にゃんズの母

「老猫。桐ちゃん16歳、青(せい)くん13歳」「あたし。お洒落大好きアラ還暦」「母。85歳、方言と訛り×軽度認知症」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、ケンカして、人生一度きり。前向きに生きるためのブログ。

人の記憶は経験値。今更知っても意味がない・・・?

あたしはマウスを使っています。

年末頃からなとなく調子が悪く、嫌な感じでした。
教室の先生からは「コントローラーが利かなくなっているようですね」そして「消耗品ですから、仕方ありませんよ。バーを使えば動くのですからそちらでやってみてください」と。

電池交換だけで、一生ものと思い込んでいたあたしですが、コントローラーが壊れるということも知らずにいたのですから、無知は罪なりですね。

閉鎖された教室時代から使っていましたから、もう2~3年使っていることになります。
いちいちカーソルをバーまで移動させるのも面倒なので、新しい物を購入してきました。
購入品は、自分の手に馴染んでいたこともあり、前回と同じものです。

DSC_0756


あたしは思うのです。
人の記憶は経験値だと。
芸術家さんや作家さんなどのお仕事とはまた別の話ですので、そこはご理解頂きたいです。

あたしがコントローラーの事を知ったのはパソコンを使うようになってからのこと。パソコンを使わなければ、耳にすることがあってもちゃんとした記憶として残っていたかは定かではありません。
同じ様に母美代さんもそうです。

美代さんは一般常識が非常に少ないです(無い、とは流石に言えません)
85年の人生の中で、母にとっての必要不可欠なものだけで十分だった。それ以外の情報は要らなかった。それだけの事なのですが、今、あたしと暮らすようになり、知らない聞いたこともない言葉が次から次へと出てくる。

スポンサーリンク


例えて言うときりがないのですが、昨日こんなことがありました。
炬燵テーブルの上に、ある資料を置いていたのですが、それを目にした母が、

「これ何だ?なしてこごにおいでぐ?」(どうしてここに置いておく)

母には普段からテーブル上は綺麗にしておく様に言っているので、ここぞとばかりに注意を受けました(笑)封筒に入れ、投函するものだと言うと、

「は、そが」

きれいな返事に逆にあたしの疑問。

「ところで投函の意味、解るの?」

「知らね」

やっぱり・・・。投函の意味を教え、なぜわかったふりをするのか尋ねると、

「めんどくせ。それに、オレさ言うのだば始めがらポストさ入れるてひえばいいべ」(ひえば=言えば)

は~ん、なるほど。一理ある。その通りだ。
ただでさえ、訛りや昔言葉を使う母なのだから、難しい言葉を使うことは御法度なのかも。
専門書にも、認知症患者にはとにかく簡単な言葉で話すようにと記していました。

そうよねぇ~。
でも、ふと思う。簡単な言葉だけを使っていたら、あたしの脳がボケてしまうんじゃない?

使い分けすればいい・・・そうすることで更なる脳の活性化になる?
でも、同時にストレスも増える・・・ような気もする。

ストレスフリーは、あたしには夢のまた夢・・・なのかもしれません。


スポンサーリンク

胃もたれと食欲。そして便が出ない。

昨夜の晩ごはん。
たらこスパゲッティでした。

ソースは市販の混ぜるだけの生タイプのものを使用。
パスタを、茹で時間の半分ほど茹でたあたりにキャベツを投入し、その後は火を止め余熱でしばらく置く。

ガス代節約のためですが、母美代さんは硬い物はダメなので、けっこうな時間を置きます。
そのあとは、フライパンに入れオリーブオイルで軽く混ぜ合わせお皿へ移し、トッピング。

9cf956470fc67201d6152ae2592c861f_s

          (イメージです)


テーブルに着くと美代さん、

「今日はそうめんみたいだものが?」

「パスタ。ん~スパゲッティだよ」

食べ始めると、

「ん?つゆ入ってねな。なんだがたべにぐな(何だか食べにくい)

