にゃんズの母(認知症と猫とわたし)

「老猫、桐ちゃん20歳(2023.7.14没)、青(せい)くん19歳。琴ちゃん4歳・常くん3歳。連くん1歳」「わたし、お洒落大好き還暦過ぎたおんな」「母、91歳。認知症要介護5で、完全車椅子生活。地域密着型の特養に入所」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、愚痴満載(苦笑) 今生は一度だけ、前向きに生きるためのブログです。

2019年04月

平成も令和も関係なく、マイペースが続く母。

あたし、にゃんズの母は岩手県八幡平市の出身です。
八幡平市は、近隣の3町村である安代町・西根町・松尾村の合併で、できた市です。

今日は雨、そしてとても寒いです。
母美代さん、昨日は家の周りの草取りに精を出していましたが、あいにくの雨で今日はできない。
「昨日取った草、そのままにしてらった、今日晴れだら天日で枯れるど思ってらったども、しかだねな」(いた)
この後に、出たのが、
「草、全部取るまであっちのえさいがね(あっちの家に行かない=古河には戻らない)

やっぱ出た・・・
「そう、いいんじゃない!あたしは6日に帰るよ。ま、薬は6月分まであるし、紹介状があるから、こっちの脳神経外科に受診すればいいんだから」

「そが。脳神経外科だば、八幡平病院だな」

旧松尾村にある病院のことです。

バスで行くことは可能ですが、ひとりで行くことは100%無理な状態で、誰と行く気でいるのか。あたしは聞き流していました。

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今日4月30日で、平成ともお別れ。
昭和天皇がお隠れになった際は、自粛じしゅくで暗かった記憶ですが、今回の改元ではお祭りムードが漂っているように感じます。
日付変更と共に令和という新しい時代の幕開けとなるのでしょうね。

様々な人々が、様々な想いでの30年だったでしょう。
あたしは・・・まぁ一言では言い尽くせないので語りませんが、唯一戦争のない、平和な時代であったことに感謝です。

今日は、西暦2019年 4月30日 火曜日。そして平成最後の日。
「美代さん、今日で平成が終わるよ。明日からは令和になるんだよ」

「ほ、そが。令和が」

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令和となったからとて、美代さんとの生活が変わるわけではなく、これまで通りの繰り返しが続くだけ。そして、まだらボケにも益々拍車がかかることは間違いなしでしょう。

今日も朝から、何日だ?何曜日だ?
部屋にカレンダーが無いのでわからない・・・
と。


帰省に拘る理由、それは家に執着しているから。。

今回の帰省の所要時間は、8時間30分。

母美代さん、86歳。
腰痛、変形性膝関節症、過活動膀胱・切迫性尿失禁、アルツハイマー型認知症。
これらで、要介護1。

渋滞時はトイレも込み合うので、水分補給は様子見。
そして、PAもトイレのみの所で済ませてました。
「トイレは大丈夫?」何度も訊きながらの運転、
「まだ出ない」の言葉を繰り返すので、2回で済ませ高速を降り、下道に入った途端に美代さん、
「おしっこ、出てでるども家までもうすぐだがら我慢する・・・」

パットとリハパンで、少々の漏れは大丈夫なはずなので、5分ほど我慢してもらい実家へ。
脱いだリハパンは、いつもに無い重みがありました。

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車での移動は、トイレタイムも大変時間を要します。
乗り降りだけでもかなりの時間がかかり、必ずしもトイレ近くに駐車できるとは限りません。
スロープがあれば少しは楽なのですが、階段ともなると膝への負担も大きくなり辛くなるのです。

トイレ回数が多くなると到着時間も遅くなるため、あたしに気を遣っていたようですが、走行中にリハパンから漏れたら、それこそ一大事。

美代さんが気を遣わなければならないこと、それは自分自身のことで、あたしには経験のない、過活動膀胱・切迫性尿失禁です。
そうそう、薬を止めたことでの変化は特になく、これまでと一緒です。
そして、美代さんは薬を飲んでいたことは憶えていましたが、それが病気だとは思わずに飲んでいたと。

道中、なぜ帰省したいのかを訊いてみたところ、孫・ひ孫の顔が観たい。
そして、「家」が観たい。と。

昨日は次女親子はキャンプで留守。(今日、午後3時過ぎの帰宅)
そして、今日から2日間は長女が留守。

美代さんにとってはいつまでも可愛い孫でも、家族ができたら生活が一変するのは当たり前。
独身の長女とて、友人との付き合いや仕事があるわけで、祖母ちゃんとベッタリとはいかない。

「家」が心配なのは解る。
亡き父と二人で建てた家が、自分が離れたことで荒れたりはしていないか・・・などと考え、確認のためにどうしても帰省したい。
そして、いざ帰省すると、雑草が目に留まる。
「草、なぬもかぬも多い。あの草全部取らねば帰れね」
(何でもかんでも?とってもの方が合っていると思う)
普段から腰が痛い、膝が痛いの生活で無理は禁物なのに、ここぞとばかりに動く。それも、杖なしで。
夕方・・・6時過ぎまで草取りに没頭し、
「あぁ~腰いで・・・無理するなて言われでるども、あの草見れば取らねわげにいがね・・・」(痛い)

