母美代さんは睡眠不足に弱い。
その美代さんが、ここの所、何故か早起き。

デイケアの無い日の起床は8時~9時。
ある日などは「生きているのか心配するほどに遅い」ことがあったほど。
そしてデイケア日でも、以前の起床は6半~7時過ぎ。

それが、最近は5時前に起きだし、ガサガサゴソゴソ。
退院してから、夜間用尿とりパッド使用で夜中のトイレタイムが無くなり、朝まで熟睡。
朝の交換は、あたしがしてあげていたので、ゆっくり起きられていたようでしたが、何故か早起きになり自分でお尻拭きをし、さっさと着替え終わっている。

一人で交換できることは大事なことですが、
あたしにすれば、とにかくうるさい!
そして早起きしたのなら、時間に余裕があっても良いはずなのに、結局いつもと同じ時間が過ぎていく。

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そもそも睡眠不足に弱い美代さん。
なぜそんなに早く起きるのか、訊いてみましたが、お得意の、
「わがらね・・・目、さめでしまう」

昔から、年を取ると早く目が覚める
と、言われていますが、美代さんボソッと、
「オレも年取ったがら、早ぐ目覚めるようになったのが・・・」

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86歳の美代さん。
やっと、老人のお仲間入りでしょうか。

いや、いや、いや。
昼夜逆転・・・とまではいかないまでも、もしかしたら体内時計が狂いだしたのかも・・・
あんなにも寝不足に弱く、酷い時は嘔吐し寝込むほどだったのに、早起きし始めてからの5~6日間。特に具合が悪いということもなく、元気そのもの。
それはやはり、認知症の症状の一つ・・・なのでしょうか。

今の所、室内徘徊の症状は出ていないので、もう暫くは様子観としましょ。