美代さんはトマトは好きなのですが、ナポリタンやミートソースは苦手。
昔、30代の頃に「美味しくなかった」という記憶があるそうで、それ以来なかなか食べてくれず、たらこやツナなら何とか食べられるのです。
そういえば、昨年のゴールデンウイーク中にトマトクリームのパスタは食べてくれましたが、本人の記憶にはないと言ってました。
その時はお箸を使用。

昨夜はフォークでクルクルッと。
まぁ、簡単には出来ません。普段フォークなど使うことなどないのですからそれは仕方ありませんが、パスタには正しい食べ方があるそうで、一応教えました。
  1. すすらない
  2. 途中で噛み切らない
  3. スプーンを使わない(スープパスタの時は解りません)
美代さんは食事の際、普段からすする食べ方です。汁ものなら分かりますが、ご飯(米)やお菓子までもスッ・フッとすするのです。それはもう見事なもので、あたしも何度か真似てみたのですが、まぁ簡単ではありませんでした(苦笑)
行儀が悪いのですが、今更直りません。
「すすらずに食べる」ということが苦手なので、すするのは仕方ないが、噛み切らずに口の中へ入れるようにと。
その間、食べにくい・どうして汁がないんだ・硬い。結局「美味しい」の一言は出ず、それでも最後までお箸無しで完食。(負けず嫌い・時として偉いね)

スポンサーリンク


今日はデイケア日。
園からは毎回8時15分頃に、迎えの時間の連絡が入ります。今朝の迎えの時間は9時15~20分の間。美代さんにはちゃんと伝えました。

昨夜のパスタが硬く、胃に残っている感じがするので朝食はいらないと。
出かける支度ができたのは8時30分頃で、寒いと言いにコートを羽織る。
室内でコートはおかしいよ。ボア付きの室内着があるし、まだまだ時間があるのだからと言うと、何を思ったかキッチンで朝食の支度。
結局食べるんかい!胃もたれはどこへいったの?

それでも時間がある。
今度は時計を持ってトイレへ。
便意を感じて入ったのではなく、座れば出る。そう思ってのトイレ。
(母は、デイでの便を嫌がります。気持ちは分かりますが・・・)
時間を気にしてのトイレなので余計に出ない。

やんたぐなる、出ね・・・。、時間だべ?」(嫌になる)(もう)

時間をちゃんと聞いていなかったのか、勘違いなのかまだ10分ほど前であることを伝えると、もう一度中へ。お尻がムズムズすると言いながらもやはり出ないようで、時間通りに迎えに来てくださったスタッフさんには少々お待ちして頂きました。

スポンサーリンク



こういう事は、以前も何度となくありました。
二日出ないと便秘だと騒ぎ、トイレに籠城。スルッと出るのが理想ですが、自分の身体とてそうそう言うことを聞いてくれない。自分に腹を立てる、困ったものです。

便秘薬を使おうにも、二日くらいでは便秘のうちに入らないと思うので、薬に頼るのもどうかと思うのですが、腸に優しい毎日飲んでも身体に影響を及ぼさない薬、探してみます。
でも、一番いいのはもう少し早く起きる。それが一番です。

何日か前に、朝の情報番組「ビビット」で、明治・大正・昭和・平成を生き、そして次の元号を迎えることとなる106歳のおばあ様が、長生きの秘訣は何かをインタビューされ、応えていらっしゃいました。

「規則正しい生活と、手先指先を使うこと」

このおばあ様のお部屋には、沢山の折り紙や切り絵が飾られていました。
これらは美代さんの苦手な分野。

ストレスフリーが長生きの秘訣ともいうらしいです。
美代さんは「ストレスを感じたことがない」と言っていました。

あぁ~、羨ましい。


スポンサーリンク

「見ざる聞かざる言わざる」認知症には難しい・・・?

