6日(月曜日)に古河に戻り、月・火とのんびり過ごしていました。

特に母美代さん、月曜日の午前中は、実家とここの勝手の違いに何をしてよいのかが定まらず、あっちに行きこっちに戻るの繰り返しで、「なにやったらいんだが、わがらね」の状態。
先ずはいつものようにお焼香、そして血圧測定なのですが、この日は母の意思に任せていました。案の定何もせず、気持ちが落ち着いたころに朝食。
食べることだけは忘れません。流石美代さんです。

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あれほど実家に固執し、何が何でも帰省したいと言っていたのに、いざ帰ると自分の居場所がなく落ち着くことができず、タンスや押し入れ詮索。
出てきた古い日記や会報誌に目を留め、自室で過ごすことが多かったです。
昔、若い頃に(と言っても50~60代)父から買ってもらったというネックレスが数点出てきたのですが、その中の1点はゴールドで、おもちゃには観えずたぶんそれなりの値段だと思える代物。
他のものはどうみてもおもちゃ(偽物)なので、捨てるように促したのですが、捨てられない症候群の美代さんには無理なことで、また元の場所へ。

この本物と思しきネックレス、自分で掛けることができずあたしに掛けてほしいと。

「むがす、じっちゃに買ってもらったものだ・・・ちゃんと、とってらったんだな・・・」(捨ててはいなかった)

「このネックレス、デイさつけでいってもおがしぐねのが?オレみたいだ年寄がつけで笑われねが?」

オシャレに無関心な美代さんは、オシャレ大好きな父からのプレゼントに興味を示すこともなくタンスの肥やし。何度か着けている姿を観た覚えはありますが、農作業に勤しむ母には無用の長物だったのでしょうね。

「ネックレスに年寄りは関係ないよ。自分のものなんだから、誰に何を言われることもないでしょ」

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2日ばかり着けていましたが、首元がひんやりするからと結局外してしまい、どこぞへ仕舞いこんでしまいました。

6日朝、荷物整理をしている最中、

「じっちゃに買ってもらったネックレス、どご探しても。おめ、知らねが?」(無い)

ああ、又始まった・・・。
捨ててはいないのだから必ずこの家にある。次の帰省のときにもう一度探してみようと納得させ古河に戻ってきました。

昨夜、

「あったぁあ。このふぐろさ入れでらった。よがったぁ。」

尿とりパッドを入れておく、布ポシェットの中に入っていたようでした。

「なすて思い出せねんだが、オレの脳どうにがなってるんだな・・・」

このポシェットは、デイケア時に尿とりパッドを入れておく袋なのですが、普段使いとしても使用していましたので、実家にも持って行きました。
明日からデイケアが始まるということで、自分で準備をしていた際に出てきたようです。

物忘れの自覚がある母。
認知症であるということも、先々のことも教えています。
納得しているのか、いないのか。
「なにくそ、まげね(負けない)

帰省中、「はやぐデイさいぎて(行きたい)という言葉が出ていました。
実家に固執していた母ですが、自分の身体もままならない今となっては、農作業も可愛い可愛いひ孫の世話もできない。もはや実家での自分の役割は無いと感じたようです。

今朝、満面の笑顔で出かけて行きました。


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