にゃんズの母(しがらみと生きる)

「老猫、桐ちゃん20歳(2023.7.14没)、青(せい)くん18歳。琴ちゃん・常くん3歳」「わたし、お洒落大好き還暦過ぎたおんな」「母、90歳。認知症要介護5で、完全車椅子生活。地域密着型の特養に入所」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 今生は一度だけ、前向きに生きるためのブログです。

2019年09月

リハパンの穿き替えを渋る。替え時はいつ?

過活動膀胱・切迫性尿失禁。
母美代さんの、持病です。

認知症では、失禁の症状も出てくるとありますが、美代さんの場合は病的な物。
でも、改めて専門書を読み直してみると、あぁ・・・そう言うことか。
と、納得せざるを得ない。

美代さんの症状については、何度もブログに記していますので、そろそろ飽きた方も・・・?
まぁ、お付き合いくださいませ。

シャツと靴下とパンツは、毎日交換だよ・洗濯だよ。
古河で暮らすようになり、初めに約束させたことです。

1年くらい前・・・昨年、デイケアへ行きだした頃まではショーツに尿とりパッドでしたが、完全にリハパンになったのは、今年に入り手の甲の骨折をしてからのような。

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ショーツは何度でも洗濯が可能。
でも、リハパンは汚れたらそれっきりで洗濯はできない。
仮に汚れていなくても、臭いは沁みつく。

美代さんは嗅覚が鈍くなり、アンモニア臭が嗅ぎ分けられない。
パッドを外したリハパンに付いている臭いに、全く反応しない。
「汚れていなくても、臭いは付くのよ。パンツは毎日洗濯だって言ってあるでしょ!だから、リハパンも毎日交換なのよ」

もう、何度も言っていることですが、一度ですんなりと聞き分けてもらえたことがありません。
「わがってら、何回も言われでら。耳さタゴでぎる」

そうね、耳にタコができるくらい言ってるわ。
なら、何で交換してくれないの?

認知症は、話の内容は忘れ、強く言われたことだけが「叱られた」として、残るようです。
言い争っても仕方がないので、
「あたしも、あなたの『わがってら』耳ダコだよ!じゃあ、好きにすれば」

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   最近は、赤いウインナーは見かけなくなりましたね

こんなことがあったかと思えば、
ちゃんと交換済みの日もあるのですが、脱いだリハパンを捨てずに枕元に置いたまま。
「ねぇ、これはどうするの?」

「あ?、明日の朝穿ぐのだ」
美代さんの替え時は、汚れ・臭いに関係なく、その時々での思い付き。

「傍にいる人に、臭いの不快感を与えちゃダメなのよ」


「わがってら。臭ぐね!」

自分の臭いは自分には、感じないと言いますものね。
でもね、臭ってはいるのよ。でも、利用者さんには判らない。そして、スタッフさんは、そこまで気にしていない。
が、正解のような。

本人が納得して捨てるのが、一番なのでしょうね。
そして、家族が、あたしが悪く思われることなど、これっぽっちも考えていないでしょ。
だって、勿体ないことの方が先に立つんですものね。


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親をメンドクサイと思う。

今朝9時頃です。
ツクツクホーシ~~~♪♪♪♪

9月も今日・明日で終わりですが、セミはいつまで元気で鳴き続けるの?
朝は少し涼しいと感じましたが、日中になり蒸してきました。

帰省先の岩手では、朝晩がけっこう涼しく(寒い)エアコン(暖房)を入れていましたが、ここではまだまだ冷房です。

今回の帰省ですが、行きは長女のユカに頼み、美代さんは新幹線。
座席がトイレ近くだったので、一人で用を足すことができたそうです。
思っているほど手は掛からなかったと、言っていましたが、次女のサキには内心を告白していたようで、今の美代さんは、孫のハヤブサくんよりも手が掛かると、言っていたそうです。

3歳児と86歳の老人の動き。
ハヤブサくんの動きは素早いです。
大人の動きにも順応してくれます。
時間がない時は、抱っこもできます。

対して美代さん。
動きが緩慢で、歩幅も小さく杖歩行。
外出時は、左手を支えてあげなければ、歩けません。
いや、歩けるのです。歩けるのですが、転倒の恐怖心で、なかなか前に進めないのです。
そして、何をするにも「おっかね・おっかね」
「大丈夫、何ともないから」と念押ししても、おっかね。
身体の動きの前に恐怖心がが先に立ち、全てに時間がかかる。

