始めに、
にゃんズの母のブログでは、母・美代さんの言葉については、そのままで記しております。
読み苦しいかとは存じますが、暫しお付き合いくださいませ。

最近の美代さんの話は、とにかく昔のことが多くなってきた。

親父がどうだった・・・、あっぱがこうだった・・・。
(お母さん、何故あっぱなのかは、解りませぬ)
あのときは、このときは・・・ああだった・こうだった・・・。

美代さんの両親は、美代さんが結婚する前、20代前半に亡くなっている。
当然あたしが生まれる以前のこと。

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特に父親の話が多い。
明治生まれのとても怖い人だったと。
でも、あたしはその話にはついていけない。顔も知らない祖父母の話をされてもピンとこない。(写真もない)
聞き流すこともできずに、ついつい邪険にしてしまう。
「あたしはあなたの親のこと、何も知らないのよ。だからその話をされても話し相手にはなれないよ」

あだりめだ。おめが生まれる前に死んだんだがら」(当たり前だ)

それでも話したいのだろうねぇ。だから、
「その話は、あたしにじゃなくて、ヨッコさんとして!」

ヨッコさんは、年齢が一回り下の母の2番目の妹。
お互い酉年、そして夫を亡くした未亡人ということで気が合う?のかもしれない。
それに、ヨッコさんはバリバリの岩手弁。美代さんの言葉が通じる気の置けない友人みたいな存在。(たぶん)
「そだな・・・おめどして話してもつまらね・・・ヨッコだば、まだ親のごどおべでるべ・・・」
(お前と一緒に、なら、憶えているだろう)

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それにしてもだ。
昔の記憶とはどの辺りまであるのだろう。
美代さんは、3歳・4歳の頃のことまでを言いだしてくる。
「あのどぎのおやじの顔のおっかねがったごど」(怖かったこと)

あたしの記憶は4歳の保育園の入園式まで。
(美代さんではないが、まだら状態の断片的に)
それ以前の記憶はない。
3歳のときに、父方の祖母と一緒に写っている写真があるが、
「この子誰?」全く記憶にない。

「ねぇ、今言ったことホントのこと?そんな小さかった頃のこと、善く憶えてるね~」

作り話じゃないの・・・?
突っ込みたくなるが、はっきりと憶えているらしい。

この、幼い頃の記憶についてを言い出してきたのは、今年に入ってからのように思う。
それ以前も昔話は出ていたけど、それでも小学生くらいの頃までだった。
これって、よく言う認知症あるあるの、昔のことが鮮明に思い出されるっていう症状のひとつ?

今の所、暴言・妄想はないけれど、物忘れについては恐ろしいほどに進んでいる。
直近の記憶が無くなるのも症状のひとつと言うけれど、80年も前のことをハッキリと憶えていることも、なんだか怖いような・・・。

専門書には、家族が率先して昔話に付き合うように書いてある。
(無理強いせずに、気持ちが落ち着いているとき)
あたしの言動は間違いなくペケね。
進行を遅らせるためには、美代さんの長話に付き合うしかないかぁ~。

でもねぇ~・・・なんだかね~・・・。
たとえ聞き流す作業をしたとしても、忍耐力も必要な訳で・・・。

(´Д`)ハァ…


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