実家に帰るといきなり張り切る美代さん。
でも・・・結局は家に執着しているということに他ならない。
使うことのない、夥しい数の寝具や食器。
捨てられない症候群の母にはどうしても処分できない。
断捨離も、草のようにできたらいいのにね。

いつかそう遠くない未来に、あたしの一存で処分するときがきっとくる。

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実家を離れ、縛られない生活19年目のあたしと、実家を選択したむすめ達そして、家に執着する美代さん。
この違いは何処に・・・何に在るのでしょう。

住所変更を済ませた今。
大好きな土いじりはできないが、デイケアに通いのんびりとした生活と、大好きな土いじりができ、可愛い孫むすめ達と暮らせるが、身の回りの世話をしてもらえない生活、どちらが自然な美代さんで居られるのか。

未だに解決できないあたしです。


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東北道下り線、紫波SAで見つけた懐かしさ。

岩手の実家に着きました。

昨日の出発は11時。
古河市在住のあたしは、東北道館林インターから乗ります。

乗ってすぐ、
・・・アラッ、意外とスムーズに流れてる・・・10日間もあるので分散されると聞いていたけど、やっぱ、そうなんだ・・・

と、思っていたのも束の間、電光掲示板に渋滞の情報。
・・・あぁ、そううまくはいかないか・・・

宇都宮を抜けるまで、いつもの倍。
そして坂道渋滞・オービス渋滞などはいつも通り。

その後に表示されたのは、一関~前沢間が事故により通行止め。
・・・通行止めか~、こりゃ下ろされるかも・・・

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ストン。と、完全に止まることはなく、トロトロ運転でのひた走り。
そして一関インター近辺。
ナビは下りるように指示しているけど、流れている。
なので、ナビは無視。
あたしに無視されたナビは困ってましたわ(笑)

順調に走り続けて、ガス欠が怖いので、紫波SAへ。
あたしの給油を担当してくれたのは、パッと見20代後半のお若い女性。
「いらっしゃいませ~。おぎゃぐさんねごと一緒なんですね、かわいい~。あぁ~八割れだ~わだしもねご2ひぎ飼ってるんです。うぢのは七三わげみだいな八割れなんですよ~もう年寄りですかぁ?そんな風に観えますぅ~」

イントネーションも訛りもお見事!
「お姉さんの岩手弁、素敵ですね☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚懐かしく感じます」

「そうですか~?この店でいぢばんわだしが訛ってるんですよ。でも、ありがどうございます。おぎゃぐさん、気をつけて行ってくださいねぇ」

本線に乗り思った。
・・・彼女となら美代さんも話しやすいかも・・・でも、あのトークは案外営業用だったりして・・・

美代さんの訛りとは少~し違って、聞き取りやすい訛り。
(音声で伝わらないのが、残念です(T_T))
あれはやはり営業用だわ・・・。
でも、ねこ好きさんで尚、懐かしく感じさせてもらえたことには感謝ですわ。

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       とことどころの桜は満開

今回の帰省所要時間は、8時間30分。
トイレ休憩2回と給油が1回。
お疲れさまでした。


平成から令和へ、カウントダウンのGW突入。

GWに入りましたね。
今年は最大10連休と。

あたし、にゃんズの母は古河から発ちます。
どこへ?
はい!実家へ帰省します。

実家を離れて、かれこれ19年目。
GW・お盆・正月と、仕事の都合や日数が短いなどで、帰省しなかったことが何度かありますが、極力帰るようにしてきました。

夫が存命中は交代での運転。
東北道510キロの半分以上は夫の運転だったけど、あたしが運転中の夫は夢の中。
夫が亡くなってから、これまでの10年間は一人運転。
50代前半の頃は、とにかく早く着きたくてスピードも出していました。
(法定速度内)
でも、ここ3~4年は疲れが残るようになり、取り敢えずそのうちに着くだろう・・・てな感じでゆっくり。一昨年、母美代さんと暮らすことになり、美代さんの体調も考え余計にゆっくりになってきたような・・・。

一人運転のときは、トイレ休憩も少なく昼食も摂らずに走ってました。
でも、今はそれはできない。
過活動膀胱・切迫性尿失禁の美代さんと一緒ではトイレ休憩が最優先。

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にゃんズ、当然連れて行きます。
と、言いたいところですが、青くんはお留守番です。
青くんは13歳。
13年間のロングドライブ中、一度も車に慣れることなく、着くまでの間中鳴いています。
可哀想だけど、置いていくわけにはいかず連れて行ってましたが、今回は友人の花ちゃんに預かって貰えることになりました。

