にゃんズの母(しがらみと生きる)

「老猫、桐ちゃん20歳(2023.7.14没)、青(せい)くん18歳。琴ちゃん・常くん3歳」「わたし、お洒落大好き還暦過ぎたおんな」「母、90歳。認知症要介護5で、完全車椅子生活。地域密着型の特養に入所」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 今生は一度だけ、前向きに生きるためのブログです。

2020年04月

コロナは対岸の火事では・・・ない?

今日もお疲れ様です。

緊急事態宣言が、1ヶ月延びるかもしれない。
みたいですね。
驚きはしません。たぶん、大方の人達はそう思っていたのではないですか。

母美代さん87歳。
内臓疾患もなく、免疫力に関しては問題ないと思っていましたが、
脳梗塞は血管疾患なので、罹らないように十分注意が必要だと、
ワイドショーで知りました。

ただでさえ高齢なのですから、もし感染した。などどなったら、
あたしが感染源・・・?
こう考えると、スーパーへ買い物に行くのも恐ろしくなってきます。

ブログにナイロン手袋のことを、アップしていますが、
その、手袋も最近は品切れになっているとか。
毎回捨てるのではなく、今後は洗って使うようにしますヮ。

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今朝の美代さん。
TVから流れるコロナという言葉に。

「このびょうぎ、こごさもあるのが?」

何度目の質問かしら・・・
古河市だけだはなく、日本中・世界中が大変なことになっているのだと教えましたが、インドネシアのコロナ事情が映し出され、
今度はそれにくぎづけ。
インドネシアではこれまでコロナ対策は特にしておらず「対岸の火事」扱いだったそうです。
それが今になって急に騒ぎ出し、観光地はもぬけの殻状態。
現地在住日本人は、犯罪の増加を懸念していると仰っていまいた。

と、美代さん「かいだんの火事?なんのごどよ?」
あぁ~、階段ではなくて、た・い・が・ん。

「たいがん?」

美代さんは「対岸の火事」の意味が分からないと、聞いたこともないと。
対岸の火事とは。
「対岸の火事」の意味は「他人にとって重要な物事でも、自分にとっては痛くも痒くもない物事のこと」です。 「対岸」とは「向こう側にある岸。 川・湖を隔てた向こう側」を意味します。 「向こう側の岸で起きている火事は、自分に被害をもたらすことはないと心配しない」という意味からきています。
https://eigobu.jp/magazine/taigan

本当に知らなかったのか、認知症となり忘れてしまったのか。
あたしには分かりませんが、一応教えました。

「解かった?でも、たぶん忘れるよね・・・」

「いや、忘れね。ちゃんと教えでもらったのだがら、忘れるわげね」

忘れても、いいんですけれどね・・・。
また、教えますから。

DSC_0568

コロナでGW帰省も自粛。
美代さんは、孫・ひ孫に会えないことを、ガッカリしています。
が、
岩手に感染者が0であると聞くと「いがった~」と、喜んでいます。
そう、毎回が初めてなので、毎回喜びます。

あたしにとっては耳だこなことでも、すぐに忘れる美代さんにとっては、
いつでも初めて。
でも、不思議に思うのは、
毎回忘れることと、ず~っと憶えていられることがあるのです。
どこに違いがあるのかを訊いてみたことがあったのですが、本人曰く。

「わがらね・・・」

ですよね~。
訊いたあたしがおバカでした。

暖かい・・・暑い日が続くようですね。
コロナウイルスは紫外線に弱いとか?
今日もパンダメイク🐼でしっかり紫外線対策しております。

「家にいよう」「人との距離を保とう」


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たまのエンドレストークなら、我慢・・・できる?

