久し振りの長電話。

午前中、ヨッコさんから母美代さんの携帯に着信。
母の携帯はらくらくホンで、登録した名前が着信音になっている。
ヨッコさんは家電(いえでん)と携帯両方を登録しているので、携帯からの着信音は、「ヨッコ携帯さんから電話です」
因みに家電は、「ヨッコ家」にしていますが、家電からかかってくることはありません。

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母が入院中は何度か連絡をくれていましたが、退院後は今日が初めて。
居間の椅子に腰かけ、岩手弁(美代さん語)で例の如く長電話。
あたしの隣で話しているので、会話の中身は、丸聞こえ。

認知症あるあるの会話で、若かった頃・・・そう、結婚前のことを鮮明に憶えているようで、一回り下のヨッコさんに自慢話。

30キロの荷を担ぎ、徒歩と蒸気機関車を乗り継ぎ行商の毎日。
やっとのことで売れた品の代金は、親父の酒代に変わる。
親父はきかなくて(乱暴)あっぱ(母親)はいつも泣いていた。
当時の生活は、自分が行商をしたおかげで、成り立っていた。

水飲み百姓の子沢山の当時の生活は、時代背景も含め、簡単には理解できませんが、母にとっては一番きつくて辛い思い出であり、忘れられない時代だったようです。

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そうそう、美代さんの自慢がもう一つ。
美代さんは、兄弟姉妹の生年月日を見事に覚えていました。
でも、今日の会話で、
「おめ、いぐづになった?何年生まれだ?」

ヨッコさん、電話の向こうで応えていたようで、
「そが・・・、オレなぁ計算もでぎなぐなった・・・」

それから、少しして、
「そが、一回り違うのが。したら・・・20年生まれだな!今目覚めだ」

お得意の「今目が覚めた」が出ました。
昔話をしているときの美代さんは、とても生き生きとしています。
「おめど話してるとぎが、いぢばん楽しい」

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「オレは、親孝行したじゃぁ・・・」

青春(古いですか?)もなく、親や幼い弟妹の為にがむしゃらに働きづくめの毎日は、全て親孝行。
偉いと思いますよ。
でも、親の苦労話は正直言って聞きたくない。
へそ曲がりのあたしは、そのように思ってしまいますが、叔母のヨッコさんは、どの様な感想を持ったのでしょうねぇ。

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おまけ。
こうへいちゃん(福田こうへい)のCDを聴きたいと言うので、かけてあげましたが、
「おめ、これのかけがだわがるが?」

「入院中に、病室でかけてあげたでしょ!」

「そだのが、だれにかげでもらったが忘れだ・・・」

こんなものなのでしょうね。


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