にゃんズの母（しがらみと生きる）

２０２２．６.７（火）

関東・甲信越地方は、昨日梅雨入りしたようですね。
朝から寒くて、暖房を入れっぱなしの一日でした。


午前中、眼科を受診。こちらも、今日が最後の受診です。
飛蚊症の検査では瞳孔を開ける目薬を差し眼底検査。
黄斑変性症の検査では網膜断層検査。

３ヶ月前に同じ検査を受けていますが、今回の検査では黄斑変性症が少し進んでいました。
でも、今すぐの治療が必要ということではなく、今後も定期的に検査を受けるようにと。
共に年齢的なことでの症状と言われているので、抗うこともできず上手に付き合っていくしかないようです（泣）

今後の生活で、何に注意が必要かを訊いてみたところ、定期的な検査は勿論のこと、紫外線から目を守るために、外出時にはサングラスをしてみるようにと。
運転中の西日を避けるための、黒いサングラスは持っていますが、芸能人でもないのだから街中を歩くのに黒サングラスではね（苦笑）
薄い色が入っているものを探してみようと思っています。

最後に、岩手に引っ越すことを話し、紹介状を書いてもらうことにしました。
今週中に出来上がるとのことです。




皮膚科の時と同じ様に、受付開始時間まで外で並んで待っていたのですが、一番前に居た女性（見た目５０代）が慌てて車に戻り、後部ドアを開けました。
中から出てきたのは７０代と思しき杖歩行のご婦人。

「おかあさん、大丈夫？」

優しく声掛けをしていましたが、あれは娘さんなのかお嫁さんなのか。
杖歩行のご婦人は、腰が少し前かがみになってはいましたが、階段もすんなりと上り杖の必要が無いような感じ。それでも、お嫁さん（話口調で）はご婦人の腰に手を廻し、とても優しく接していました。

在宅介護の頃、母美代さんに対して、あんな風に優しく接してあげてはいなかった。一応、「大丈夫？」とは言ってみたものの、心の底から案じていたわけではなかった。

転んだら、それは自己責任でわたしのせいではない。
医者から、無理をしてはダメだときつく言われていたのに、言うことを聞かずに農作業で膝に負担を掛けていた自分が悪いのよ。

こんなことを心の中で呟き、自業自得とさえ思っていた。

今更ながら、怖ろしい娘だったヮね。
でもね、人は学習できるのよ。

【人の振り見て我が振り直せ】
この一年でわたしなりに反省してきたし、子ども帰りをしている美代さんに、以前のような冷たい態度をとることはできないものね。


あのお二人の姿は、今のわたしにはとても良い勉強になりました。


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２０２２.６.６（月）

寒いですね。

梅雨寒という言葉がありますが、その言葉通りの寒さ。
でも、まだ梅雨には入っていないのよね。
天気予報を見ると、この先は傘マークが付く日が多く、もうそろそろかな。


先週火曜日に、皮膚科を受診しています。
この日も雨で、受付時間になるまで、入口前で傘を差して待っていました。

時間になり院内へ。
入り口付近には傘立てがあり、わたしの前に並んでいた人たちは普通に傘立てに入れていました。
わたし、一瞬ためらいました。何故って、帰る辺りに雨がやんでいたら、もしかしたら持ち帰ることを忘れるのではないかと。
でも、濡れたままの傘を待合室に持って行くのは憚られるので、皆さんと同じ様に傘立てに。




今日は可燃ゴミの日。
ゴミ置き場まではものの３０秒ほど。
小雨なら軽く走って置いて来るのですが、今日は雨脚が強い。

・・・これは傘を差さないとけっこう濡れるよね・・・

で、傘を差そうと思ったのですが・・・ない！
え？なんでないの・・・

記憶を遡りました。
直近で傘を差したのは・・・そうだ！皮膚科だ。
記憶に間違いはないよね？・・・ない！言い切れる。
でも、もしかしら誰かに持って行かれてるかもよ。
そんなことも頭に浮かび、先ずは傘があるかを電話で確認することに。