今日もお疲れ様です。

もの忘れの薬・レミニール錠は、暫くやめてみることにしました。
いきなり変化するとは思っていませんが、様子見することにします。

昨日はデイケア・デイサービス共にお休み。
朝から美代さんと一緒。
あ、でも、食材の買い出し(2か所)とガソリン給油に出かけたので、
2時間くらいは顔を見ずにいられました(苦笑)

午後3時頃です。
携帯を持ってきて孫娘ユカ(あたしの長女)に電話をかけたいと。
かけ方を忘れたので教えてほしいと。
教えた通りにでき、繋がるとホッとした顔に。

と、その前に。
仏壇には父と夫の写真を立てていますが、夫の写真を指差し、

「このおどごは〇〇がら来た人だえ?このおどごはおめの夫が?」
(夫の出身地、だろう)

「そうだよ」と簡単に済まそうとしたのですが、
その後も同じことの繰り返しで、面倒なので「そうだよ、そうだよ」と、
要らないことは言わぬように。

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ユカとの話が始まりました。
仏壇のあたしの夫のことが、よほど気掛かりだったのか、
あたしに訊いてきたことをまんまユカにも訊いていました。

① この男は誰だ?
② この男はユカの父親か?
⓷ この男は何歳で死んだんだ?
④ この男は何で死んだんだ?
⑤ この男が死んだときユカは子どもだったのか?
⑥ サキはこの男の子どもなのか?(あたしの次女)


他にもまだまだ出ていましたが・・・
質問されたことに、ユカはいちいち応えていました。
あたしは、良~く応えてるよ・・・と、
他人事のように傍で聞いていましたが、
よくもこんなに質問が出るものかと、美代さんにも驚いていました。

と、一通りの応酬が続き、そろそろ電話を切るのかな?と、
思ったのですが、又もや同じ質問が・・・
これらの質問が、都合3回ほど。
いやいや~お疲れ様なことで(苦笑)

電話を切ると「あ~スッキリした。ユカの声もきげだ、よがった」と。
この後に、今度は父のことが気になったようで、

「隣の写真はじっちゃだえ?どごのおはがさいるのだ?」(お墓)

わが家のお墓は、父が生前に寺敷地内墓所を購入・整地し、
いつでも入られるようにしていました。
そのことを教えると、

「山小沢のはがが?」(お墓)

山小沢とは、母の両親が眠っている墓地で、お寺の墓所ではありません。
違うよ、ハヤブサくんが通ってる保育園のお寺にあるお墓だよ。
と、教えたのですが、

「そだのが・・・サッパリ忘れだ・・・」

父・夫が亡くなったのは11年前で、
ユカが28歳、サキが23歳のとき、大人になってからなのですが、
美代さんの記憶には既に残ってはいないようです。
そして、山小沢という地名が出たのも「親父・あっぱが眠っているお墓」
の記憶が強いからなのでしょうね。

DSC_0566

美代さんとユカの電話が終わった後で、
「エンドレストーク、お疲れ様」と、ユカにライン。

「調子、悪いね・・・」

これがユカからの返事でした。
そして、もう一言「毎日一緒に居たら、キツいね」とも。

たまのエンドレストークなら我慢も何とやらでしょうけれど、
これが毎日となるとまぁしんどい。
で、当の美代さんに電話の内容を訊くと、

「は?何話したっけ。忘れだ」

レミニール錠を飲んでいてもこの通りです。
飲んで攻撃的な言葉が出るくらいなら、
たとえエンドレストークになったとしても、
飲まずに穏やかで居てくれた方が・・・。

ズルい娘はこのように思うのですが。

「家にいよう」「人との距離を保とう」


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リハビリ会議、コロナの影響で家族の出席は無しに・・・

今日もお疲れ様です。

明日からGWが始まるんですね。
早い方では、先週の土曜日から入っておられる方も。
今年の帰省は自粛です。
まぁ、当然と言われそうですが(苦笑)

昨年のGW帰省では、5月3日に春の藤原まつりに出かけ、
義経公の東下りを観てきました。
杖歩行の美代さんは、たった100メートルの距離でさえ困難になりつつあり、無料の車椅子を借りての見物でした。

DSC_0919-2

         昨年の美代さん

義経公に扮した元kat-tunの田口淳之介氏は、この後大麻所持で逮捕されています。
「キャーキャー」黄色い声援をかけていた若い娘たちの想いは、無残にも引きちぎられてしまった形になったようです。

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GW中でも、デイケア・デイサービスへの通所はあるので、母美代さんはお出かけ。美代さんがデイ行きを渋り家に居たとしたら、あたしの精神は間違いなく壊れることでしょう。
コロナ騒動で、介護施設の閉鎖もある中で、本当にありがたいことです。

