あたしの通っているパソコン教室は、商業施設の一角にあります。
教室の、帰りのできごとです。

出入り口の少し前を、カートを押した老婦人が歩いていました。
その横を何気なく追い越したあたしに、老婦人は声を掛けてきました。
「いいわねぇ、お若い人はサッサと歩けて。あたしなどは歩くのが遅くて」

・・・エッ、あたしのこと?若いと言われた(´∀`*)・・・

突然声を掛けられ、振り向きざまに出た言葉は、
「あ、あたし・・・大股なので・・・」
(もう少し気の利いたことを言えないのかい?by天の声)

スポンサーリンク


カートを押していらっしゃるそのご婦人の、見た目年齢は80歳前後。
美代さんに比べても、着ている服の色(うすピンク)といい、若く観える。
「おかあさん、何歳ですか?」

「わたし?85歳ですよ」

「えぇ~お若く観えますね。あたしの母は86歳ですけど、杖無しでは歩くこともできないんですよ」

「そう?あたしも杖は持ってるけど・・・」

家は近所に在ると仰り、隣町から来ているのでと車に乗り込むあたしに、
「気をつけてお帰りなさいね」

優しい、気遣いのお言葉を掛けて頂きました。

シートベルトを装着しながら後ろ姿を見送っていたのですが、
確かに年齢は隠せず背中が丸くなってはいるものの、
ショルダーバックをたすき掛けにし後方へ、両手には買い物をしたマイバッグ。
足取りを観ると、とてもしっかりとしていらっしゃる。

歩行に関しては、
やはり若い時からの、膝の使い過ぎからくるのでしょうか?
実家近所に独り住まいの94歳のご婦人がいらっしゃいます。
背筋がピンとし、それこそサッサと歩かれる姿は、とても90歳を超しているようには観えません。


美代さん曰く、
「ああ、キミさんははだげも田もしたごどただえの人だ。オレみだぐ無理などしたごどねがら、サッサど歩げるんだ」(畑、ない、ただ家に居る・専業主婦)

美代さんは若い頃から田畑に精を出していた。
その無理が祟って現在のように足腰の痛みが出ている。と、本人は言っているが、あのご婦人もただえの人なのかしら・・・。

でもねぇ、美代さんのすぐ下の妹・ミッコさん(84歳)も、若い頃から専業農家で働いてきた人だけど、杖なしで歩いているし、全てが無理が祟っているとも思えない。

eb3747626c07ec5fe5c9063469436105_s

まぁ、とにかく、目標は杖なしの自立歩行。
そう、美代さんは良くも悪くもあたしのお手本。

「あなたの様にはならないから」

「なるわげねぇべ、田もはだげもしねんだがら」

はい、その通りです。

ウォーキング・ジョギング。
無理せずマイペースを心掛けましょ。


スポンサーリンク