昨日夕方、デイケアから帰ってきた母美代さん。

11月使用分の請求書が、連絡バッグの中に入っていた。
請求金額を伝え、今月中に支払えばよいのだと説明。

暫くすると、また同じことを訊く。

「おがね、いぐらだっけ?いづまでに払うんだ?」

同じことの繰り返しの説明。
このあと、暫く部屋から出てこない。


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今朝の起床は10時。
8時頃に一旦起きたようで、洗濯機の前に脱いだパジャマと下着シャツが置かれてあったが、そのあと得意の二度寝。

履いていたズボンが気になった。明らかに夏物。

「ねぇ、なんで冬物履かないの?それ、夏物だよ」

タンスの引き出しに何が入っているかが分からなくなってきている。とりあえず開けたら入っていたし、裏が柔らかいから履いたと。
冬用は裏起毛を用意している。これがそうだよと裏を見せて確認してしてもらい履き替えさせた。
パジャマの上だけが出ていた訳を自分から言ってきた。
昨夜、寒くて電気毛布のスイッチを切らずに寝たようで、汗をびっしょりかき着替えたと。

そして、突然。

「おがね、なぐなった・・・。いづの間に使ったのがほでね・・・」
(ほでね=わからない・記憶がない)

あたし、慌てて美代さんの部屋へ。
確認した。ちゃんとあった。

「何を見て無いと言ったの?ちゃんとここにあるよ」

金額を数え、母にも確認してもらい大丈夫だよと、落ち着かせた。

母は、自分のことを「カネ意地が汚い」と言う。欲しいものも買わずに我慢してきた。だから、家も建てられたのだと。
解っています。お金に関しては両親を尊敬しています。

そのお金大好きな母が、お金の管理ができなくなってきている。
通帳を見て、入金額・支払額に記載されている金額の桁の読み取りや、どこからの入金で、どこの引き落としなのかの確認もあやふやな状態。


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母は、ウォーキングを兼ねて買い物に行く。その際のお財布の中の金額については、あたしは感知していない。買ってきたものと、レシートを照らし合わせているようだが、解っているのかも定かではない。
こういう状況で、万が一誰かに騙されてお金を盗られたのか?と思ったが、そうではなく単なる確認ミス。というより、やはり認知機能の低下で見えている範囲が狭くなり、尚且つ記憶についてもあやふやになってきている。

買い物に行き、金勘定をすることは予防にもなるので、これをやめさせようとは思わない。ならば、いちいちあたしがお財布の中を確認すれば事は済むのか。母はそれを善とするのか。
相談が必要になる。

お金を数えるのが大好きな母。そのお金の管理をいつまで任せておくべきか。
あたしが管理すると言ったら、「盗られた」の騒ぎになる?
今はまだ軽度の「まだらボケ」なので自分でしっかり確認をさせることで納得しているが、いつまでこの状態を維持できるのか。

「さっぱりわがらなぐなった・・・」

自分の記憶力が衰えてきていることを嘆く母。
それでもお金に対しては、意地があるようだ。

この先、お金に無頓着になったら・・・そのときが来ないことを祈る。


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