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美代さんは自らを「意気地なし」と言います。
自己分析、いいですよ。
でも、何でもかんでも怖いで片づけられては、看る方の身が保ちません。
それでも、身体を任せてもらえばなんとかなるのに、それさえもしてくれません。
そう、信じられるのは自分のみなのです。
そのくせ、手を貸してくれ!と平然として言います。

今回、帰りはあたしと一緒でしたが、GWのときと比べると、トイレに係る時間が更に長くなっていました。
単に用を足すだけではなく、トイレまでの移動や、中での衣類の上げ下げ身だしなみ、テッシュの場所が判らない、水洗ボタンが見つけられないなど、中核症状も顕著になっています。

帰ってきて早々に、お正月帰省を楽しみにしている美代さんですが、今回のことで、車での移動はもう無理だと感じました。
とすると、又もや、むすめ達の手を煩わすことになる訳で・・・。

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この世にたった一人の親ではあるけれど、こうなってくると「メンドクサイ」が先に立ってしまう。

あ~ぁ、メンドクサイ。
この気持ち、介護経験の無い美代さんには、到底わからないでしょうね。


デイサービス1日体験入所パートⅡ。ケアマネとの意思疎通が図れない

昨日、母美代さんはデイサービス1日体験入所。

場所はお隣の埼玉県久喜市にある、特別養護老人ホームに併設されているデイサービス。
距離的には12キロほどで、通常であれば20~30分ですが、国道4号はいつも混んでおり朝夕の通勤・帰宅ラッシュ、そして工事中であることも加わり、迎えの所要時間は1時間弱ほどかかったようです。

午後2時過ぎに、様子を観に見学に伺いました。
あたしのことには全く気付かず、お隣の方との会話や、TVモニターでの体操をしていた美代さん。

担当の生活相談員さんは、
「お話好きの方のようですね、ご自分から話しかけられていましたよ」

「田舎者で、訛りがあるので通じていますか・・・」

「いや~、ここいら近辺の方も、同じようなものですから、ハハハ。それに、お母様は気さくな方の様なので、どちらの施設でも馴染めると思いますよ」

「そうですかね~・・・」

と、ここまでは善なのですが、肝心の通所希望日の空きについてを質問。
あたしの希望は、木・土です。
ケアマネにも、ちゃんと伝えていましたが、
「こちらの施設は土・日は休みを頂いています。申し訳ありません」
と、謝られてしまいました。

そして、やはり交通事情です。
所要時間の長さから、運転手の確保が難しいそうで、最悪、家族からの送り迎えをお願いすることになるかもしれないと。
確かに往復2時間弱では、乗っている母も疲れるでしょう。
何より心配なのはトイレです。

紹介頂いた時点から、久喜市では遠いのではないか・・・?と、思っていましたが、まぁ、体験してみなければ判らないと思い、お願いをしたのですが、肝心の希望日が休みでは、元も子もない。

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ケアマネに、土曜日は休みであると言われたことを、お伝えすると、
「ああ、そうでしたね」

「・・・(゚Д゚≡゚д゚)エッ!?」

希望日を解っていて、何故に紹介?何を考えていらっしゃるのか・・・。
挙句には、
「では、また次の所を探してみましょ。焦らないで10月の2週目くらいでいいですか?」

「はい、解りました」としか、言えませんでした。
この施設を紹介頂く前には、もっと近くに2~3件用意してあると言っていたのに、なぜ急に変わったの?
更には、用意してあるのなら、すぐにでも紹介してくれてもいいのではないか。
お忙しいケアマネさんのようで・・・。

時刻は4時半を回っていました。
もう、自分で探した方が善くない?
そんな想いで市役所福祉担当課にTEL。
ケアマネの対応に納得がいかないことや、不信感があることを伝えたうえで、個人で施設探しができるかを質問。

担当者からは、見学だけならできるとは思うが、利用者の詳しい内容などについては専門職のケアマネの意見書などが必要なので、引き受けてはもらえないとのこと。

答えは解ってはいました。
でも、愚痴を聞いてもらいたかった。
そして、愚痴であることのお詫びもしました。
「いろんなケアマネさんが、いらっしゃいますからね・・・」

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もう1日増やすことを、提案してくれたのはケアマネ。
母もその気になっています。
熱が冷めないうちに、早めに探さなければ。

言葉の通じる方との意思疎通が図れない。
難しいですね。


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野菜作りはお手の物・・・でも、名前は忘れる。

今回の帰省で、頂いた野菜です。

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      ちゃっかり、桐ちゃんも、カシャ

母美代さんも2年前まで、ここでの生活に入る前までは、ほぼ毎日が農作業。
野菜作りもお手の物でした。
お盆の頃になると、トウモロコシ・スイカ・メロン・枝豆などが、テーブル狭しと並んでいました。

