親を、母親を大好きと言える方が羨ましい。
あたしのブログは、いつも母を悪く記している。

世の中には、あたし以上に親を嫌い・憎んでいる方もいるだろう。
だからと言って比べるものではないと思う。感じ方はそれぞれだから。


母親を嫌う子ども。同性として嫌う娘。
嫌いでいたい訳ではない。出来るものなら好きでいたい。
事あるごとに冷たい言葉を浴びせ、素っ気ない冷たい態度を取る。


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「おめは、なしてそったにきづぐあだる?」
(なぜ、きつい態度をとる)
母に言われたことがある。

「そお?気のせいじゃない?」
はぐらかしてきた。

なんでこんなにひねくれた人間になってしまったんだろう・・・。
あたしがひねくれたのは、あたしだけのせい?
自問自答しても答えは出ない。
母親のせいにすれば楽だろうが、あたし自信の性格が偏屈だというのが最大の理由に思う。

性格って何歳の頃に確率するの?
いろいろ検索してみると、3歳くらいまでに決まり10歳の頃までの経験で確率するそうな。
3歳までの記憶は・・・なし!
10歳頃までの経験・・・一般的に母親からしてもらうことのことの殆どを父親から受けていた。
(母娘関係 Ⅰ~Ⅲを参照ください)

あたしは、もしかしたら母を虐めているのかもしれない。認知症という得体の知れない病気になったことをいいことに、これまでに、たまりにたまったうっぷん晴らしをしているのかもしれない。
口では虐めている訳ではないと言いながら、気が付けば強い口調になっている。


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介護日記を記されている方の、献身的に尽くされている内容を目にすることがある。
介護施設入居のお母様との添い寝。
一つのアイスクリームをカップまま分け合って食べる。
昔は母の食べ残しを平気で食べられた。今は到底無理。

父が亡くなり、しばらくした頃にTVドラマを観ていた。
恋愛もので、キスシーンが映し出されていた。

「オレはじっちゃど、いぢどもキスしたごどね。じっちゃは歯槽膿漏で、いぎ臭くて、歯ガチャガチャだった。こきたなすねど思った」
(じいちゃんと、一度もキスしたことがない。じいちゃんは歯槽膿漏で息が臭く、歯並びが悪かった。汚いと思っていた)
その父は50歳の頃総入れ歯となり、息が臭いこともなくなり、お煎餅など硬い物をバリバリと食べていた。若い時分に総入れ歯にすると、歯茎が健康なので入歯のガタつきもなくしっかりと吸着するらしい。

息が臭いのでキスを拒んだ母親の想い、今のあたしの想いに似ているように思う。
それは、総入れ歯の母が、口の中に残っている食べカスを何の気なしに手で掴み、そのままボミ箱へポイと棄てる。ティッシュに包んで捨てるようにと、何度言っても右から左。
噛み合わせが悪いせいもあるのだろうが、食べこぼしも目立つ。
母の、デリカシーの無い入歯に対する拒否反応が大きい様に思う。

添い寝・・・親を、愛しい我が子と思えばできるのか?いや、無理だ。
不思議でならない。どうしてそこまでできるのか。
さぞや深い愛情に包まれた親子関係を築かれていたのだろう。


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25年前になるか、母60歳のとき(今のあたしと2歳しか違わない)妹の出産でひと月ほど妹夫婦との同居。家事、特に料理が嫌いな母でも、それなりに一生懸命に世話をしていたらしいが、あるとき婿さんからボソッと

「お義母さんは、デリカシーがない・・・」

のちに、このときのことを思い出し、

「あのどぎ、〇〇に言われだデリカシーて、なんのごどだったのが、さっぱりわがらねがった」

難しく説明しても理解できない母に。

「気遣い。相手に対する思いやりのこと。美代さんは何かにつけて気遣いが足りないよね」

「そだのが・・・」

母には、「気遣い」がどのようなことかが分かっていないように思う。「気遣い」という感情そのものが欠けているのか・・・。
いや、有るとは思う。多分、遣い方が間違っているのだろう。

土曜日。デイケア日。
母とは正反対の性格であるが、「親の恥は子の恥・子の恥は親の恥」親子は一心同体とのことわざもある(以前記しています)母は、どのように過ごしているのか。食べカスをちゃんとティッシュに包んで捨てているのか。

85歳。軽度認知症。
若いときに両親を亡くし、夫である父と遮二無二働き、あたしたち姉妹を育ててくれた母。
若くして親を亡くす子供の気持ちはあたしには解からない。
それこそ、28歳・23歳で父親を亡くしたあたしのむすめ達なら分かるのだろうか。

内蔵に自信がある母。ゆーっくりと進行している母。長生きするだろう。
なら、今からでも遅くはないのか・・・? 優しい娘に変身できるのか?
仮に生死をさ迷うほどの状態となったら、あたしの気持ちにも変化が現れるのか?

先日、母から言われた。

「オレのバカ話を聞き流すくらいの余裕を持て。そうでないとお前が壊れるぞ」

バカ話・・・(昔言葉やちぐはぐな会話)自分が何を言っているのかわかっている。あたしを気遣っている。

美代さん、今あたしが先に逝ったら一番困るのはあなただものね。
理解した上で言ってるんだよね。


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