自分の傘の模様を、克明に憶えている人ってどれくらいいるのかしら。
わたし？
わたしの記憶では白地にグリーンとオレンジの水玉。

受付の方にこのことを話すと、同じものはありませんと。
但し、黄色と緑の花模様のものであればありますよと。

あれっ？花模様だったっけ・・・？
百聞は一見に如かずで、とにかく行ってみることに。

ありました。見覚えのある傘が一番端に。
受付に、水玉だと記憶違いをしていたことを謝り、持ち帰りました。




確かに花模様ね。
ずっと水玉模様だと思い込んでいたことに、ガックリ（'A`|||）
そして、誰かに持って行かれたかもと疑ったことも情けない（トホホ）

少しだけ言い訳させてもらうなら、グリーンとオレンジは当たっているでしょ。オレンジの部分は水玉に見えなくもないし・・・（そう見えるのはわたしだけ？　苦笑）

大人になると、自分の持ち物に名前を書くことが少なくなる。
大事な物や、失くすと困る物には名前を書くべきね。

母美代さんの物には、ちゃんと書いてあるのにね。

（※　ゴミ出しには、車に入れておいたビニール傘を使いました）


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２０２２．６.５（日）

わが母美代さん。
現在、加須市の田んぼが観える特別養護老人ホームに入所しています。

こちらの特養にお世話になるのは、来月半ば辺りまで。
せっかく入所できた特養ですが、退所させ岩手に連れて帰ります。

昨日、最後の面会予約を入れました。
その電話で、気になっていたことを話しました。

先月の面会時、美代さんが穿いていたズボンがとても気になりました。
美代さんの衣類は、全てわたしが揃えています。
いくら考えても・・・思い出しても、わたしが揃えたズボンではなかったのです。
面会が終わったら話てみようと思いつつも、ついつい忘れてしまい車に戻ってから思い出す始末。




今日こそ話すぞ！と、面会予約を取った後に、切り出しました。
電話対応をしてくださったのは事務員さんで、ケアマネに確認後ご連絡しますとのことで、一旦電話を切って待つことに。

５分ほど待ったでしょうか、施設ケアマネさんから電話が。
確認したという内容は、次のこと。

• ユニットの担当者に訊いてはみたものの、先日の面会時に穿いていたズボンの記憶がないと。
• 母の私物には全て名前を記入しているので、間違ってはいないはずだと。
• そして、仮に他の入所者さんのズボンだとしても、同じユニット内なので・・・と。

なんかね、こういう言い方をされると、わたしが責められているみたいで（苦笑）
でもね、確実に違っていたのは確かだったから。

美代さんが他の入所者さんのズボンを穿いていたら、本来の持ち主のズボンが少なくなってしまう訳で、それも踏まえて気を付けて頂きたいと思ったのだけれど。
結局、ケアマネさんがおっしゃるには、次回の面会時に美代さんのズボンを全て出しておくので、確認をしてくださいと。

「わかりました」


入所時、全ての物に名前を記入した。
洗濯で薄くなった時には、施設の方でなぞってくれるということだった。

既に、自分の意思で服選びはできないはず。
在宅介護の時も、どの服を着ていいのか分からないと言い、毎日わたしが着せてあげていた。

施設では「今日はどの服にしますか？」と、一応本人に聞くことにしていると言っていたが、たぶん出された服をそのまま着ていたはず。




岩手時代、まだ要支援２だった頃のこと。
デイサービスから帰ってきた美代さんは、少々お冠。
理由を訊いてみると、入浴後に他の人が美代さんの脱衣カゴの中の服を着ようとしていたらしく、

「自分の服もわがらねってが？」（分からないのか）

「その人は、美代さんよりも症状が進んでいる人だったんじゃない？」


要介護３の美代さんは、自分の物・他人の物の区別がつかなくなっている。
そのように想うのです。


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