デイケアでは、3ヶ月に一度リハビリ会議というものがあります。
園からは施設医・理学療法士・介護士。
利用者側からは母・あたし、そしてケアマネの6人が顔を合わせての会議です。(ケアマネの出席は一昨年の会議からで2回のみ)
昨日、デイケア理学療法士から、今回の会議は家族の出席は無しでとの連絡が入りました。まぁ、こういうご時世ですので解りましたと。
それでも会議は行うようで、あたしとケアマネが出席しない場で、母は何を訊かれどの様に答えるのか、甚だ疑問にも思っています。

言葉の壁がある母。
標準語は聞き取れますが、難しい言葉は理解できないのです。
例えば、併用する。
こういう時は、これとあれを使って。などとかみ砕かなければ判らないのです。

「今日の会議では、こんなことを話し合ったんだよ」と、教えても「何の話をしていだんだが、さっぱりわがらねがった」と、言っていた母。

会議近くになったら、再度連絡をくれると言っていましたが、日に日に歩けなくなっていますし、物忘れも進行する一方で果たして会議の意図するものは何なのか。
今回の会議では、上記のことを伺うつもりでいましたが、電話で簡単に済ませる内容でもないので、次回までお預け。

仮に、リハビリ会議を希望しなかったら、母のデイケアでの立場に何か影響があるのか。運動機能のリハビリを受けさせてもらえなくなるのか。
ケアマネに相談したこともあったのですが「どうなんでしょうねぇ」と、
心許ない返事でした。

87歳の美代さん。
100歳までは、長いね・・・。

「家にいよう」「人との距離を保とう」

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悪魔のささやき 薬を止めて認知症が進行したら・・・

今日もお疲れ様です。

母美代さんは、現在3種類の薬を飲んでいます。
17年の10月に軽度の脳梗塞発症で、入院加療。
それ以後ずっと今日まで服用しているのが、
1.クロピトグレル 血液を固まりにくくして、血栓を予防する
2.ロトリガ    血液中の中性脂肪やコレステロールを下げる
そして、
3.レミニール   もの忘れなどの症状が進むのをおさえる。
この薬については、認知症の診断を受けた、同年の9月から始めています。

昨日・一昨日と飲んでいません。
いつもはあたしが促し、ちゃんと飲んでいるかを確かめているのですが、
わざと薬のことを言いませんでした。
案の定薬のことはすっかり忘れていた美代さんです。

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人間は(動物も)生きるための本能として食べます。
生きるため・・・ならば、薬も同じではないか。
生きるために、再発を防ぐために飲んでいる薬なのに、飲み忘れる。
認知症だから仕方がない。そう言えばそれっきりで終わってしまいますが、
母が、薬に対してどの程度の関心があるのか、母にとって薬はどんな位置づけにあるのか。
前から想っていたことなので、昨日・一昨日は敢えて薬を飲むようには言いませんでした。

「飲まなくてもいいんだけど、それで一気に逝ってくれたらなんの気遣いもいらないんだけど、下手に寝込まれたらあたしが大変なのよ」

ここまで言いきるあたしです。
だって、本当のことだから。

のまねで簡単にいげるのだばいんども、寝でしまえばおめにめいわぐかげるがらな・・・」(飲まないで、逝けるのならいいけど)

と、理解しているのかどうか、オウム返し的なことを言ってきます。
入歯を忘れてもご飯を食べようとする美代さん。
頂きますが待ちきれず、先にお箸を持ってしまう美代さん。
食べ物への執着はお見事です。

3月に定期診察を受け、MRI検査の結果は良好で、引き続き減塩に努めるように言われていますが、あたしの頭の中では、悪魔がささやいています。

★脳の中に詰まりもないんだから、薬・・・止めてみてもいんじゃない!★
★薬飲んでいても、もの忘れするんだから、止めてみてもいんじゃない!★


介護友のだーすけさんの90歳になられるお父様も、もの忘れの薬を飲んでいたそうですが、すっかり止めたそうです。
だからと言って特段の変化も観られないと仰っていました。
だーすけ様のお父様は口数も少なく、とてもおとなしい方のようですが、対して美代さんは「お願いだから黙ってて!」と、懇願することさえあるくらいのお喋り好き。

