春なのに~♪

春なのに、気持ちが冴えない。

桜は、じぶんを見て。わたし、美しいのよ!と主張している・・・。はずはない。
桜は、自然に任せている。何かを主張している訳ではない。
それでも、その存在が観る者の心を豊かにする。

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むかし、夫に言われたことがある。
~お前は、俺を意のままにしたいのか?牛耳りたいのか?~

そんなこと、微塵も考えたことなどなかったが、あたしの言動は彼にはそう感じたようだった。
でもそれは、彼があまりにも自由で・いい加減で、そして自己主張していたから・・・。
そのいい加減さに付き合わされての、30年だった。

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母美代さんは自由だ。
ある意味本能で生きているように思える。
一晩寝て、(あまり、寝られなかったが)
今朝もひと悶着。

美代さんは、夕方のワイドショーや7時のNHKのニュースで、天気予報を聞いている。と、思っていた・・・。
その時は確かに聞いている。が、時間が経つにつれて忘れるのか・・・はたまたその場で右から左なのか・・・。

今日は暖かいから、コートなしで行く(デイケア)と言い、セーターの上にカーディガンを羽織って出てきたその姿を見て、ついつい、大声で怒鳴ってしまった。
「あなた、その恰好で行くの?昨日もそうだったけど、あたしの言うこと全然聞かないものね!好きにすればいいのよ、自分の身体だもの寒い暑いくらいは解るでしょ⁉風邪引いてもあたしは知らないよ!」

昨日より気温が低く、春とは言えどもまだまだコートが必要であると、あたしに諌められ着替えたが、毎日聞いている天気予報は美代さんにとって、何なのか?


あたしは美代さんを牛耳ろうとはこれっぽちも思っていない。
ただ、出来ないことが多くなり、ああしたら・こうした方がいいよ、。と、美代さんのことを思ってのアドバイスなのに、当の本人は、我関せず状態。

むかし、夫に言われた言葉を思い出してしまった・・・。

全てを自分でできるのならそれで良い。
そうではないのだ。
「オレはおめがいねど生きでいげね(お前が居ないと生きていけない)

と、言いつつ、まだらボケ・我が道を行く美代さん。

素直になれないのは、あたしの方かもしれません・・・。