軽度認知症の母、字を忘れてきているので、読書に因る「覚えたい」をという気持ちを尊重するための、本の選び方についてを記しています。

母美代さん、何を思ったか2~3時間部屋から出てこない。
トイレに行く際、チラッと覗いてみた。
ベッドに座り日記を付けている。
(あたしと暮らし始めてから、日記付けを習慣にさせた)

暫くして、メモ用紙とペンシルを持ってきた。
「ごうけいのごう、どうかぐっけ?」

教える手前、合計の計は分かるかを訊く。
「わがらね、両方だ」

大きく合計と書いて渡した。

母の人生の中で【字を書く】という習慣は皆無に近かったので、日記を付けている今が一番学んでいることになる。


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~母の気持ちを尊重する本の選び方~


  【言葉を忘れてきている】

    図書館が出てこない(本を借りる場所)

  【学ぶ気持ちがある】
    ルビ付きの本を希望する 

  【集中力の持続は難しい】
    完読を望まない 

【図書館が出てこない】
以前、図書館から児童書を借りてきて、字を覚えるために漢字の書き取り練習をしたことがあったので、「本を借りるところ」に行きたいと言い出したようだが、毎回完読できずに返却していた。今回もそうなるだろうと思いながらも借りてくることを約束。

今朝、本を借りることを憶えているかを確認した。
「おべでる・・・だども、ぐあい悪どぎどが読めねごどもあるがら」

昨日は読む気満々だったが、いざ借りるとなると、
読むという行為が負担になり、気持ちが萎えて迷うようだ。
貸出期間は2週間なので、ゆっくり時間をかけて読むように言い聞かせた。



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【ルビ付きの本を借りる】
徳間アニメ絵本シリーズ 
 〔フランダースの犬〕
  原作/ルイズ・ド・ラ・ラメー
  19世紀に書いた児童文学であり、美術をテーマとした少年の悲劇として知られる。

『フランダースの犬』の舞台は19世紀のベルギー北部のフラーンデーレン(フランドル)地方。現在ではアントワープ(蘭語・アントウェルペン)に隣接するホーボケン (Hoboken) が舞台となった村のモデルと考えられている。
(ウィキペディア引用)


以前、NK細胞についてを記していますが、
泣くことも細胞の活性化になるようなので、選んでみました。

主人公の「ネロ」が天国に召される場面、
あたしは子供の頃TVアニメを観て、涙ぼろぼろでした。
あまりにも悲しくてやりきれなくて、二度と観ないと思ったものですが、
大人になってからでは、見る角度や感じ方が違うかもしれないので、
細胞活性化のためにも、せっかくなので読んでみようと思います。

果たして美代さんの目から涙がこぼれ落ちるでしょうか。

もう1冊の福音館創作童話シリーズ
 〔ネコのタクシー アフリカへ行く〕
  (作 南部和也  画 さとうあや)

飼い主のいない「トム」という足に自信のあるネコが、
タクシードライバの「ランス」さんと出会い飼いネコとなり、
猫専門のタクシーをはじめるという、ファンタジー絵本のシリーズものです。

ねこ好きのあたしが選んだ「ねこが主人公の絵本」で、フランダースの犬と比べると字が少し小さいのですが、漢字が多くルビもふってあるので、「漢字を覚える」の目的のために借りてきました。


【完読を希望しない】
『ネコのタクシー』一作目は以前借りてきていますが、完読せずに返却しています。(あたしは完読です)

フランダースの犬を開いて1時間ほど、集中力が切れたようで表紙をパタン。
疲れたのかを訊くと、
「いや、目薬の時間だがら、まだあどで読む。悲しい話だな・・

途中まで読んでのこの感想。母の琴線に触れたようです。
次のページを開くのがいつになるのかは、母次第。
完読を願いながらも強制することなく、見守ることにします。

児童書って、けっこう奥が深く面白いのです。
皆様にもお勧めです。

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