空間認識。

寒がりの美代さんは、デイケア日には必ず私物として持って行くバッグの中に入れる、カーディガン。

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もう、1週間ほど前のことです。
このカーディガンのボタンが取れそうになっていたらしく、自分で縫いつけるというので、ソーイングBOXを貸しました。

美代さんはお裁縫は得意でした。
景品で頂いたタオルや手拭いを縫い合わせ、丹前を作ったこともありました。
あたしが小学生の頃、夏休み(冬休み?)の自由課題があり、その際針刺しを作ったのですが、大分ズルをして、母に手伝ってもらったこともありました(もう時効です・笑)

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昨日の朝のことです。
「縫いつけるどご、まぢがえだ」
デイケアの迎えの時間10分ほど前になり、いきなり言ってきました。
何のことかなと思うと、このカーディガンのことです。
よ~く観ると、とんでもない所に縫いつけてある。
そう、一番下のボタンホールの辺り、それも裏側です。

自分で縫うというので、任せていましたし確認もしておらず、この間違ったままの状態で着ていたわけです。
デイケアからの帰りは「寒かった」と言い、必ず着て帰っていました。
その姿を観ていたあたしも、ボタンのことは気にも留めていませんでしたが、お恥ずかしい限りです。

10分前の慌ただしさでしたが、これはブログネタになるとカシャ。
そして、急いで付け替えたところで、ピンポ~ン、迎えの玄関チャイム。

母が縫いつけたところは、誰が観ても明らかに違う。
何故ここ?
縫いつけるときには、何の疑問も持たなかったのでしょうね。
そして、1週間もしてから言ってくる。
気付かない、あたしもあたしですが・・・。

認知症になると空間認識も衰えてくるようですが、あまりにも違うところにつけている。
この時の、母の頭の中はどの様になっていたのか・・・。

自分で出来ることはなるべく自分で。
あたしの想いはどこまで通用するのか・・・。
お裁縫が得意な母でしたので、自分で縫うという気持ちを尊重していましたが、限界が判りません。

やる・できるに任せていましたが、結局は後始末が待っている。
隣に座り、ちゃんとできるか確認をすればいいのでしょうか。
そして、できたときには「上手に縫えたね」などと褒めてあげればいいのでしょうか。
それが正しい介護なのでしょうか。


記憶力だけではなく、色いろなことができなくなって来ている。
これが、現実なのでしょうね。


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