今日のことわざは「見ざる聞かざる言わざる」です。
        □■□■□■□■□


今よりはるかに若い頃、20代後半から30代前半の頃に足かけ5年半勤めていた会社。
縫製工場に納める工業用ミシンや、それに付随する機械や部品を取り扱う代理店。
本社は東京墨田区にあり、東日本に営業所や出張所が5か所あり、あたしが勤めていたのは盛岡営業所。(辞めた理由は夫の自営を手伝うため)

ここでの5年半の事務経験で、言葉使い・接客・人間関係・心の中の駆け引き・裏表・お酒・・・など、生きていく上での必要なあらゆるノウハウを憶えました。
憶えたくて覚えたのではなく、必要に迫られてと言った方が当たっているように思います。

それまでにも事務経験はありましたが、高校出たての世間のことなど何も知らない小娘が、土木建設会社での事務。気性の荒いダンプのオヤジ連中の中で、母ではありませんが心の裏を読み取ることなどできもせず、毎日が精いっぱいの日々でした。

スポンサーリンク


この代理店には10歳年上の事務員さんがおり、早い話「お局様」
トップである所長はいましたが、彼女は裏ボスのような存在で、徐々に、
「この人には、たてついてはいけない、黒もグレーもない。この人の言葉が全て」と、自然と学んでいたように思います。

この様に記すと悪いイメージですが、人生経験の中で彼女と出会えたことが最大のめっけもの。それこそ、良いことも悪いことも彼女を観て学ばせて頂きました。

世の言葉に、「公然の秘密」があります。
本人たちだけが気付かず、周りは誰でも知っている。だが、決して声に出して言ってはいけない。
こういうことも、この営業所で覚えたことです。

そう、見ざる聞かざる言わざる。
簡単ではありませんが、それをしないとクビになる。

DSC_0754-2


当時はバブル期。
メーカー招待旅行というものがあり。
売上の良い営業所から一名だけ招待されるというもの。
年功序列と目標売上達成で、彼女が招待されたのはハワイ旅行。
お餞別以上のお土産を頂きました。有難いことです。

その何年か後に、あたしの番が来た時のことです。(北陸旅行)

「〇〇さん、辞めてもらわなくて良かったねェ」

辞めてもらわなくて良かった・・・あたしはクビになりかけていたというのか・・・。

あの時以来「見ざる聞かざる言わざる」を徹底してきました。
たとえば、秘密にしてねと言われたら必ず守る。くちが裂けても言わない。
むすめ達の会話にも、やたらに入り込まない・聞こえていても聞こえないふり・知らないそぶりを務めてきました。

~今日のことわざ~

『見ざる聞かざる言わざる』

他人のわるい点を見ない、聞かない、また言わない。それが一番処世上安全であるということ。三匹の猿が目耳口をふさいでいる姿を彫ったものを三猿といい、神社などに飾ってある。三猿の教え。

(日東書院発刊 ことわざ辞典より)

母はこの、三猿のことわざ通りのことができません。認知症となる前からできなかったのです。
何度注意しても右から左「わかった、やってみる」と言いながら、それこそ聞き流し状態でした。

かく言うあたしも、こと母のこととなると、そうはいきません。
見えてしまう・聞こえてしまう・ついつい言ってしまう。

母に対しても三猿を徹底できたら、優しい娘で居られるのでしょうか。

いえいえ、こればっかりはあたしでも無理。
これからも、ズルい娘で突き進むのみ。

「辞めてもらわなくて良かった」30年近く前に言われたたったひと言。
今でも記憶の中でくすぶっている、胸の奥底に突き刺さっている、忘れることのできない言葉。



スポンサーリンク
プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
お問い合わせ
プライバシーポリシー
ギャラリー
  • ぬりかべ~、つつくとポロポロ剥がれる化粧・・・?
  • 認知症は、いきなり進行するのでしょうか?母の様子が変。
  • 軽度認知症、日付と曜日が分からなくなる。今日は何曜日?
  • 「老いては子に従え」100均で見つけたピルケースを購入
  • 「老いては子に従え」100均で見つけたピルケースを購入
  • 軽度認知症の母、薬の種類が増えパニックになる。
  • 炬燵は、お猫様専用スペース。
  • 炬燵は、お猫様専用スペース。
  • 炬燵は、お猫様専用スペース。