デイケアの無い日の母美代さんの起床は遅い。

日曜日、10時近くの起床で、美代さんの口から発せられた衝撃の一言。
「身体、おもぐなったよだ・・・ご飯食べね。痩せるごどにする」

・・・ひょえ~、痩せたい?本気かい!・・・

土曜日、デイから帰宅後、景品に出た小袋のお菓子を二つ、居間の高座椅子に座り、ポリポリ。
・・・デイでは、3時のおやつを食べているはずなのに、よく入るよな・・

その後、今度はぶどうを食べていました。
・・・晩ごはん、入るの?・・・

ダイエットを断念したのは、何をやっても体重が落ちないことに、あたしの気持ちが萎えてしまったことが理由。
これまで痩せたいと思ったことのない母に、強制的にさせていたわけですから、あたしの勝手な想いではあったことは確か。

「何を食べてもいいよ。但し、晩ごはんに出されたものは、完食してね。それを考えて食べるようにしてね。約束だよ」

この約束をどこまで理解したのか・できたのか、疑問ではありましたが、
まぁ食べることくらいしか楽しみがないのだからと、大目に見ていました。

体重は少しずつ確実に増加。
その影響もあってのことか、腰が痛い・膝が痛いの連発。
自覚症状が出て気付く・・・ま、良かったわね。

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痩せたいと、自ら言い出したので、ならば朝食と昼食を兼ね11時半頃に済ませました。
このまま夜まで、何も食べなければ本気なんだと思えたけど、
そうは問屋が卸さない!(使い方、間違ってる?)
夕方4時頃でしたか、またまたぶどうをプチプチ。
「美代さ~ん、痩せたいって言ったのは嘘なの?」

「なしてよ、痩せたいじゃ」

「じゃぁ、なんでぶどう食べてるの?」

「ん?食べればダメなのが?」

食べた分だけの運動量があれば何も言いませんが、美代さんの場合、食べたらそれっきりで、動くこともありません。
動かないのであれば、食事をしなければよい。
単純な発想なのですが、食べることが大好きな美代さんには、その発想も一瞬で消えてしまうようです。

それにしても、こんなに間食をする人ではなかったのですが、好きな農作業もできなくなり趣味もない暮らしでは、食べることだけが生きがいなのかもしれません。

断食とまでは言いませんが、「水分補給さえしっかり行っていれば、胃を休めるなどの身体の為になる」(ある胃腸科の医師からの説明)ことも、何度か説明したことがありますが、この年代の年寄りには「食べることが健康の元・食べないことは身体に悪い」の考えが抜けないようです。

痩せたい!
と思ったところで、そこにどれほどの強い意志があるか。
あたしの、痩せさせたい!の強い意志ですら、数か月で木っ端みじんです。
(あたしに内緒で食べていましたから)
素人には無理である事が判りました。

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美代さんの痩せたいの想いは、いつまで続くのかは判りませんが、好きにさせようと思っています。
そう、今後も「食べるな」とは言いませんし、「好きにしていいのよ」は続きます。

但し!晩ごはんの完食だけは、守って頂きます。


飲食に関しては、今後の認知症の進行の度合いを観ながら調整していきます。


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