしていないことに気付かなかった?
いいえ、たぶん自分ではパッドをしていると思い込んでいたのでしょう。

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観えないものが観えたり聴こえてきたり。
やっていないことを、やったと思い込んでいたり。
下の方は、あたしもたまにありますけれど、流石に居ない人を居たとは言いません。いや、観えません。

昨夜取り替えたリハパンですが、一晩で捨てるのはそれこそ勿体ないと思い、今日はそのまま履いてもらように言うつもりでした。

「美代さん、リハパンは?」

「ちゃんと、とり替えだ。このふぐろさ入れダ」

いつもは汚れていても捨てるのを渋るくせに・・・
日々記憶が薄れていく美代さん。

「今日はどごさいぐ日だ?」

今日が何曜日で、どこに行く日かも忘れていますが、取り敢えず行こうと思っているので、それはとても有難いことです。

幻覚や幻聴は、この先も増えていくのでしょうね。
あたしの対応も、学習しなければ・・・


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
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