自分が持っている服を把握できていない。

今日と明日は気温が低めとの天気予報が出ています。
昨夜、今日のデイケアに来ていく服の事で、母美代さんから問われました。
持ってきた服は通常であれば今頃に着られる七分袖のカットソー。
その、カットソーの上に何を着ていいのかが判らないと言うので、明日は涼しいのだからと、長袖丸首カットソーと夏用のカーディガンを着るように勧めました。

今朝、その勧めた服装に着替えてきたのですが、またまた変なことを言い出しました。
「オレはベスト持ってねのが?これだば首のあだりさむじゃ
(辺りが寒い)

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首の三角部分が布一枚になるので寒いと言う。
「ベストって袖がないのよ、カーディガンの方がいいんじゃないの?」

わがってら、このふぐは穴あいでるども、長袖だがらこれでもいいども」(わかっている)

「なら、それでいいじゃない」

「そうでね・・・おめの言うごどどオレの言うごど違う」

う~ん。
要するに、首元が寒いのでVネックではなく、丸首の服を着たい。ということのようで、少し厚手の上着を出してあげたのですが、何でそれがベストという言葉になったのか?

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「お前の言うことと自分の言うことが違う」

自分が言いたいことが言葉にならない。
頭の中では「こうだ」と解っていても、それを伝えることができない。
そして、意味のないちぐはぐなことを言ってしまう。

美代さんとの意思の疎通は難しいです。
ベストに袖がないことは判っていながらも言葉に出る。

出してあげた服を観て、
「あ~そだそだ、このふぐ持ってらった。これだばあったげ
(これならあたたかい)

極めつけの二の句
「おめがいねど、いぎでいげね」(おまえが居ないと生きていけない)

あぁ~、その言葉聞きたくない!父が生きてた頃はじっちゃんじっちゃん。亡くなったら今度はあたしかい?ソノコ(あたしの妹)と一緒!
ソノコも二言目には「パパパパ・パパに訊いてみる・パパがいないから」
いいわよね~、何でもしてくれた(る)旦那様で!
亡くなった夫もあたしに対して「お前が居ないと生きていけない」と言ってたけど、も~、どいつもこいつもいい加減にして!
「あたしあんたのママじゃーないー」(山口百恵さんの歌)

認知症で不安なのは判らなくもない。
気温・季節に則した服装ができないことも、KYなことも、気遣いができないことも、今に始まったわけではないけれど、全てが認知症で片されてしまうあたしの身にもなってよ!

迎えに来てくれたデイケアスタッフさん、
「今日は少し寒いようなので、その服で良かったですね」

ニコニコ笑顔で出かけた美代さんです。



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