にゃんズの母

「老猫。桐ちゃん17歳、青(せい)くん14歳」「あたし。お洒落大好きアラ還暦」「母。86歳、方言と訛り×認知症要介護1」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、ケンカして、人生一度きり。前向きに生きるためのブログ。

老母の記憶に残る家 それは生まれ育った家

昨日の午前中、美代さんは孫娘のユカへ電話をかけていました。
電話の掛け方が判るかは、その日によって違います。
昨日は調子の善い日だったようです。

実家のある街は、雪かきが必要なくらいの大雪が降ったようです。
美代さんの自室での話し声が聴こえてきました。

「ゆぎかぎは、おや(分家)のアキさんがらしてもらったら、いがったべ」

おやのアキ・・・美代さんの甥ですが、なぜ分家を「おや」と言うのかは、昔からの習わしのようなので。

娘のユカは、アキさんのことは当然知っていますが、「おや」という言葉に「アレッ」と思ったようです。
そう、
最近の美代さんは、自分の家が父と建てた家ではなく、生まれ育った家(本来の実家)だと思い込んでいるのです。
アキさんの家は美代さんの実家のお隣で、県道から50mほど奥まっており、車1台通るのがやっとの細い道。
専業農家のアキさんは、雪かき用の小型除雪機を持っているので、その道路の雪かきをアキさんからしてもらえばよかったでしょ・・・みたいな内容でした。

ユカは、美代さんの話していることをおかしいと思いながらも黙って聞いていたようで、あたしの何倍も聞き流せる、できた娘?(苦笑)本当は、いちいち訊くのが面倒なだけらしいのですが。

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電話が終わった辺りに、ラインしました。
「美代さんね、中関(美代さんの実家のある地区)が自分の家だと思い込んでる」

「やっぱりね~、でも、声がなんだか明るくて前向きな感じがした」

美代さんは、デイケアで足腰が丈夫になったと、褒められたみたいなことも話していたので、その言葉を受けてのユカの感想です。

昼食後に美代さんに訊いてみました。
「美代さんがここに来る前には、どこに住んでいたの?」

「岩手県〇〇市」

「じゃぁ、道路を挟んだお向かいの家は誰の家?」

少し考えて、
「△△の家だ。〇〇爺さんど◇婆さんの家で、~~ていう娘がいで、近所さ●●ていう電気屋あるっけ」

聞いたこともない爺様・婆様の名前が出てきました。
たぶん、美代さんの実家の近所に住んでいた方のことなのでしょう。
もう、30年以上も前になりますが、美代さんの実家のある辺りは区画整理が行われています。
それ以前の面影がほとんどなくなり、この爺様・婆様の家がどこを指しているのか、あたしには解りかねますが、確かに●●電設という古い看板は見かけます。
美代さんの頭の中には、古い記憶がしっかりと入っているのでしょう。

美代さんの返答に「違うよ」とは、言いませんでした。
言うと話が長くなる。
ユカではありませんが、面倒なので聞き流しました。

因みに、
ここ古河に来るまでの、美代さんが住んでいた家(むすめ達が居る家)の向かいにあるのは、亡き父の姉・あたしの叔母の家です。
今は代変わりし、孫夫婦の家となっています。

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昨年の夏辺りから、実家のある中関という地名が、頻繁に出てくるようになりました。

事あるごとに「あっちの家で暮らす」と言う美代さん。
あっちの家とは、どこを指しているのか。

一番長く住んだ、父と暮らした家なのか、
幼い頃から苦労だらけの、辛い記憶しかなかった実家なのか。

美代さんの頭の中には、生まれ育った家が一番記憶に残っている。
そして、その実家で孫・ひ孫に囲まれて暮らしたい・・・

その様に想っているのではないのかと。


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靄がかかり曖昧な記憶 でも、好きなTVを観ている時は別

「今の話、誰にも言わないでね」

「わがってら、オレだって言うなど言われだごどは、言わね」

アルツハイマー型認知症と変形性膝関節症で、要介護1の母美代さん。

この母に内緒話が通じるのか。
どこまで話していいかは、あたしの判断次第。

近々の記憶はあっという間に飛び、今やらなければならないことをせず、何のためにそれをするの?などのおかしな行動が増えている。

ときどきあたしは、美代さんをクリアな状態として、観てしまう。
認知症の症状は確実に進行しているのに、話をするとその場では通じていたりすることが多いので、ついつい真剣に話してしまう。

