母美代さん、そしてあたしも毎朝血圧測定をしています。

毎朝同じことをしているのです。(美代さんは、たまに忘れますが)
記入の仕方も同じです。
でも、忘れるのです。


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「アレッ、今日25だじゃな、書ぐどごまぢがえだのが?」

毎朝2回づつ測っていますが、記入場所が分からなくなり、脈拍数を2回目の最高値記入欄に書き、結果1個づつズレる。ということが多いのですが、今朝もそうでした。

写真は、消して書き直した数値です。
脈拍の数値が高いのは、間違えて書いたことによるドキドキの現れ。いつもの美代さんの平均値は65前後で、脈拍だけでいえばベストなのです。

「ねぇ、高い方がここで、低い方がここ。そして脈拍はここ。この書き方が変わることはないのよ」

「それはわがってるども、なしてだがわがらなぐなる・・・」

そうね、これが認知症なのだとあたしも解っているのですが、
「毎朝の事なのになんでわからなくなるの!」

ついつい大声を出してしまいます。


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そったに大声で言わなくても聞こえる!」
美代さんに、かなり前に言われました。それ以来自身の為に張り紙をし、なるべく声を抑えて話すように心掛けているのですが、
「は?なたて?なんて言った?」(なんだって)

そう、聞こえないのです。
結局大声で話すことになり、挙句には「うるさい」と言われる始末。

美代さんの耳は、断片的にしか聞こえないのだそうです。
耳鼻科で聴覚検査をしてもらい、聞こえに関しては補聴器は要らないが、聞こえていても言葉が繋がっておらず、とぎれとぎれに聞こえているとの診断を受けました。


詳しいことはこちらに記しておりますので、宜しかったらお入りください。
http://aya1205k.xyz/archives/12411188.html


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あたしはズルい娘なので、自分の時間を奪われることは嫌なのです。なので、全てをやってあげているわけではありません。
母自身が出来ることはなるべく自分でさせています。

この血圧の記入や、デイケアの連絡帳のレ点チェックも自分でさせています。
レ点チェックも、3回に1回は分からなくなることが多くなってきましたが、その都度記入の仕方を教えの繰り返し。
特に、排便・排尿の記入が難しいようです。
「オレは字読めねがら、よげいにまじがう・・・」

排便・・・うんち。
排尿・・・おしっこ。

認知症がなかったら、すんなりと憶える言葉でしょうけれど、元々漢字やその意味が苦手な美代さんにはなかなか判ってもらえないのです。

仕事を持っていながらの介護をされていらっしゃる方には、時間との戦いで難しいと思われますが、あたしは内職なので時間調整は何とでもできますゆえ。

たまに遊びに来る友人との会話中のできごと。
普通に話していると、美代さんからのツッコミ、
「今、何言った?オレのごど悪ぐ言ったのが?」

これっぽっちも言っていませんが、聞こえていないことで不安になるのでしょうね・・・。


認知症と聴覚異常?で、ゆっくり・ハッキリを心掛けてはいますが、ときどき無性に、
「いい加減にして!」と、声を張り上げたくなる。
言ってはいませんが・・・。

こういうこと、あたしだけ?・・・ではありませんよね・・・。


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