「はい・はい、やります、できます」

「聞いだような気も・・・する」

「今、わがった」

忘れだのではね・・・度忘れだ」
(忘れた訳ではない)

「もさげねな~」(申し訳ない)

「ごめんなさい」

母美代さんの口癖・・・?
これらを言い、何かにつけて切り抜けようとする。

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朝食の準備?で冷蔵庫をのぞき込む美代さん。
例えば、3個パックの納豆なら、そのまま取り出し、食べる分だけを外し、あとはまた冷蔵庫に戻す。
一般的なやり方・・・だと思うのです。
でも、美代さんにはそれができない・・・いいへ、やらない。
冷気が逃げるから、電気代も気になるからと、何度も言っているのに、
いつもドアを開けっぱなしで身体を突っ込んでの作業。
(冷蔵庫の中を把握できていないせいもありますが)
「開けっ放しはだめだよ、忘れたの?」

「いや、忘れだわげでねども、納豆が・・・」どうしたこうした・・・。

認知症患者は、取り繕いをするようです。
忘れていても、それを気付かれないように何か別のことで誤魔化す・・・
取り繕う。
あたしも、取り繕うことが「全くない」と言ったらウソになりますが、美代さんの場合、明らかに言ってることがおかしい。

突っ込んでもしょうがないので、「次はちゃんとやってね・・・」で、
済ますのですが、それが改められることはなく、何度も同じことの繰り返し。
これもまた観て見ぬふりをすればいいことなのに、
あたしの性格でしょうね・・・ついつい言ってしまうのです。

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5分前・・・いいへ、最近は今しがた・・・ものの10秒ほど前に教えたことが飛んでしまう。
「ねえ、たった今話したこと、もう忘れたの?いい!ちゃんと聞いて」

同じ説明の繰り返しを2度・3度で、
「今、わがった」

そう、今解ったと言いながら次にやるときはすっかり忘れている。
「教師は偉いよね・・・あたしは教師にはなれないな~」

「あだるめだべ」(当たり前でしょ)

そうね、蛙の子は蛙。
トンビが鷹を産んだ・・・にはならない訳で、あたしは美代さんの子。
でも、だからこそこういう風にはなりたくない!の想いも強くなる。

認知症患者に対して、「忘れたの?」は禁句のようです。
できたことを褒め、できなことには目をつぶる。


それができたら、こんなに悩むこともないのでしょうね。

で・す・が、
専門書のようにはいきません。
だって、十人十色・・・百人いたら百通りの症状がある訳でしょ!

今の美代さんの事を、一番に知っているのはあたし。
これからも、あたしなりのやり方で進むのみ!・・・( ̄ー ̄)ニヤリッ


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