会話が終わり内容を確認すると、憶えていることもある中で、内容が180度変わっていたり、とんでもない内容になっていたりする。
・・・話すんじゃなかった・・・

大まかなことは何となく憶えていられるそうだが、細かな内容は留めておくことができず、いつの間にか全く違った内容の記憶になってしまい、そのうち、大まかなことも忘れてしまう。

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解らないから教えてほしいと言ってくるので、知らんふりもできず詳しく教えるのだが、果たして理解しているのかも判らない。
でも、それでも「わがった」と返答する美代さんに、何かしらの期待をするが、その期待はすぐに打ち砕かれてしまうことも多い。

「ねぇ美代さん。美代さんの頭の中どうなってるの?」

「オレもわがらね。モヤかがってるみだいなとぎもある」

靄がかかり、周りが見えない状態の脳では、理解や判断も難しいのかもしれない。

1週間前の記憶がいきなり蘇ることがあり、その話になったりするが、内容は朧気(おぼろげ)で夢のようでもあると言う。
現実なのか夢の中の出来事なのか、自分自身で判断することも難しいようだ。

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美代さんが好きなTV番組は二つ。
鉄腕ダッシュとポツンと一軒家(共に録画しています)
長年農業に勤しんできたので、
「うん。そだそだ」などと、相槌を打ちながら笑って観ている。

内容を全て把握して観ている訳ではないが、この二つの番組を観ているときだけは、頭の中はスッキリとし、昔のことが一層蘇っているようだ。

その日・そのときの一瞬が楽しければそれで善い。
解ってはいますが・・・まだまだ愚痴が絶えないズルい娘です。


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少しだけ、癒されてみませんか? ねこのひとりごと

にゃにゃん。
あたち、桐だよ~ヾ(=^▽^=)ノ

あのね、最近の母って怒ってばかりなんだよ。
なんだかわからないけど、大きな声、張り上げてるの。

誰に対しての声かって?
えっとね~、みよさんって言ってるけど、おばあちゃんだね。

母ねぇ、まいにち忙しそうにしてるんだ。
あれやって~これやって~、なんかぁバタバタしてるよ。

前は、あたちと青くんのことだけだったんだけど、
この頃は、おばあちゃんのことが増えて~、怖~い顔してるの。

あたちは、とお~っても甘えたさんなの。
だから、いつでも母の傍にいたい。
でも、母はね、
「あぁ~、ちょっと待ってて、今忙しいから」とか「これをやってからね」
とか言って、なかなか相手にしてくれないの。
淋しいんだ・・・

昨日はね、
「もぉ~、うるさい。あとで!」って、そっぽ向かれたんだ。
悲しかったな・・・

あたちは、にんげんの年齢でいうと、84歳なんだって。
おばあちゃんは86歳だって言ってたから、あたちとそんなに違わないじゃん!

そだ、思い出した。
午前中、猫じゃらしで遊んでもらったっけ。
すこ~し息切れしたけど、食いつきは若い頃と同じだって、
母が、褒めてくれたんだ。
うれしかったよ。

おばあちゃんは、ヨタヨタしてやっとのこと歩いてるけど、
あたちはまだまだジャンプもできるし、思いっきり走ることもできるよ。
だから母はね、元気なおばあちゃんニャンコって言うの。

あたち・・・おばあちゃんなのかなぁ。
よくわかんないけど、元気なことは確かだよ。

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あたちの、血のつながらない弟の青くんなんだけど、
寝ている時間が、と~っても多くなったの。

元々太っちょさんの青くんは、スポーツマンタイプじゃなかったんだけど、
14歳の高齢ニャンコになって、益々動かなくなってきたんだ。
い~っつも、こたつ猫状態でいびきかいてる。

そんな青くんだけど、たま~にあたちにちょっかい出してくることがあって、体格差で、あたちは負けちゃうんだけど、そうそういつも負けてばかりはいられないじゃない!
気持ちよさそうにしている青くんの寝込みを襲うんだ。
青くんは「にゃっ・にゃっ」て、か細い声で鳴くの。

あの巨体で、鳴き声は仔猫みたいなんだよ。
どこから声が出てるの?って思ってしまう。

でもね、仲良しのときもあるのよ。
だって、くっついている方があったかいもん。

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あたちの願いは、ず~っと母といっしょにいること。
母もね「桐ちゃん、ず~っと一緒だからね」って、言ってくれるの。

食欲は、おばあちゃんと同じくらいあるって、母が言ってる。
それって、長生きするってこと?
だったら、うれしいな。

ポカポカ陽射しの中でスヤスヤ。
どんな夢・・・みようかなぁ~。


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
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