昨夜9時前のこと。
今日は何曜日だと聞いてきた美代さん。
あたしはすぐには教えません。
「今日、どこに行って来たっけ?」
美代さんは考えている風でしたが、出てきませんでした。
ならばと助け船。
「車椅子に乗ったよね?」
商業施設の一角にある歯科医院なのですが、入口から一番奥にあるため、予約時間に合わないと思い、ご自由にどうぞの車椅子を拝借。
「あ、そだ。〇〇〇さ行った」
「そだね。じゃ、車椅子でどこに行ったっけ?」
ここまでヒントを与えても、歯科医院に行ったことは出てこなかったので、ギブアップ。日曜日であることと歯医者で入歯調整をしてもらったことを教えました。
あんなに待ち焦がれた歯の調整ですが、車椅子に乗った記憶の方が強く、肝心の歯医者のことは忘れるのですね。
認知症の記憶は判らないことだらけです。

今日は日曜日。明日は月曜日なのでデイケアだよと教えたのに、
「今日は木曜日だな・・・」
頭には入らなかったようでした。
そして、寝る前の夜間用パッド付け。
リハパンが少し汚れていましたが、朝取り替えるからいいやとのあたしの判断でそのままに。
その際の会話です。
「昼用のパッドをこまめに替えないから漏れるんだよ。明日の朝は新しいリハパンを穿くのよ」
「汚れでらが?オレさば見えね」
「しっかりと汚れてるでしょ。ちゃんと替えるのよ」
「わがった」
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今朝起こしにいくと着替えが終わっており、外した夜間用パッドが床に。
と、取り替えたはずのリハパンがありません。もしかしてそのまま?
「ねぇ、脱いだリハパンはどこ?」
美代さんはお股に手を当てここだ風。
「パッドじゃないよ、リハパンだよ。何で脱がなかったの?」
「汚れでねがった」(汚れていなかった)
あんなに取り替えるように言ったのに、やはり忘れるんですね。
と、言うよりも。
確かに忘れるのもありますが、美代さんの中では勿体ない精神が根付いているのです。
昭和8年生まれの勿体ない精神。
これまでにも、なぁ~ん回も言ってきていますが、一度で「うん」と言った試しがない。
ベッドの、陽が差しが入り込む辺りでの日干しは当たり前。
汚れた部分は素手で触らないと、乾いたかどうかの判断が付きませんが、
美代さんは平気で触り乾いたと言います。
あたしは・・・触れません。
その汚れたリハパンを交互に穿いて、いよいよもって自分の判断で捨てる。
幼い頃の貧乏生活で、ものを捨てるのは犯罪にも等しいのでしょう。
たとえ乾いたとしても、臭いはそのままです。
尿臭は、キツイいです。
嗅覚が鈍くなっている美代さんには、感じないようですが。
勿体ない精神は、時として厄介そのものです。
先週の半ば辺りにも同じような会話があり、その時は泣けて来ました。
涙がポロポロ落ちてくるのです。
「ねぇ、あたしを困らせて、泣かせて何が楽しいの?」
「わがった、おめの言うう通りにする」
な~んて言ってましたけど、言ったことも忘れているのでしょう。

今日は11時からデイケアにて、3ヶ月に一度のリハビリ会議。
最近思うのは、会議をしたところでどうにかなるのか。
スタッフは、「色いろやっています、本人も頑張っています」
などと言ってくるけど、美代さんの様子を観ると一向に変わらない・・・
てか、悪くなっているような気がする。
現状維持。
悪くなっても、それなりに現状維持。
家族の想いは届かないようです。
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今日は何曜日だと聞いてきた美代さん。
あたしはすぐには教えません。
「今日、どこに行って来たっけ?」
美代さんは考えている風でしたが、出てきませんでした。
ならばと助け船。
「車椅子に乗ったよね?」
商業施設の一角にある歯科医院なのですが、入口から一番奥にあるため、予約時間に合わないと思い、ご自由にどうぞの車椅子を拝借。
「あ、そだ。〇〇〇さ行った」
「そだね。じゃ、車椅子でどこに行ったっけ?」
ここまでヒントを与えても、歯科医院に行ったことは出てこなかったので、ギブアップ。日曜日であることと歯医者で入歯調整をしてもらったことを教えました。
あんなに待ち焦がれた歯の調整ですが、車椅子に乗った記憶の方が強く、肝心の歯医者のことは忘れるのですね。
認知症の記憶は判らないことだらけです。

今日は日曜日。明日は月曜日なのでデイケアだよと教えたのに、
「今日は木曜日だな・・・」
頭には入らなかったようでした。
そして、寝る前の夜間用パッド付け。
リハパンが少し汚れていましたが、朝取り替えるからいいやとのあたしの判断でそのままに。
その際の会話です。
「昼用のパッドをこまめに替えないから漏れるんだよ。明日の朝は新しいリハパンを穿くのよ」
「汚れでらが?オレさば見えね」
「しっかりと汚れてるでしょ。ちゃんと替えるのよ」
「わがった」
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今朝起こしにいくと着替えが終わっており、外した夜間用パッドが床に。
と、取り替えたはずのリハパンがありません。もしかしてそのまま?
「ねぇ、脱いだリハパンはどこ?」
美代さんはお股に手を当てここだ風。
「パッドじゃないよ、リハパンだよ。何で脱がなかったの?」
「汚れでねがった」(汚れていなかった)
あんなに取り替えるように言ったのに、やはり忘れるんですね。
と、言うよりも。
確かに忘れるのもありますが、美代さんの中では勿体ない精神が根付いているのです。
昭和8年生まれの勿体ない精神。
これまでにも、なぁ~ん回も言ってきていますが、一度で「うん」と言った試しがない。
ベッドの、陽が差しが入り込む辺りでの日干しは当たり前。
汚れた部分は素手で触らないと、乾いたかどうかの判断が付きませんが、
美代さんは平気で触り乾いたと言います。
あたしは・・・触れません。
その汚れたリハパンを交互に穿いて、いよいよもって自分の判断で捨てる。
幼い頃の貧乏生活で、ものを捨てるのは犯罪にも等しいのでしょう。
たとえ乾いたとしても、臭いはそのままです。
尿臭は、キツイいです。
嗅覚が鈍くなっている美代さんには、感じないようですが。
勿体ない精神は、時として厄介そのものです。
先週の半ば辺りにも同じような会話があり、その時は泣けて来ました。
涙がポロポロ落ちてくるのです。
「ねぇ、あたしを困らせて、泣かせて何が楽しいの?」
「わがった、おめの言うう通りにする」
な~んて言ってましたけど、言ったことも忘れているのでしょう。

今日は11時からデイケアにて、3ヶ月に一度のリハビリ会議。
最近思うのは、会議をしたところでどうにかなるのか。
スタッフは、「色いろやっています、本人も頑張っています」
などと言ってくるけど、美代さんの様子を観ると一向に変わらない・・・
てか、悪くなっているような気がする。
現状維持。
悪くなっても、それなりに現状維持。
家族の想いは届かないようです。
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