認知症患者が家族の中にいない人には、認知症のことは理解してもらえない。

母美代さんの、今後のことを説明するための帰省でしたが、
認知症についてを、とても簡単に考えている人が多いことを実感しました。

母の長兄は、もうかなり以前に亡くなっており、長男に代替わりしています。
このブログにも何度か出てきている、癌に侵されている甥です。

アキさんとしましょ。
アキさんのお母さん、美代さんの義理の姉です。
彼女は美代さんの1歳上で、今でも農作業に出ているそうです。
脚はピンピンで、杖もシニアカーも必要なし。そして、おしっこについても、リハパンなど一切必要なしとのことで、入浴も一人でしているそうです。
年齢的な物忘れはあるようなことを言っていましたが、会話は成立していました。

この日、美代さんが認知症であることを告げるつもりでしたが、話の流れが違う方向進み、できませんでした。
後日、野菜を沢山頂いたお礼も兼ねて電話で説明したのですが、
「年取れば、誰でもそうなるんだ。まんず、あまり虐めねでやってくれ」

母に付き添っているあたしが、アキさんにはどの様に映ったのか「虐めないでくれ」と言われたのは、心外でした。
そして「年を取れば誰でも認知症になる」
彼は、認知症についてを軽く考えている。てか、解っていない。

結局、親が認知症になっていない人には、介護をしている家族の気持ちは、到底理解してはもらえない。

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美代さんは、話を合わすことはできます。
その時々での会話は成立しますが、5分10分後には綺麗に飛んでしまいます。
最近では、1分前に何を話したのかも忘れたり、トイレに入ったことも忘れます。
それでも、しっかりと憶えていることもあり、難しいです。

話の流れだけを観ていると、認知症には見えないようです。
アキさんのお姉さんも同席していましたが「しっかりしてる」と、仰っていました。

傍目には、しっかりしているように観える美代さん。
美代さんの本当の姿を知っているのは、あたしだけ。
その、あたしの接し方が「虐めているように観えた」と言うのであれば、それも仕方のないことなのでしょう。

100%理解して貰えるとは思っていませんが、それでも、一言だけでも「大変だな・・・」の、言葉が欲しかった。
これは、贅沢な望みなのでしょうか?
それとも、理解を求めることが間違っているのでしょうか?


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お正月帰省は思案中ですが、
3~4ヶ月後、美代さんの症状はどこまで進行しているのか。
いっそのこと「ぜ~んぶ忘れてしまえばいい」
そうしたら、理解してもらえるのか・・・。
そんな風に思ってしまうことも、あります。

今日は、デイサービス一日体験入所。片道1時間を要する施設です。
午後、あたしも見学に伺う予定です。

施設での美代さんの様子、しっかり観てきましょ。


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