にゃんズの母

「老猫。桐ちゃん17歳、青(せい)くん14歳」「あたし。お洒落大好きアラ還暦」「母。86歳、方言と訛り×認知症要介護1」 ねこ、お洒落、母の認知症と日々のあれこれについてを綴っています。 泣いて笑って、ケンカして、人生一度きり。前向きに生きるためのブログ。

認知症の老母 漫才?外したはずの入歯の行方・・・

「お~い、母さん。俺のメガネ知らないか?」

落ちは、皆さんが知っている通り。
お父さんはおでこに(頭に)掛けたことをすっかり忘れていた。

昨日、
母美代さんの新しい入歯(金属床)作成の型取りのため、歯科医院へ。
これまでに作った入歯は保険での作成で、上下をその日に一度に型取り、
出来上がりは1週間後・・・くらいだった様な。
昨日の予約は11時半で、型取りは上のみ。
夕方5時半まで上入歯は歯科医院にお預けというシステムでした。

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今回を含め2週間おきに4回の予約を取っており、出来上がりは4月上旬の予定。
なぜ、このシステムなのかを確認しなかったのですが、保険のきかない金属床での作成なので、それなりに時間を掛ける・・・ということ?などと、自分に納得させていました。

見積もりは、写真にもありますが総金属床義歯、220,000円。
決して安くはないのですが、歯科衛生士の次女に言わせると「とても安い」のだそうです。
次女が勤める歯科医院では、総入れ歯で見積金額の倍近いのだそうです。

入歯は夕方までお預けのことは、美代さんにもキチンと説明済みでした。
上の歯が無い状態なので、舌でも潰せる介護食とレトルトのお粥を購入して帰宅。

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正式な見積書を頂いてきたので、美代さんに見せました。
(写真と同じで、日付・金額が新たに記載されたもの)

「いち・じゅう・ひゃく・・・へぇ~、こったにするってが?!」

金額については、金属床にすると決めた際に教えていますが、きれいさっぱりと忘れているので、驚くのは仕方がないこと。
それでも、亡くなった母親の言っていたことを思い出したようで、

あっぱ言ってだぁ、丈夫な歯でかだいもの、ガリガリど食べてって。オレもいぐらたがくても、ガリガリど思い切り食べでみて(母親、高価でも、みたい)

美代さんの母親は明治生まれ、度重なるお産で歯はボロボロだったそうです。

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夕方5時半。
預けた入歯は受け取りに行くだけなので、美代さんは留守番。
その際に一言、

「取りに行ぐのは上の歯だげだえ?下の歯はどごさあるのよ」(だけだろ)

「えっ?」

皆様おわかりですよね。
下の入歯は入っているのに、美代さんは上下外したつもりでいたのです。

「下の歯は入ってるでしょ!」

「は?どごさよ?」

笑い話では済まされない、完全な思い込みと物忘れ。
指で入っていることを確認させ、外すように言いました。

「ありゃ、下の歯入ってるじゃ」

お粗末様でした。
それにしても、疲れます。


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物忘れを嘆く老母 物忘れを受け入れられない娘

「あなた、さっき自分でそう言ったよね?」

「言ったよな」

何度も同じことを訊かれ、何度も同じ説明をして、最終的には納得した素振りで、あたしの言ったことを自分なりに復唱している。

あたしが言ったことを復唱してはいるけれど、実際には頭には入っておらず「言ったよな」は、あたしに言われての言い繕いで、それは、時には「言ったような気もする」と、言い方を変えてくることもある。

こんなことが日に何度も繰り返され、慣れてはきたけど正直
・・・めんどくさい・・・

また、逆のパターンもあり。
「わかった・憶えてる・聞いたような気もする・言われたような気もする」

実際、何をどれくらい聞いているのか・憶えているのか、あたしには判断できないことが多い。
日付や曜日などは、教えた数秒後には飛んでいるのだから、頭には入っていないということなのだろう。

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忘れることが多くなってきていることを、本人も自覚している。
なしてこったに、物の数忘れるんだが・・・」(どうしてこんなに)

「あなたは、病気なの、忘れていく病気。でもね、食べたことを憶えているからまだ軽い方なのよ。重症になると食べたことも忘れて『食べさせてくれない』なんて言い出すらしいから」

