今日のことわざは『柄のない所に柄をすげる』です。
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 母美代さん

カップ麺を食べながら

「熱くて持でね、お椀にうづして食べるがな」
(カップ麺の意味・・・ないでしょ?)

日曜日、買い物に行ってカップ麺と袋麺を買ってきました。
元々カップ麺を食べる習慣はなかったのですが、いつの頃からか実家の戸棚の中に常備されるようになっていました。
(あたしのむすめ達が買って食べている姿を観て、自分も食べたくなったのでしょうね)

脳梗塞後、塩分には気遣っての生活ですが、たまに食べたくなるようで買ってくるのです。
麺とスープが別になっているタイプなら良いのですが、カップの中に最初から入っているタイプですと、スープの調節ができません。

お湯を注いだ後に、半分ほど捨てます。その後再度お湯を注いで食べます。
(教えました)
スープもできるだけ飲まないように注意しています。

食べ終わった後キッチンから、

「のごしたスープ、捨てでもいいのが?」

「なんでいちいち訊くのよ。残したのなら捨てたら?・・それくらいも分からないの?」

「いや、そうでね。もったいなくて言うのだ」

「じゃ、夜みそ汁代わりに飲めば?」

「しょぺのよ!食べれねがらのごしたんだ!誰が食べでくれるがど思ってよ」

「誰かって、あたしに食べろって言うの?」

「そうでね。もったいねがら、このおつゆ使って何がの料理にでぎるがど思ってよ」

「あのね~、人の残した汁で何作る?だったら美代さん自分で作れば?」

「キャベツ入れでクタクタに煮で食べだら美味しいべど思ってよ。でも、オレには作れねがら・・」

(単純に薄めて『チン』して飲めばいいでしょ・・・)

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「勿体ない」

あたしにだってわかります。
勿体ない精神で生きてきたから、貯蓄もできて家も建てられた。
感謝も尊敬もしています。、それとこれとでは話が違うでしょ?

元々、物を自分で棄てることに罪悪感を持っている母なので、思い切りの悪さはあるのです。
残り物のおかずを冷蔵庫に入れっぱなし、いつ食べるのか訊くと「明日」の返事。

その「明日」が2~3日続き結局食べずにあたしが棄てる。
棄てられないための「言い訳」が「勿体ない」の言葉に変わる。

昔からそうでした。
漬物、野菜のごった煮。沢山作り過ぎて食べきれず、冷蔵庫の片隅で気付いたときには腐りかけている。
それでも棄てられないので酢だ醤油だを入れて食べようとする。が、結局廃棄。
(酢や醤油を使った分が勿体ないのでは?)

「おめは、物を粗末にしすぎる。まだ食べるどごあるのによ」

「そうですね・・・結局・・棄てられない理由はあたしですか?」


~今日のことわざ~

『柄のない所に柄をすげる』

無理に理由をつける。へりくつやこじつけをすること。
(日東書院発刊 ことわざ辞典より)