土いじりが好きなので、趣味と実益状態で頑張り過ぎたのが、ひざ痛・腰痛の原因。
4年前、実家近くの病院で、絶対に無理はしないようにとの忠告を受けたのにも関わらず、好きなことは止められない。
今にして思えば、身体への無理が祟ったのと同時期に認知症の症状も現れたように思います。

父が生きていた頃は、二人での作業で会話もあり楽しかったはず。
亡くなってからは、たった一人で何かに取りつかれたように、早朝から畑仕事。
もしかしたら、寂しさを土で紛らわせていたのかもしれません。

昨日、頂いたナスとピーマンで炒め物を作っていました。
あたしが居たので、ガスの消し忘れについては心配がなかったのでしょう。
美代さんは、野菜に好き嫌いは殆どありません。
ナスは、煮ても焼いても軟らかいので、口当たりも良く好んで食べます。

味付けは何にしたのか訊いてみたところ、しょう油のみと。
そして、美味しくなかったと。
何故、顆粒だしを入れなかったのか問うと、
「入れだような・・・入れながったような・・・わがらね・・・」

そう、10分前の記憶が飛んでしまってました。
まぁ、自分で何かをする・できることが大事なのでしょうから、ナス炒めを作ったことは褒めてあげましたけど。

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形が見えるものは言葉になりますが、料理としてテーブルに並ぶと、
「これは何だ?~の様にも観える」と、言ってきます。
カットされると、解らなくなるようです。

大好きな野菜は、ジャガイモ。
ジャガイモ・・・いつまで憶えていられるかしら。


認知症の介護、理解してもらうことは、難しい・・・?

認知症患者が家族の中にいない人には、認知症のことは理解してもらえない。

母美代さんの、今後のことを説明するための帰省でしたが、
認知症についてを、とても簡単に考えている人が多いことを実感しました。

母の長兄は、もうかなり以前に亡くなっており、長男に代替わりしています。
このブログにも何度か出てきている、癌に侵されている甥です。

アキさんとしましょ。
アキさんのお母さん、美代さんの義理の姉です。
彼女は美代さんの1歳上で、今でも農作業に出ているそうです。
脚はピンピンで、杖もシニアカーも必要なし。そして、おしっこについても、リハパンなど一切必要なしとのことで、入浴も一人でしているそうです。
年齢的な物忘れはあるようなことを言っていましたが、会話は成立していました。

この日、美代さんが認知症であることを告げるつもりでしたが、話の流れが違う方向進み、できませんでした。
後日、野菜を沢山頂いたお礼も兼ねて電話で説明したのですが、
「年取れば、誰でもそうなるんだ。まんず、あまり虐めねでやってくれ」

母に付き添っているあたしが、アキさんにはどの様に映ったのか「虐めないでくれ」と言われたのは、心外でした。
そして「年を取れば誰でも認知症になる」
彼は、認知症についてを軽く考えている。てか、解っていない。

結局、親が認知症になっていない人には、介護をしている家族の気持ちは、到底理解してはもらえない。

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美代さんは、話を合わすことはできます。
その時々での会話は成立しますが、5分10分後には綺麗に飛んでしまいます。
最近では、1分前に何を話したのかも忘れたり、トイレに入ったことも忘れます。
それでも、しっかりと憶えていることもあり、難しいです。

話の流れだけを観ていると、認知症には見えないようです。
アキさんのお姉さんも同席していましたが「しっかりしてる」と、仰っていました。

傍目には、しっかりしているように観える美代さん。
美代さんの本当の姿を知っているのは、あたしだけ。
その、あたしの接し方が「虐めているように観えた」と言うのであれば、それも仕方のないことなのでしょう。

100%理解して貰えるとは思っていませんが、それでも、一言だけでも「大変だな・・・」の、言葉が欲しかった。
これは、贅沢な望みなのでしょうか?
それとも、理解を求めることが間違っているのでしょうか?


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お正月帰省は思案中ですが、
3~4ヶ月後、美代さんの症状はどこまで進行しているのか。
いっそのこと「ぜ~んぶ忘れてしまえばいい」
そうしたら、理解してもらえるのか・・・。
そんな風に思ってしまうことも、あります。

今日は、デイサービス一日体験入所。片道1時間を要する施設です。
午後、あたしも見学に伺う予定です。

施設での美代さんの様子、しっかり観てきましょ。


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
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