脳梗塞定期健診、いつも通りの問診後、母の認知機能について疑問に思っていたことがあり、先生に質問。

「先生、母の認知機能がよく分からなくなってきています。今の状態がどの程度なのか判らず、あたしの方がおかしくなっています。」

「はい、検査してみましょう」

即、長谷川式認知症検査を受ける。

【長谷川式認知症スケール】
長谷川式認知症スケールとは、長谷川和夫によって作成された簡易的な知能検査であり、主に認知症患者のスクリーニングのために用いられる。言語性知能検査であるため、失語症・難聴などがある場合は検査が困難となる。
  (参照:Wikipedia

1】歳はいくつですか?
2】今日は何年の何月何日ですか? 何曜日ですか?
3】私たちが今いるところはどこですか?
4】これから言う3つの言葉を言ってみてください。
あとの設問でまた聞きますのでよく覚えておいてください。
5】100から7を順番に引いてください。
  a)100―7は? b)それから7を引くと?
6】これから言う数字を逆から言ってください。
7】先ほど覚えてもらった言葉(問4の3つの言葉)をもう一度言ってみてください。
8】これから5つの品物を見せます。それを隠しますので何があったか言って下さい。
9】知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください。
質問内容の解説
1:年齢 2:日時の見当識 3:場所の見当識 4:言葉の即時記銘 5:計算
6:数字の逆唱 7:言葉の遅延再生 8:物品記銘 9:言語の流暢性

30点満点で、20点以下のとき、 認知症の可能性が高いと判断される。
認知症の重症度別の平均点
非認知症:24.3点・軽度認知症:19.1点・中等度認知症:15.4点・
やや高度認知症:10.7点・ 高度認知症: 4.0点



  (引用:認知症ねっと

母の横に座っていたあたしも「心の中で」ドキドキしながら一緒にやっていた。自分なりには100%だったように思うが、いざ目の前で自分のこととなると果たして100%になる自信はない。

結果、30点満点中23点。前回が18点。5ポイントアップされていた。
母が答えられなかったのは、設問4】に対しての7】の答えが1つのみ。5】の設問100から7を引いた数は93とすんなり出たがその後の数字を80と答えた。(単に算数の引き算が苦手のようにも思う)6】は全くできなかった。
怪しいと思ったのは2】だ。一瞬あたしの顔を見て、暫く考えたあとに答えが出た。もう一つは9】なのだが、母は5つぐらいで言いやめてしまった。すぐに医療秘書さんから「もう出ませんか?」と促され、母は「えっ、もっと言ってもいいのか」と逆に質問。
「できるだけ多く」の質問の内容が理解できていないように思う。

20点以下が認知症。母は認知症の診断を受けているので、この検査による判断としては中等度から軽度に改善されたということのようだ。
但し、1年間物忘れの薬レミニール錠OD錠8mgを朝晩服用してのこの数値。
薬の服用がなければ、ゆっくり若しくは急激に右肩下がりになるのに対して上がっているのは、薬の効果に他ならないと、医師より説明を受ける。

母はダンボになって聞いていた。善くなっていることに自信を持ったようだ。


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  【物忘れの薬、レミニールの効果】
脳は神経伝達物質を介して記憶・学習を行なっているのだが、アルツハイマー型認知症では神経伝達物質の1つであるアセチルコリンが脳内において減少していることが知られている。
レミニール(R)は次の2つの作用で脳内のアセチルコリンによる神経伝達を助ける。
作用 (1)
神経細胞から放出されたアセチルコリンが受容体に結合することで、情報の通り道が開き情報伝達が行われる。情報伝達が終わると、役目を終えたアセチルコリンはアセチルコリンエステラーゼという酵素により分解される。レミニール(R)はこのアセチルコリンエステラーゼの作用を阻害することで、脳内のアセチルコリンの濃度を高め神経伝達を助ける。
作用(2)
アセチルコリン受容体に作用し、受容体の立体構造を変化させアセチルコリンに対する感受性を高めアセチルコリンの働きを助け情報の伝達を活性化する。イメージとしては、情報の通り道が広くなることで、より効率的に情報伝達が行われるようになる。アルツハイマー型認知症ではアセチルコリンだけでなくアセチルコリン受容体も減少していることが知られており、少ない受容体で効率的に情報伝達が行えるようになることが期待される。
【服用における禁忌及び注意点】
レミニール(R)の内服を中止・減量すると、認知症の症状が急に悪化することがある。ご家族の判断ではなく、必ず主治医に相談すること。
  
  (引用:認知症ねっと


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(ピンクがレミニール錠。ベタニス錠は過活動膀胱切迫性尿失禁)

このレミニール錠は4mg・8mg・12mgと3種類ある。
母は4mgから入り、2度目の定期検診時(2ヶ月ごとの検診)から薬の効果が見えていることでさらなる効果を目指し8mgに増えた。
今は保たれてはいるが、今後認知機能の低下が観られた場合は12mgがある。まだまだ期待しても良いと判断した。

もう一つ気がかりだったこと。
この1年で体重6キロ増えたことを相談。
栄養ドリンクを毎日飲みコーヒーにはステックシュガーを3本入れる母。
厳しく指摘された。

「栄養ドリンクの飲み過ぎは害がありますよ。若い人がここぞの時に飲むもので、年を取った人には必要ありませんよ。今後は一切飲んではいけません。水分として摂るのであればお茶・麦茶・紅茶・コーヒーなどで、コーヒーは砂糖なしのブラックにしてください。先生と約束してくださいね。お願いしますよ」

約束をさせられた母。あたしは心の中で

・・・ほら見なさい、あたしがいつも言ってる通りでしょ。もう言い訳はできないよ・・・

甘いもの大好きな母。さて、どこまで守れるのか。


診察後、インフルエンザの予防接種。特に騒ぐこともなくあっさりと終了。

「注射、いだぐながった。よがった」

・・・なんだかつまらない・・・


会計時、名前を呼ばれた母は意気込んで会計へ。
薬63日分とインフルエンザの予防接種代合計〇〇〇〇〇円。万冊と小銭をちゃんと出していた。
薬の個数確認と説明を受けたことへのレ点チェック。一瞬戸惑ったが、ここにレ点を入れてと促すとしっかりできた。
たった一つの出来事で人はこんなにも変わるのもなのか・・・。


今夜から漬物を解禁。
認知機能と漬物は関係ないが、今の状態は認知症から出たり入ったりではあるものの、食事の管理も十分自分でできるはず。(塩分摂取)
厳しいようだがやってもらう。甘やかしたりはしない。
(あくまでも本人の為:ズルい娘の考え)
それで脳梗塞になったところであたしの責任ではない。母にも納得してもらった。

「わがってる。舌が覚えでるがら大丈夫だ」

とは言え友人の言葉にもあるが、「何かが起こったら結局はあたしの責任」になるのだろうな・・・。
以前から記しているが、母は理解力が乏しい。
1を聴いて10を知るとまでは言わないが、せめて7~8を聴いたくらいで理解してもらいたい。
これまでのことが認知症の症状なのかそれとも単に頭脳的なものなのか。
あたしには分かりかねる。

【理解力】どうしたら養える?
「習うより慣れよ」でやってもらいましょか。


ただ、何度言ってもドアの閉め忘れは治らない。


「今後は認知症の母との暮らし」
ではなくなる。

「なんちゃって認知症の母との暮らし」とでもなるのか・・・。

取り敢えずこのままでいきますわ。


PS
脳ドッグの予約を取ってきました。勿論あたしのです。


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