冷蔵庫を開け、キョロキョロ。

欲しい物があって開けているのか、イマイチ判らない。
「ねぇ、何か欲しい物、とりたい物があるの?」

「何でもね」

こんなことが続いていましたが、昨夜も食事後に冷蔵庫を開けて、
キョロキョロ。
「何欲しいの?」

「豆乳どごだっけ?」


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目の前、母の目線のドアポケットに入っています。
それが観えない・・・見つけられない。

「目の前にあるでしょ、これでしょ」

「ああ、これだ。わがらねがった・・・」

年を重ねると視野も狭まると聞いていますが、こういうことなのでしょうか?
というより、認知症に因り空間認識がなくなってきているようです。

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我が家の炊飯器は5合炊き。
一度に5合炊き、残ったご飯はお茶碗1杯分づつに小分けして冷凍保存し、食べる際にその都度チンします。

あたしは朝も夜もご飯は食べないので、冷凍ご飯は母美代さんのためにあるようなもの。
(※ カレーやチャーハンを作った時は食べます)

その冷凍ご飯もなかなか探せません。
冷凍庫に入っていることは認識できていますが、少し下にあったり何かの影になっていたりすると、もう見つけられません。
そう、観てるだけ~!の状態で、見つけようとはしないのです。
見つけられないのかもしれません。

「ちゃんと見て、ここにあるでしょ!」と、言っても「わがらねがった・・・」と、なってしまいます。
これも、仕方のないことなのでしょうね・・・。
でも、まだ出来る・・・まだ大丈夫・・・と思ってしまうズルい娘のあたしは、なんとか一人でやってもらおうとするのですが、限界の境目にきているのかもしれません。

思い込みにしてもそうです。
ここにある!ここに置いた。この考えから脱出は出来ないようです。
少し違うところにあると、もう見えない。そして、探そうともしない。
探すという行為自体が出来なくなっているようです。

そして、ながら行動は全くできない。
これをしながら、これをする、ということが出来ない。

例えば、ドアを開けたら通れる。
そう、通れたらそこで終わり、ドアを閉めるということに結び付かない。
「開いてるよ、閉めて」と言っても「あ?閉めでねがっけが?なして閉めねんだが・・・」記憶になく他人事の呟き。

閉めなくてはならないと、開けるまでは分かっていても、通った後は飛んでしまう。
こういうことが多くなっています。



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