昨夕、母美代さんから、

「針と糸貸してくれ」と言われ、ソーイングボックスを貸した。
何を縫っているのかと思い美代さんの部屋を覗く。

「何縫ってるの?」(普通の声で)

「ああ?!何おごってる?そったな声で!」

怒っていません。
(怒られたと感じたのは、自分に後ろめたさがあるから?)

驚きました。

オムツパンツに針を刺しているのです。


「何縫ってるの?それ、縫って履くものじゃないよね?」

2日目のオムツパンツ。汗で接着部分が剥がれたので縫い合わせたと言う。

美代さんは過活動膀胱、切迫性尿失禁(自分の意思とは関係なく尿漏れする)
24時間尿とりパットを外せない。
日中はショーツ使用だが、夜間はオムツパンツにしている。

本人の弁として、勿体ないから縫った。あくまでも汗での変色。だから、汚れていないし臭くもない。

5月27日の「認知症or貧乏性?この行動はどっち?」でも記しているが、あたしには判らない。
物忘れの薬を飲んでいる。急激に進行することはないはず。
だとしたら、純粋に勿体ない行動なのか?

年金生活の美代さん。でも、尿とりパットやオムツパンツは普通に買える。
あたしが、美代さんにひもじい思いをさせているのか・・・?
情けなくて泣けてきました。

晩ご半のメニュー、豚肉のニンニクソテー。
美代さんの分は薄ーくスライス。(1㎝の3㎜角)

「これは何だ?芋が?」

「お肉だよ。タンパク質摂るように言われたでしょ」

「にぐが」

「硬い?硬かったらみじん切りするよ」

「いい。大丈夫だ」

そう言いながら、箸が進まない。
やはり硬いのだろう。いや、決して硬くはないが、美代さんの入歯では噛めないのだ。
結局いつものみじん切りだ。

スプーンを添えたが一口止まり。飲み込めないと言う。
(自らスプーンを取りには立たない)

要介護1では、自分で工夫することができないのか?難しいのか?

父は認知症発症以前(20年前)、悪玉コレステロール値が高く、自分で食事内容を確認しながら食べていた。
母は面倒くさがっていた。
認知症を発症してからは、

「そったな病気、エイッ、ヤッて治すんだ」

と父に向って言っていた。

父のために何かを考えての食事作りをしていたのだろうか?
今は父がコレステロール数値が高かったこと、そして邪険にしたことも憶えていないと言う。(都合が悪いことは忘れるのか?)

母が洗面所で入歯洗浄中、オムツパンツのこともあって、あたし・・・切れた。

椅子を倒し、ゴミ箱を蹴とばした。傍にいた青くんが驚いて部屋から逃げた。(ごめん)


今朝、残したお肉を煮込んであんかけにした。
美味しいと言いながら、結局残す。
そう言えば、3日ほど前に作った【胡瓜なます】、半分も減っていない。
冷蔵庫の肥やし状態だ。

皆様の介護日記の現状を読ませて頂くと、虚しくなる。

育児なら未来がある。

初心者のあたし・・・、介護の行きつく先は・・・。


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