叔母「ミッコ」さんから、電話が入った。
母美代さん達姉妹の、実家近所のお宅の住人が相次いで亡くなり、残ったのは建てて何年も経っていない家だけだと。
「そが・・・~もなぐなったのが・・・。教えでくれでありがとや。ここにいるど何にも情報入らねへで知らねごどが多いがら」
当然だ。
岩手から500キロ離れているし、ご近所さんは知らない人ばかり、実家の情報など入って来ないのは当たり前のこと。
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ミッコさんは、あたしの事を言ったらしい。
本来なら長女のあたしが実家に居て母美代さんの介護をするのが当然なのに、美代さんがあたしの所で暮らすのはおかしい。と。
要は、あたしが実家に居ないことで、諸々の近所付き合いができないでいることが、おかしいということらしい。
はいはい、言われていることは重々分かっています。すみませんねぇ。
でもねぇ、一度の人生だよ。そして誰の人生でもないあたしの人生だからさぁ、選択権はあたしにあると思うのよ。
美代さんは、あたしが実家に戻ることで実家の家がずっと残ると思っている。
おかしいでしょ。あたしだって何れ人生の終焉を迎える訳で、未婚の長女がどの様な選択をするのかはあたしの心配する範疇ではないことを、どれだけ解っているの。
だいたい、あなたもあたしも男の子を産めなかったし、仮に産めたとしても跡を継ぐとは限らないのが今の時代でしょ。
亡き夫は53歳で逝ったけど、それまでの人生は誰の目から見ても自由奔放。
「やりたいことをやってきた。思い残すことは何もない」と、癌に侵される前から言ってました。
その、凝縮された短い人生で思い残すことはない。と言いきっていた夫です。
あたしもその生きざまを傍で観てきていますから、人生の短さというか、後悔の無い人生とはどういうものかを実感しています。
母に言ってやりました。
ここに連れてきのは確かにあたしだけど、嫌なら来なければよかった訳で、実家で暮らしたいのなら、これまでの帰省時に残ればよかったでしょ。一人で何もできないと判断したから一緒に戻ってきたんでしょ。ま、どこで暮らすことが自分にとって一番かの判断は、まだできるでしょうから、考えてみて。
実家ではあたしのむすめ達が暮らしていますが、それぞれの生活がある訳で、85歳の認知症の祖母さんを本気で面倒看るのか?看られるのか?
健康なときだったら一緒に暮らせていたでしょうけど、認知症の症状が現れたことでSOS、それによりあたしとの生活になった訳で、
今更祖母さんの面倒など看られないでしょう。
母美代さんがこの先どこでの生活を選ぶのか・・・。
そのとき、あたしはどの様な行動を起こすのか・・・。
根無し草の人生でも構わない。あたしはあたしの人生を生きる。
そこに、美代さんが加わったとしても、あたしの人生に変わりはない。
願わくば、
軽度のまま、父の様に誰の手も煩わすことなく、ピンピン(?)コロリと逝ってもらいたいものだ。
そしてそれが、母の為でもあるように思う。
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母美代さん達姉妹の、実家近所のお宅の住人が相次いで亡くなり、残ったのは建てて何年も経っていない家だけだと。
「そが・・・~もなぐなったのが・・・。教えでくれでありがとや。ここにいるど何にも情報入らねへで知らねごどが多いがら」
当然だ。
岩手から500キロ離れているし、ご近所さんは知らない人ばかり、実家の情報など入って来ないのは当たり前のこと。
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ミッコさんは、あたしの事を言ったらしい。
本来なら長女のあたしが実家に居て母美代さんの介護をするのが当然なのに、美代さんがあたしの所で暮らすのはおかしい。と。
要は、あたしが実家に居ないことで、諸々の近所付き合いができないでいることが、おかしいということらしい。
はいはい、言われていることは重々分かっています。すみませんねぇ。
でもねぇ、一度の人生だよ。そして誰の人生でもないあたしの人生だからさぁ、選択権はあたしにあると思うのよ。
美代さんは、あたしが実家に戻ることで実家の家がずっと残ると思っている。
おかしいでしょ。あたしだって何れ人生の終焉を迎える訳で、未婚の長女がどの様な選択をするのかはあたしの心配する範疇ではないことを、どれだけ解っているの。
だいたい、あなたもあたしも男の子を産めなかったし、仮に産めたとしても跡を継ぐとは限らないのが今の時代でしょ。
亡き夫は53歳で逝ったけど、それまでの人生は誰の目から見ても自由奔放。
「やりたいことをやってきた。思い残すことは何もない」と、癌に侵される前から言ってました。
その、凝縮された短い人生で思い残すことはない。と言いきっていた夫です。
あたしもその生きざまを傍で観てきていますから、人生の短さというか、後悔の無い人生とはどういうものかを実感しています。
母に言ってやりました。
ここに連れてきのは確かにあたしだけど、嫌なら来なければよかった訳で、実家で暮らしたいのなら、これまでの帰省時に残ればよかったでしょ。一人で何もできないと判断したから一緒に戻ってきたんでしょ。ま、どこで暮らすことが自分にとって一番かの判断は、まだできるでしょうから、考えてみて。
実家ではあたしのむすめ達が暮らしていますが、それぞれの生活がある訳で、85歳の認知症の祖母さんを本気で面倒看るのか?看られるのか?
健康なときだったら一緒に暮らせていたでしょうけど、認知症の症状が現れたことでSOS、それによりあたしとの生活になった訳で、
今更祖母さんの面倒など看られないでしょう。
母美代さんがこの先どこでの生活を選ぶのか・・・。
そのとき、あたしはどの様な行動を起こすのか・・・。
根無し草の人生でも構わない。あたしはあたしの人生を生きる。
そこに、美代さんが加わったとしても、あたしの人生に変わりはない。
願わくば、
軽度のまま、父の様に誰の手も煩わすことなく、ピンピン(?)コロリと逝ってもらいたいものだ。
そしてそれが、母の為でもあるように思う。
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