軽い方・・・いつまでこの状態が保たれるのか。
これまでに「オレ、ご飯たべだっけが?」と、訊かれたことが数回ほど。

手順や段取りは、全く持って出来なくなった。
何々をしながら、などは皆無。

「今はこれをやって。それが終わってからするのがこれよ」


今のことはやるけれど、次のことはもう頭にはない。
いやいや、今のことでさえ「何だっけ?」となる。
片付けの途中で何かに気持ちが移ると、それまでしていたことは中途半端なまま。
それなのに、自分の中では片付けが済んだことになっている。

そう、一瞬・今が全て。

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忘れることを嘆きながらも、
「忘れでばりでごめんや。でもよ、わがららねごどは、おめが教えでくれるがら」(ごめんね)
こんなことを平然として言ってくる。

・・・あたしがいなかったら、あなたどうするの?・・・

ごめんや・・・最近では常套句になりつつあり、
「ごめんや」と言えば、なんでも済まされると思っているふちがある。

忘れていく病気。解っている。
でも、それこそ簡単には受け入れられない。

物忘れを嘆く母と、物忘れを受け入れられない娘。
バトルは、まだまだ続きます。


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理想・目標とする78歳のご婦人(パソコン教室にて)

2年前から通っているパソコン教室が、昨日で閉校になりました。

一緒に通い始めた二人のお仲間と一緒に、お礼の花束と一日遅れのバレンタインチョコをお渡しして、これまでの感謝の気持ちとさせて頂きました。

閉校の理由は聞いていませんが、先生の方から仰られないのに、こちらから訊くわけにもいかず、たとえ教えて頂いたとしても閉校になることに違いはないので、深くは考えないことにしました。

元々通っていた教室の閉校で、本校である先生の教室に通うようになり2年。
過ぎてみれば「あっ」という間の期間でしたが、この間、希望していたブログ開設へのお導き、加えてパソコン検定2級合格までもさせてくださいました。
感謝してもしきれない想いがあります。

ほんとうに、ありがとうございました。

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お仲間の一人。
以前にもこのブログで紹介させて頂いたことがある、Sさんについてを少し話させてください。

教室を後にして、3人でお茶しました(自販機のコーヒー)
ずっと気になっていたことがあったので、今日が最後だと思い訊いてみました。

「Sさんは、いつからパソコンを始めたんですか?」

「72歳からですよ。仕事柄どうしても覚えたくてね」

五十の手習い(本来は六十らしいです)とはよく聞く言葉ですが、72歳で一からパソコンを始められたSさんには脱帽です。
夫様が会社経営をされていらっしゃるので、必要に迫られて・・・なのかもしれませんが、それでも凄いことだと思うのです。

この2年で、検定も3級、2級と合格されていらっしゃいます。
たぶん、この教室では最高齢なのではないかと。

指先を使うことは認知症予防にもなると聞きますが、Sさんはお針や編み物もお好きなようなのです。
ただ、肩が凝るので昔ほどにはやらなくなったと仰っていましたが、毎日キーボードを打っているのですから、れっきとしたボケ防止なのではと思うのです。

とは言え、Sさんにはボケの「ボ」の字も感じられません。
ダークブラウンに染めれられ、綺麗にセットされた頭髪に、品を感じさせるお洒落な服装。
お化粧も、薄いファンデにオレンジ系の口紅。そして、頭髪と同系色のアイブロウ(眉墨)
話し方もおっとりとして、見た目は違いますが、印象としてはお亡くなりになられた女優の、八千草薫さんの様なタイプです。

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コートをお召しにならずにいらしたようで、帰り際に一言。
「少し寒いわね、あたしはいつも薄着だから」

毎朝5時起きで、夫様とお二人でのウォーキングが日課なのだそうです。
健康にも気遣われているようです。
立場上は社長夫人。
見た目を大切になさるのは当然とは思うものの、気持ちのあり様が違うのかもしれません。
チャレンジ精神に富み、スマホもサクサクと使いこなしていらっしゃいました。

20年後、自分の人生がどの様になっているかは分かりませんが、Sさんの存在が一つの理想・目標となっています。

20年後・・・美代さんは106歳。
しぶとく、この世に存在していたら・・・

考えないことに、致しましょ。


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プロフィール
こんにちは、にゃんズの母と申します。 2001年、念願の実家脱出に成功。 2009年、最愛?の夫と死別。 以後、気ままな一人暮らし。 2017年、軽度認知症の母との生活が始まり、 介護と思しきバトルの日々でございます。 動物大好き、特に猫。 酒とお洒落を愛する、普通?の「おんな」でございます。
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