桐ちゃんは慢性腎不全や猫ヘルペスがあるので、置いていくわけにはいきません。
花ちゃんも「桐ちゃんを預かるのはちょっと・・・」てな、感じです。
でも、桐ちゃんは車の中ではとても大人しいの。
鳴くこともなくスヤスヤ寝んね。そして、ときに毛づくろいまでもする落ち着き用。
これは慣れではなく、性格のようです。千客万来の性格は車もOKのようです。

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そうそう美代さん。
ロング休暇の頃になると必ず出る言葉。
「暫く、あっち(実家)で暮らす」

と、言いながらも結局はあたしと戻る始末。
さてさて、今回はどのようになるのかしら・・・。
そう言えば、長女のユカ(美代さんの初孫)が新幹線で送ってくれるようなことを言っていたと。

好きにしてくださいな。
薬は6月分までありますし、紹介状も書いて頂いています。
薬がなくなったら、地元の脳神経科を受診すれば良いのですから。
美代さんの、お好きなよ~にです。
タダねぇ~、
晩ごはんやお風呂は大丈夫かしら・・・?
あなたの可愛いかわいい孫たちは、あなたが思うほどあはたの面倒をみてくれるのかしら・・・。
まぁ、これもやってみなけでば判らないことで。

毎回同じことを訊いてくる美代さん、
「何時に出るんだ?」

そしてあたしの答えもまた、毎回同じ、
「用意ができ次第」

母の気持ちは、木曜日辺りから既に岩手にあるようです。
では、行ってきます。道中、安全運転を心掛けます。
(今回は何時間を要するのかしら・・・)
皆様も、車の運転はくれぐれもご注意くださいね。


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昔話には、率先して付き合うこと。とは言うけれど・・・。

始めに、
にゃんズの母のブログでは、母・美代さんの言葉については、そのままで記しております。
読み苦しいかとは存じますが、暫しお付き合いくださいませ。

最近の美代さんの話は、とにかく昔のことが多くなってきた。

親父がどうだった・・・、あっぱがこうだった・・・。
(お母さん、何故あっぱなのかは、解りませぬ)
あのときは、このときは・・・ああだった・こうだった・・・。

美代さんの両親は、美代さんが結婚する前、20代前半に亡くなっている。
当然あたしが生まれる以前のこと。

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特に父親の話が多い。
明治生まれのとても怖い人だったと。
でも、あたしはその話にはついていけない。顔も知らない祖父母の話をされてもピンとこない。(写真もない)
聞き流すこともできずに、ついつい邪険にしてしまう。
「あたしはあなたの親のこと、何も知らないのよ。だからその話をされても話し相手にはなれないよ」

あだりめだ。おめが生まれる前に死んだんだがら」(当たり前だ)

それでも話したいのだろうねぇ。だから、
「その話は、あたしにじゃなくて、ヨッコさんとして!」

ヨッコさんは、年齢が一回り下の母の2番目の妹。
お互い酉年、そして夫を亡くした未亡人ということで気が合う?のかもしれない。
それに、ヨッコさんはバリバリの岩手弁。美代さんの言葉が通じる気の置けない友人みたいな存在。(たぶん)
「そだな・・・おめどして話してもつまらね・・・ヨッコだば、まだ親のごどおべでるべ・・・」
(お前と一緒に、なら、憶えているだろう)

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それにしてもだ。
昔の記憶とはどの辺りまであるのだろう。
美代さんは、3歳・4歳の頃のことまでを言いだしてくる。
「あのどぎのおやじの顔のおっかねがったごど」(怖かったこと)

あたしの記憶は4歳の保育園の入園式まで。
(美代さんではないが、まだら状態の断片的に)
それ以前の記憶はない。
3歳のときに、父方の祖母と一緒に写っている写真があるが、
「この子誰?」全く記憶にない。

「ねぇ、今言ったことホントのこと?そんな小さかった頃のこと、善く憶えてるね~」

作り話じゃないの・・・?
突っ込みたくなるが、はっきりと憶えているらしい。

この、幼い頃の記憶についてを言い出してきたのは、今年に入ってからのように思う。
それ以前も昔話は出ていたけど、それでも小学生くらいの頃までだった。
これって、よく言う認知症あるあるの、昔のことが鮮明に思い出されるっていう症状のひとつ?

今の所、暴言・妄想はないけれど、物忘れについては恐ろしいほどに進んでいる。
直近の記憶が無くなるのも症状のひとつと言うけれど、80年も前のことをハッキリと憶えていることも、なんだか怖いような・・・。

専門書には、家族が率先して昔話に付き合うように書いてある。
(無理強いせずに、気持ちが落ち着いているとき)
あたしの言動は間違いなくペケね。
進行を遅らせるためには、美代さんの長話に付き合うしかないかぁ~。

でもねぇ~・・・なんだかね~・・・。
たとえ聞き流す作業をしたとしても、忍耐力も必要な訳で・・・。

(´Д`)ハァ…


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2009年に夫を亡くし、現在は独身の長女と4にゃんズとの6人暮らし。 人生も残り三分の一となり、イマを精一杯生きている60代です。
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