もの忘れの薬を止めて、おとなしくなるのならそれでいい。
でも、脳梗塞予防を止めて中途半端に寝込まれたなら、それこそあたしの負担が増えるだけ。

悪魔のささやきは、あたしの心の叫び。

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美代さんの物忘れは確実に進行しています。
それでいて、要らぬお喋りも多く苛立たせるようなこともしょっちゅうです。(本人にとっては必要なお喋りでも、あたしにとってはただの独り言)
耳が遠い訳ではないのですが、理解力が低下しているので一度では聞き取れません。
2度3度の説明であたしの声はどんどん大きくなり、あたかも怒鳴っているかのようになるのです。
そして挙句には「そったにおごるな!」と、言われる始末。

いっそのこと、何もかも判らない状態になってしまったら・・・
そんなことまで考えてしまう、今日この頃です。


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お金の管理・・・取り上げた訳ではないけれど

夜、シンデレラ時刻近くになると睡魔に襲われる。
部屋に行きベッドに入ればいいものを、ついつい炬燵で転寝してしまう。

母美代さんは、特に観たい番組がある訳でもないのに、TVのスイッチを入れる。
そして、理解できない内容であると、そのままコックリコックリが始まる。

消すように言うと、自分が点けたのではないと言い張る。
観ないTVを点けっぱにするのは、電気代の無駄になるからとあたしに言われていたことが、よほど悔しく心の中に在ったのだろう。

一昨日の夜も、同じ様に転寝していた。
TVは点けてはいなかったが、エアコンは点けっぱで、蛍光灯も煌々と。
トイレに起きた美代さん。

「何してそごさ寝でら?布団さ行げ。エアコン点けでもってねべ。電気代はオレが払ってるのだ。オレだって考えでいぎでるのだ」

電気代は自分が払っている。考えて生きているのだから早く寝ろ。と。
いつになく強い口調で言ってくるので、あたしもついつい言い返した。

「勿体ない?あなただって一晩中電気スタンドを点けっぱなしじゃない!」

「は?オレは点けっぱなしで寝だごど、いじどもね!」(一度もない)

因みに炬燵には電気は入れていません。
にゃんズのソフトあんか2つの温もりで、寝ていました。

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いい言葉に買い言葉・・・
それにしても、一度もないと言い出すとは。
夜中に2~3回トイレに起きる母のために、もう5年ほど前からベッド脇に置ける、小さめのスタンドを置いてあげるようにしていました。

これがあると足元が見え助かると、重宝していたようです。
点けっぱなしで寝ることも容認していました。

美代さんが言うように、さっさと部屋に行けばいいのですが、転寝を気持ちよく思うのはあたしだけではないのでは?
良い習慣でないことは判っていても、そこは・・・ついついなんです。

それにしても、電気代は自分が払っている・・・
考えて生きている・・・

お金の管理もできなくなり、年金受給日を忘れることも。
何より、歩くことがままならなくなり買い物に行く気力もなくなっている。
以前は、年金受給日にはある程度のお金を渡していた。
そのお金を持って買い物にも一人で行けていたが、昨年秋辺りからそれもなくなってきた。
「何々に払うお金なので、出してください」と、毎回美代さんにお伺いしていたが、あたしの方が面倒になり全てあたしが管理するようになった。
美代さんも、それでいいと納得していた。

「手元にお金がないのは寂しい」
そう言われたことがあり、千円札を1枚渡した。
何に使う訳でもないが、美代さんはその金額がお守りだと喜び、小さながま口の中に入れていた。
あたしは、お財布の中にはお金を入れていない。
生活費を小分けにし、必要な分だけをその中から取り出すようにしている。

お金を取り上げられたように感じているのかもしれない。
自分のお金を、あたしが好きなように使っている・・・
もしかしたら、そう思っているのかもしれない。

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美代さんは、87年の人生で、生活費の管理をしたことがない。
水光熱費や、食材の買い出しなどは全て父の仕事だった。

「オレは買い物さも行げね。おがねはオメが仕舞っているべがら、それでいい」

こんな風に言っていた美代さん。
穏やかな認知症だと思っていた美代さんから、
少しずつ勝手な言葉が出るようになってきています。


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
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